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燃える花
摩擦や、
衝突の音は。
微かだというのに。
耐えられず。
耳を塞いで、
坂をのぼる。
夜の闇に。
息をつけば。
風が。
街に向かって、
吹き抜ける。
なぜだか、目でたどる。
ずっと遠くの、
明かりのなかで。
ぶつかり合って、
散る火花が。
いくつも上がる。
明かりとおんなじように。
あんまりきれいだから。
見惚れて、眺める。
あれは。
人が行き交う場所にだけ。
咲く花。
動くからこそ、
燃えて開く。
なんにもない。
のぼり坂の途中で。
ぜんぶを忘れて。
立ち尽くして、見る。
2024.8.23
373 m(_ _)m 39




