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巻貝
どうして。
つくられたかと。
うらみ憎むのは。
人がゆびをさして、
じっと見つめるから。
怖くて隠れていたが、
人恋しく。
力の加減を知らずに、
殺してしまってからは。
何かを見つけた、
つもりになった。
その目は、
何も見ない。
そうか。
このおれさえ、
映さない。
闇の中なら、
恐れなくなった。
おれは新しい方法を、
見つけたのだ。
やがて追われて。
罵られながら。
暗い螺旋階段の上で、
死んだとき。
目はつぶされて、
見えなかったが、
確かに聞いた。
おれひとりに。
向けられた、
言葉。
日あたりの良いところまで。
出て来るといい。
おまえが見えるのは。
わたしひとり。
2024.3.18
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