褪せることなき便り
大学で出会い、遠距離を経て未来を誓い合った彼。しかし、留学先からの突然の訃報が、私の世界を一変させた。彼の遺品の中から見つかったのは、私の誕生日に合わせて帰国を知らせるはずだった、一枚のメッセージカード。深い悲しみに沈む私を支えたのは、彼が遺した「褪せることなき便り」だった。時が経ち、彼の面影を辿る中で、私は少しずつ変化していく。そして、ある雨の降る日、私は空にメッセージカードをかざし、静かに呟いた。「なぜ、あなたは…」。その時、私の手の中でメッセージカードから消えたはずの彼の声が、私だけに聞こえるように囁いた。それは、慰めか、それとも、未来を誘う、新たなメッセージだったのだろうか。
1話.褪せることなき便り
2025/07/08 21:05
(改)
2話.褪せることなき便り
2025/07/08 22:04
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3話.褪せることなき便り
2025/07/08 23:04
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