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長靴をはいた猫たち

『長靴をはいた猫』7

作者: 非成城速記部

 猫は、音を立てずに歩くので、昔の人を怖がらせたものだそうです。西洋では、悪魔の遣いだとされていたとか。

 本邦では、忍者みたいな印象を持たれていたようです。いつどこにあらわれるか予想できず、何かを持ち去っていく、といったような。夜でも目が見えるし、高いところも物ともしない、といったような。

 忍者には、いろいろな技がありまして。水の中に何時間もひそんでいたりする水とんの術や、火薬玉を炸裂させて誰かを連れ去ったり自分が逃げたりする火とんの術、攻撃を受けたように見せかけて、着物だけ残したり、丸太や板切れとすりかわってしまう空蝉の術あたりが有名です。

 猫は、御機嫌の悪いときは、触らせてもくれません。本気で捕まえようとしても、するりと逃げてしまいます。

 この間もそうだったんです。猫が長靴の中に入ったので、今だ、なでよう、と思ってさっと手を出したら、確かな感触があったので、よし捕まえたと思ったら、全然違ったんです。私の手には、長靴はあったのですが、長靴の中に猫はいなかったんです。

 私は思いました。長靴を…は?板?猫…。

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