第5話
タイガとケゾワルドは、1階のキッチンに到着した。
タイガは、スキルで食材を召喚して、先ほど召喚した調理器具で、フライドチキンを手際よく調理した。
スパイスの効いたフライドチキンが完成した。
タイガは「ケゾワルドさん、おまちどおさま!どうぞ、食べてみてください!」
ケゾワルドは「ありがとうさん!食ってみるだな!」
ケゾワルドは、フライドチキンを頬張ると「うまい!!!スパイスの香りが鼻をついて食欲を増進するだな!口に入れると、スパイスが広がって、おまけに、鶏肉は、表面は、カリッと、中身は、ジューシーで、うますぎるだな!」
タイガは「ありがとうございます!」
ケゾワルドは「こんなに、うまいもの食べたら、ずっと、食べたいと思ってしまうだな!どうしたら、ずっと、食べ続けれるんだろう?という質問が現れるんだな!」
タイガは「気に入ってくれて、ありがとうございます!」
ケゾワルドは「何か、お礼をしないと、いけないんだよな!」
タイガは「じゃあ、ここから、出て行ってください!」
ケゾワルドは「それは、できない相談なんだな!」
タイガは「俺は、ダラダラしながら、ここで、フライドチキンショップを続けたいんだ!」
ケゾワルドは「じゃあ、やりたくないけど、フライドチキンを食べさせないと脅すということになるんだよな!場合によっては、俺の嫌がらせで、ダンナは、ここから、出ることになるかもしれないんだな!」
タイガは「そんなことになったら、あんた、フライドチキンを食べれなくなるぞ!」
ケゾワルドは「それでは、俺も、食べられなくなるんだな!じゃあ、ダンナは、ダラダラしたいんだな。それでいて、フライドチキンショップもしたいんだな。ダンナは、日本から来たんだろ?以前、日本から転生してきたやつから聞いたんだが、あっちは、生活大変らしいんだな。」
タイガは「ええっ!?何でも知ってるんだな!先輩の転生者もいたんだな!」
ケゾワルドは「そうなんだな!やっぱり、ダンナも、そうなのか?」
タイガは「小さい時から、家族から始まって、いじめだらけだったよ!でも、この世界に来て、このスキルやこの家を手に入れて、いいこと尽くしだよ!あんたを除いて。」
ケゾワルドは「ダンナ、はっきりモノ言うだな!嫌われるな!ま、いっか。ところで、ダンナに提案なんだな!俺、ダンナのフライドチキンを口にしてから、はっきり言って、とりこになったよ!作らないダンナは、魅力はないから、フライドチキンをずっと作ってほしいだな。俺、ずっと、食べたいんだよな。そのために、ダンナの喜ぶことを考えたんだな!」
タイガは「ええっ!?どんなことを考えたの?」
ケゾワルドは「日本で、ダンナを苦しめた、やつらを俺が、成敗してくるというプランなんだな!」
タイガは「ええっ!?マジで、そんなことできるの?でも、俺は、もうこうして、幸せだから、過去の事にこだわらないよ!」
ケゾワルドは「そんなこと遠慮しないでいいということなんだな!なんかしないと、ダンナ、喜ばないしだな。俺、ダンナに嫌われたくないんだよな。以前、日本から転生して来た人間にも同じことをやった経験あるから、任せてほしいんだよな!」
タイガは「別に、どうでもいいことなんだけどね。」
ケゾワルドは「遠慮しなくって、いいんだよな!俺に、任せてほしいんだな!それでないと、フライドチキン、食べさせてもらえないしな。ここにも、居づらいしな。俺の得意技は、他にないんだよな。」
ケゾワルドは、やや強引に、タイガに自分の考えを押し付けた。
タイガは、結局、ケゾワルドの提案に、押し切られた。