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第2話

タイガは、女神と別れて、1人で異世界にたどり着いた。


ここは、日本と違って、建物も景色も違っているようだった。まるで、中世ヨーロッパ風だった。


タイガは「さっきまで、あった魔法陣もなくなったなあ・・・。これから先、どうやって、生きていくんだろうか?なんにもないしなあ・・・。いや、待てよ!日本では、ろくな家族がいなかった!おまけに、関わった連中は、ひどいやつらが、わんさかいて、マイナスだらけだった!今は、いないので、ゼロだ!ハハハハハ!!!俺って、ツイてるなあ!」


タイガは、日本にいる時と違って、ポジティブ思考の考え方に変わっていた。


しばらく、歩いていた。どこに行ったらいいのか、わからない。


立て札に、『シャンス街』と書かれていた。


タイガは「ここは、シャンス街っていう名前なんだな!」


1人のおばあさんが近づいてきて「おにいさん、若いのに、これからだよ!元気をお出し!これをあげるから!」と銅貨を差し出した。


タイガは「ええっ!?俺にくれるんですか?」


おばあさんは「元気でやってくんだよ!お菓子ぐらい買えるからね。」と言って、銅貨を渡すと、どこかに歩いて行った。


タイガは「おばあさーん!!!ありがとう!!!」と叫ぶと、おばあさんは、振り向いて、一礼すると、再び歩いて行った。


タイガは「あのおばあさん、なんで俺に銅貨をくれたんだろう?」


タイガは、少し、考えた。そして、水たまりの水に自分を映した。


タイガは「なんだか、やつれているような気がするなあ・・・。過労死だったんだもんなあ・・・。」


タイガは「ま、なんにしろ、もらえたし、ラッキーだったし、もしかしたら、アイドルだと思われたりしたのかなあ?へッへッへッへッへッ!」


またしても、タイガは、プラス思考だった。しかし、実際は、少しやつれているので、哀れんで、渡したものだった。


少し、歩いた時だった。2階建ての家があって、引っ越しをしていた。


たまたま、通りがかると、弾みで、ボールが転がってきた。


タイガは、ボールを拾うと、引っ越しの作業をしている人に、ボールを手渡した。


受け取った男性は「急いで、馬車に引っ越しの荷物を積み込んでいたので、馬車から落ちてしまったんだよ!ありがとう!」


タイガは「大変ですね!」


男性は「急いでいてね!家を処分する暇がなくてね!よかったら、家を譲るよ!」


タイガは「ええっ!?いいんですか!?」


男性は「馬車に積みきれなくって、道具を置いていくので、好きに使っていいよ!」


タイガは「ありがとうございます!助かります!日本という所から来て、住む所もなかったんです!ありがとうございます!感謝します!」


男性は「日本?聞いたことないなあ。すごく遠い所みたいだねえ。あっ、これが、家の鍵だよ!じゃあ、グッドラック!」


タイガは、男性と男性の家族に、頭を下げて、見送った。


タイガは「やったー!!!ラッキー!!!異世界は日本と違って、家まで、すぐにくれるんだなあ!」


タイガは、感激した。


ノベルアップ+で2023/5/5 10:15掲載

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