第11話
タイガは、チョロキチを抱っこして、歩いていた。その近くをケゾワルドが宙に浮かんで、ついてきていた。
チョロキチは、それを見て、とても驚いていた。
ケゾワルドは、まんざらでもなく、タイガに従うようにしていた。
タイガは「確か、この辺だったと思うけどなあ・・・。」
ケゾワルドは「ダンナ、この辺は、公園みたいなもんだな。日本では遊具を見かけたが、この辺では、ベンチぐらいしか、無いだな。休憩でもするかだな?」
タイガは「ケゾワルドは何でも知ってて、物知りだなあ。」
ケゾワルドは「ああ。ダンナの先輩の日本人転生者にも生き字引だと俺、褒められてたんだな!」
タイガは「生き字引?なんだか、おじいだって言ってるみたいなもんだな!」
ケゾワルドは「けなされているみたいだな!まあ、いっかだな!」
チョロキチは2人の会話を理解できず、首をかしげていた。そして「ああっ!くくられていたのは、あの木です!」と元居た場所を特定した。
タイガは「えっ!?あっ!そういえば、あの木だった!」
次の瞬間だった。若い女性が離れた場所から走りながら「チョロキチー!」と叫び寄った。
チョロキチは「あっ!グレース!」
その女性は、くノ一だった。タイガは、日本でもくノ一のような女忍者を実際に見ることはなかったので、驚いた。テレビで見たような格好だった。金髪の髪は、ツインテールで、肩まであり、白い、はちがねを額にまいていた。トップスは、短いライトピンクの着物風で、同色のショートパンツ、白色のスニーカーを履いていた。16歳で、ナイスバディだった。
グレースは「チョロキチ!無事だったのね!」
チョロキチとグレースは、再会出来て、抱き合って、涙して、喜んだ。
ケゾワルドは「ダンナ、よかっただな!俺、もらい泣きしちゃったんだな!泣ける話だな!」
それを聞いて、タイガは、うんうんとうなずいた。
チョロキチはグレースに「この人たちに助けらたよ!特に、この方に助けられたよ!」
グレースは立ち上がると「チョロキチがお世話になって、ありがとうございます!」
タイガは「当然のことをしただけです!」
横にいたケゾワルドも、うんうんとうなずいていた。
そこに、罵声が響き渡った!「お前ら!お涙は、そこまでだ!俺たちに、その食用ハムスターを渡せ!天然記念物で、価値がある!売っても儲けになるが、食ってから骨を売り飛ばしてやるんだからな!ワハハハハハハ!!!」
グレースは「また、あんたたちね!いい加減に諦めなさい!」
盗賊の叫んだリーダーは「なんだと!!!俺様を怒らせるな!!!今渡さないと、後悔するぜ!」
チョロキチは泣きながら、震えていた!
ケゾワルドは「おい!リーダー!そのセリフは100年早いぜ!!!この俺こそ、怒らせるなよだな!」と大きな声で、叫ぶと「ダンナさん!お願いします!出番ですだな!」と叫ぶと、タイガの後ろに回った。
タイガは「は?何で、俺に、ここでふるんだよ!俺、ケンカ見る専門の人なんだよね・・・。」
リーダーは「ちまちまちまちま言うんじゃねえ!このくそったれが!俺のソードの生贄にしてやるぜ!」
そう言うと1メートルはあるかと思われるソードを今にも振り回そうとした!サポーターになっている4、5人の手下もそれぞれに短剣や槍や牛刀や肉切り包丁を構えていた!
この武器の一部は、チョロキチの肉をさばくために、用意したものだった!
絶体絶命の大ピンチがタイガたちにじりじりと迫っていた!
タイガは「これどうなってんの!?タイトルのスローライフどこいったの???誰か教えてちょーだい!」
ケゾワルドは「さあ?とにかくだな、ダンナ、頑張ってだな!応援してるだな!」
タイガは「そんなこと言われたって!神様ぁぁぁぁぁ!!!」
とりあえず、タイガたちは、その場を離れようと、頭に浮かんだ!
リーダーは「お前ら!かかれー!!!」
手下たちは「へーい!!!」とか「ハハー!!!」と声を掛け合った!
グレースはチョロキチを抱くと、走りながら、懐から2、3枚の手裏剣を出し、リーダーや手下たちに投げつけた!
心の中で、逃走用の爆弾を投げようと思っていた。
ケゾワルドはタイガの後ろに隠れたままで、その状態で、タイガも走り出し、ケゾワルドも従うように、走った。
タイガは「こんな時、ソードでもあればなあ・・・。」と思った瞬間だった。
その直後、空に現れたのは、一筋の光のようだった!
手にソードが握られていた!「何だこりゃあああああ!!!」
ケゾワルドは「ダンナ!ソードなんて、隠し持っていたんだな!いつ、持っていたんだな?」
タイガは「あっ!そういえば、転生直前に女神が討伐のスキルが若干残ってるかもしれないって言ってたな!ここは、渡りに船だ!やるしかないなあ!!!もしかしたら、俺でも、この世界なら、やれるかな?高速移動とかも出来るかなあ?」と思うと、またしても、光が一閃輝いた。
こわごわ、試しにやると、高速移動が出来た!そして、次に高速移動をして、ソードを振り回した!盗賊たちは悲鳴を上げて、その場に倒れた!タイガは、怪我はさせないように、加減した!
ケゾワルドは「ダンナ!さすがだな!目にも見えない早わざだな!」そして「おい!盗賊!ざまぁみろ!このダンナは、強者なんだな!今頃気がついたか!遅い!遅すぎる!」
タイガは冷や汗が体中に流れた!そして、その場に座り込んだ。
盗賊たちはリーダーはじめ、一目散に逃げ去った!
グレースはタイガに近寄り「ありがとうございました!本当に助かりました!爆弾を使うこともなかったです!とりあえず、チョロキチとギルドに戻ります!」と礼を言って深々と頭を下げた。
チョロキチは「また助けられました!本当にありがとうございました!」
タイガは立ち上がると「よかった!よかった!チョロキチを護りきれた!じゃあ、途中まで一緒に帰ろう!」
グレースとチョロキチは途中の道で、再び礼を言うと、別れた!
タイガは「今日は、マジで疲れたよ!女神の言う事は、本当だったよ!」
ケゾワルドは「ダンナ、夕焼けが綺麗だな!俺たちのこれからを称賛しているみたいだな!」
タイガは「なんだか、昭和の青春ドラマの臭さだな!あ~~~古い!」
ケゾワルドは「チャンチャンだな!」
こうして、2人は、リアが待っている自分たちの家に戻った。




