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第10話

タイガは、チョロキチを抱っこして、リアと帰宅した。


ケゾワルドは「ダンナ、おかえりだな!」チョロキチを一目見るなり「なんだ?汚い生き物だな!あっ!もしかしたら、ハムスターか?」


タイガは「ただいま!ケゾワルド!そうだよ!このハムスターが盗賊にやられて木にくくられていたので、連れて来たよ!ここで、休ませて、元居た場所かギルドに連れていくつもりなんだ!名前は、チョロキチだよ!」


ケゾワルドは「なんだ?みすぼらしいやつだな!老人のハムスターだな!ダンナ、よくこんなの拾ってきたものだな!もの好きにも程があるということだな!」続けて「そういえば、ハムスターは絶滅寸前なんだな!食用で、乱獲して、絶滅の危機に陥ってるので、天然記念物扱いなんだな!まあ、昔、俺、よく食ったけど、ダンナのフライドチキンには、遠く及ばない代物なんだな!」


それを聞いて、チョロキチは、泣いた。


タイガは「これも、乗り掛かった舟だよ!」


ケゾワルドは「まあ、ダンナらしいっていうことだな!俺をここから本気で追い出さないから、同じことということだな!あっ!俺って、今日、妙に素直だな!しかし、よく考えると、この家は、ダンナより俺の方が、先輩なんだな!」


タイガは「本当なら、ケゾワルドが追い出される率、高いんだからな!まあ、確かに、この家は、俺の方が、後輩だけどな!」


ケゾワルドは「そうだな!まあ、どっちにしても、これからの俺の活躍を期待してくれ!だな!」


タイガは「別に期待してないよ!それほど、以前の日本では、うまくいかないことが当たり前だった!」


そしてチョロキチに「それより、チョロキチ、お腹すいてないか?」と尋ねた。


チョロキチは「はい!ペコペコなんです!昨日から何も食べてないんです!」


タイガは「じゃあ、少し、スキルで、フライドチキンを調理するから、待ってるんだよ!」


チョロキチは「はい!」


タイガは、チョロキチを椅子に座らせた。「ここで、座って、待っているんだよ!」


チョロキチは、了解したというように、うなずいた。


タイガは、厨房で、素早く、フライドチキンを調理した。


その完成したフライドチキンをチョロキチに食べさせた。


チョロキチは「すごく美味しいです!!!こんな美味しいもの初めて食べました!!!」


チョロキチは、感激しながら、フライドチキンをほおばった。


すると、体から七色のオーラが出て、顔のしわとたるみが消えた!次に、全身に白い毛が再び生えてきた!もふもふの毛だった!


見事に元の姿に戻った!とても可愛い、もふもふのハムスターだった!


タイガは「ええええええ!!!元は、こんな姿だったんだね!しかし、俺が作ったフライドチキン、こんな効果があるとはな!」


チョロキチは、泣きながら「信じられません!ありがとうございます!」


リアは「すごい可愛い!!!よかったね!チョロキチ!」


ケゾワルドは「すごい!奇跡だな!信じられないだな!それにしても、俺、ダンナの作ったフライドチキン、食いたかったなあ・・・。まあいっか・・・。」


タイガは「チョロキチ、復活出来てよかったね!じゃあ、グレースさんは、チョロキチが、くくられていた場所にいないので、(さが)しているかもしれないな。ギルドに帰っているかもしれない。なので、元居た所から行ってみようかな?たぶん、グレースさんも無事だと思うよ!」


チョロキチは「お願いします!早くグレースに会って、安心したいですから!」


タイガは「じゃあ、チョロキチ、送って行くよ!リアちゃんは、夕食を頼むね!」


リアは「私は、キツネ火で料理が出来るんです!」と手から火を出した!


タイガは「おおおおお!!!すごいね!」


ケゾワルドは「それでも、いいけど、俺がIHクッキングヒーターで、料理出来るように用意しておいただな!道具は、以前、俺が日本に行った時、持ってきただな!」


タイガは、クッキングヒーターのボタンを押すと熱くなるのを感じた。そして、「おおっ!?熱いので、すぐに指を離したので、火傷(やけど)(まぬが)れたぞ!」


続けて「おおおおお!!!リアちゃんのキツネ火に続いて、またしても、すごすぎる!驚きだ!2人共、すごい技だな!」


ケゾワルドは「ダンナ、遅い!遅すぎる!今頃気がついたのか!こんなのは、ほんの小手先の技だな!俺の実力、こんなもんじゃないんだな!」と胸をそらしながら、自慢げに言うと「じゃあ、俺も付き添いで、送りに行くとするだな!こうやって、点数稼ぎしたら、ダンナもまた俺にフライドチキン食べさせる気になるだな!俺も盗賊が出たら、役に立つかもしれないだな!」


タイガは「じゃあ、3人で出かけようか!」


リアは「夕食は、任せてください!」


タイガは「リアちゃん、美味しい料理を頼むよ!」


ケゾワルドは「リアちゃん、料理は、任せただな!俺は、しっかり、ダンナをフォローするだな!俺のようなボディガードも必要なんだな!」


リアは「タイガさん、ケゾワルドさん、チョロキチ、いってらっしゃい!」


タイガは「リアちゃん、留守番お願いね!」


チョロキチはリアに「お世話になりました!ありがとうございました!」


チョロキチは礼儀正しく律儀だった。


ケゾワルドは「リアちゃん、ダンナの事は、心配いらないだな!俺が、同行するから、大船に乗った気で、大丈夫なんだな!」


リアは「それなら安心です!気をつけていってらっしゃい!」と、玄関のドアを閉めた。


ケゾワルドは「この家は、ダンナをはじめ、リアちゃんやチョロキチ、俺が節度のある先住人だったせいか、それにそったのが集まってくるだな!」


タイガは「相変わらず、自身有り気だな!」と、ため息をついた。

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