第9話
目指す商店街は、タイガフライドチキンショップから歩いて10分ぐらいのところにあった。
タイガは「いろんな店があるね!」
リアは「夕食は、カレーライスにしますね!」
タイガは「リアちゃんは、料理得意なの?」
リアは「はい!頑張って作りますね!タイガさんとケゾワルドさんのために努力しますね!」
タイガは「よかった!リアちゃんが料理得意で!俺、幸せだよ!ところで、あの幽霊、変わってるよね!」
リアは「面白い人ですね!」
タイガは「本人は、笑わせているつもりじゃないんだろうけどね!」
商店で、八百屋に来た。八百屋のおじさんは「やあ!お2人さん!何か、お探しかい?」
リアは「タイガさん、玉ねぎとニンジンとジャガイモ、それに、レタス、トマトが欲しいんです。」
タイガは「じゃあ、そうしよう!」
タイガは、リアが選んだ野菜を買うことにした。
八百屋のおじさんは「ねえちゃん、可愛いから、おまけだよ!」
おじさんは、袋に、たくさんの野菜を詰めた。
おじさんは「じゃあ、ありがとう!旦那さん!」と言って、代金を受け取った。
タイガは「っていうか、俺、旦那さんじゃなくて、オーナーなんですけど!」
おじさんは「ああ、そうなんだ。旦那さん。」
タイガは「違うって言ってるんですけど!まあ、いっか。」
タイガは、心の中では、ちょっと嬉しかった。日本では、こんなことは、まずないことだ!もし、日本で、カップルで、冷やかされたら、噂が広まって、口止め料を要求されたり、脅されたりは、免れない状況に陥った事だろう。
この後、肉屋とパン屋にも、調味料店にも寄った。
買い物を終えて、少し、歩くと、「助けてぇぇぇぇぇ!!!助けてぇぇぇぇぇ!!!」と悲鳴が聞こえた。
悲鳴の聞こえたところに行ってみると、30センチメートルぐらいのハムスターが木に、ぐるぐる巻きになって、くくられていた!
タイガは「動物が木にくくられているぞ!何の動物だろう?」
ハムスターは「助けてください!僕は、怪しい者じゃありません!ハムスターです!悪い盗賊のやつらが、僕を捕まえて、この木に僕をくくったんです!もっと珍しい他の獲物に気を取られて、今は、この辺にいません!この後、僕を殺して、活きのいいうちに食べようと企んだようです!本当は、生け捕りにして、ギルドに引き渡して、お金と交換したいようですが、僕が天然記念物なので、やつら、僕を食ってみたいんです!」
タイガは「えっ!?天然記念物・・・?苦しいだろう?すぐ、縄をほどくからな!」
縄をほどくと、ハムスターは、その場に座り込んだ。恐怖で、毛は抜け落ち、しわだらけで、顔の皮膚は、たるんでいた。100歳ぐらいかと見間違えるぐらい、老けていた。
タイガは「よっぽど、恐ろしい目に遭ったんだな!毛も抜け落ちてるしな・・・。異世界でも悪いやつらがいるんだな!ところで、家はどこなの?」と縄をほどきながら尋ねた。
ハムスターは「家は無いんです・・・。くノ一のグレースという女の子といつも一緒にいて、ギルドに置いてもらってるんです。今、彼女は盗賊のやつらに追いかけられているはずです!たぶん、僕が思うには、グレースを盗賊の仲間にしようとしてるんです!」
タイガは「えっ!?くノ一っているの!?忍者もくノ一も見たことないけど・・・。そのグレースって人のこと、心配だろうけど、とりあえず、俺の家に来るかい?しばらく休んで、ギルドに送って行くよ!そこで、彼女と再開出来るだろう。たぶん大丈夫だと思うよ。ここにいて、悪い盗賊が戻ってきても困ることになるからね!俺、昔、武道習っていたけど、歯が立たないよ!盗賊なんて、相手にしたら、太刀打ちできないからね!」
タイガは逃げ腰になっていた。ハムスターを見捨てる事も出来ず、かと言って、ここにとどまっていても、盗賊にやられるよりは、逃げた方が賢明だと判断した。ハムスターが拒否しても、強引に連れて行こうと思っていた。
ハムスターは「えっ!?いいんですか!?ぜひ、お願いします!僕は、ハムスターで、名前は、チョロキチです!」
タイガは、チョロキチという名前のハムスターが逃げることを判断して同意したので、内心よかったと思った。
タイガは「チョロキチか。雄なんだね!俺は、タイガ。この女の子は、リアちゃんだよ。」
チョロキチは「よろしくお願いします!」
タイガは「こちらこそよろしく!」
タイガは、チョロキチを抱っこした。
タイガは「思ったより軽いなあ。家まで、俺が、抱っこしていくから、安心していいよ!」
タイガに抱っこされたチョロキチは、涙を流しながら、喜んだ。
こうして、3人は、その場を離れた。




