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Apple Field  作者: 水晶柘榴
零章 醒
1/8

(0) プロローグ

 ―――ここはどこだろう……?



「おお……! 成功しましたぞ! これで、世界が救われる……!」

「何を言っておる。まだ成功するとは限らんだろう」


 赤い髪の青年は、ただ辺りを見回した。人が多くて見通せないが、森の中にいるようだ。視界がぼやけていて、周囲にどのような人物がいるのかはわかりかねたが、声から男だろうと思えた。赤毛の青年は年配の男に囲まれている。


「―――ぅあっ」


 突然両腕を乱暴に掴まれる。思わず(うめ)いたが、その拘束が緩むことはない。少し鮮明になった目は、既に高齢と言える男たちの姿を捉えたが、男たちの視線は自分を見下しているのか、あるいは見定めているのか……どちらにしても好意的な視線は皆無であった。


 これからどうなってしまうのだろう。青年は必死で考えたが、まるで目覚めたばかりのように、思考は回ってくれなかった。

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