表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が悪役令嬢になった件  作者: 知花虹花
1/56

俺が悪役令嬢になった件 その1

目が覚めると、俺は、悪役令嬢になっていた。この世界は虹色プリンセス、略して虹プリ、乙女ゲームが舞台の小説の世界だった。

 俺が目覚めたときに一緒にいた、侍女になった母親と一緒に、王立学園に行き、攻略対象の恋愛フラグを折りつつ、当初の予定通り魔法使いの弟子になる予定だったのだが、なぜか、ヒロインが弟だったり、親父が騎士団長だったり、攻略対象の動きもなんだかおかしくなってしまうのだった。

設定が緩すぎる話ですが、生暖かい目で読んで下さい。


*この作品はアルファポリス様でも掲載しています。





 俺が目覚めると、そこはなぜか乙女ゲームの世界を舞台にした小説の世界だったという衝撃の事実だった。


 虹色プリンセス


 小説は本編と続編に分かれてる。


俺は小説の中のイザベラという銀髪の美少女で巨乳だがドリルの髪型を持つ悪役令嬢になってた。


 目が覚めたときには母親が侍女になって傍にいた。


 母親は括れがある、とっても可愛い侍女になっていた。


 俺は母親とこの世界で生きていく作戦を練りつつ、攻略対象たちと恋愛フラグがたたないようにするために王立学園でトップ入学して、同じくトップで卒業して魔法協会への推薦状をもらって魔法協会のトップにいる師匠の魔法使いの弟子を目指すことにしたのだ。


 実はこの小説、とってもヤバい。


 本編も続編も砂糖より甘い恋愛小説だし、ファンが多いせいか二次小説や漫画、番外編、ゲーム版の小説版と色々な物語があるのだ。


 特に番外編は押しの攻略対象一人、一人の話で完全に18禁である。


 しかもご丁寧にヒロインルートと悪役令嬢ルートまであるという。


 でも、この世界にしばらくいると、俺が好きな小説の世界にしてはいろんなところがポンコツだった。


 ストーリーがポンコツのせいで、モブだった母親が活躍できたのがよかったのだが、それ以上になぜか俺自身が数多くのチート能力が使えたのだった。


 なので学園でトップを維持するのは簡単だった。


 そこで俺は考えた。


 俺、もしかすると主人公じゃん。ということは・・・


 もしかすると俺がやらかした例の小説なのかもと。


 実は、俺はこのツンデレ悪役令嬢イザベラの推しだったから虹プリの二次小説を書いていた。


 母親は俺が二次小説を書いていたことを知らない。


 そもそも俺は気に入った本は二周、三周する癖があり、この虹プリを愛するあまり、推しである悪役令嬢のイザベラのストーリーを百合ベースで書き上げたのだった。


 百合は俺のささやかな趣味だった。


 だけどそんな小説を書いたとはさすがに言えない。


 でもそれがこの世界で俺の目指す魔法使いの弟子になる物語になったのだが。


 俺が書いた小説は、残念ながらリア充でない俺は、うふふ、キャハハみたいな甘い恋愛小説が書ける訳がなく、魔物やゾンビや、しまいには妖怪まで出るような荒唐無稽なものだが、魔法使いの活躍を書いて誰でも小説を書けるというサイトに発表してしまったのだった。


 ホラー好きだし、百合も好きだし(笑)


 おそらく俺の作品は一人も読んでない可能性が高いが、設定で魔法使いの師匠はいつもは老人のおばあちゃん姿で擬態しているが、めっちゃかわいいロリっ子で俺の超理想のドジっ眼鏡娘で俺がとっても癒されるキャラにしたつもりだ。


 悪役令嬢のイザベラは元々の設定の巨乳のツンデレキャラだし。


 それに加えて魔力やら、魔法使いの実力やらを上乗せしといた。


 おまけに俺は師匠に負けないぐらいのチートの持ち主に設定しといた。


 小説を一気に書いた記憶があるが、その時、確か学校の課題とか、テストなどのストレスがたまってたんだろうな。


 調子にのって投稿してしまうなんて黒歴史としか言いようがない。


 俺の趣味をぶちこんだ小説だったが、さすがに自分で書いたので読み返さなかった。


 でも、読み返さなかったことを今は後悔している。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ