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第94話 81階へのリベンジ




 転移をして帰ると、メイサが、待っていてくれた。



「みんな、お疲れ。じゃあ、ご飯の支度するわね。」


 メイサが、朝食の準備をしてくれている間に、反省会をする。



「まず、ミーサだけど、何か、問題はあった?。」

「そうね。今日は、既に、ゴーレムが出てたけど、実際に進む時は、どうするの?。」


「安全を考えて、40体ぐらいを出して、倒して進んでの繰り返しかなあ。復活してくるまでの時間を考えながら進んで、出現したゴーレムが寄ってきて、それを倒す。復活するまでに、次の40体を出して進んでいれば、いけると思うんだ。」


「じゃあ、私は、今日ぐらいの数を、倒していければ、問題ないわね。」

「そうだね。」



「ピピと、ポポは、どう。」

「特に問題は、無いニャ。黒炎は、魔力消費が激しいニャ。だから、一度、使ったら、しばらく休まニャいと、危険だニャ。今日のは、まだ、余裕があったニャ。だから、倍以上は、相手に出来るニャ。」


「槍の方は、問題ないニャ。」

「じゃあ、ポポの黒炎が切れるまで、続けようか。もし途中で切れたら、僕が残りを熱くするよ。」

「分かったニャ。」



「よし、じゃあ、カエデさんと、婆やさんは、........。ん?!。何かあった?。」


 カエデさんが、元気がない。


「私は、.........。」

「カエデさん、もしかして。まだ、気にしてるの?。火属性魔法。」


「此処に来て、みんなの足手まといに、なってるんじゃないかと思って。」


「カエデさん。火属性が使えるようになって、まだ、少しだよ。そんなに早く、婆やさんや、ポポみたいに使えないよ。僕だって、一年以上、練習しているんだから。」


「でも、......。」

「カエデさん、まだ、先は長いんだ。誰でも、得意な事や、苦手な事はあるよ。だから、仲間が、居るだから。助け合っていけば、いいんじゃないかなあ。」


「そうよ。カエデ。みんなで、最終階層まで、行きましょう。」

「そうニャ。」


「みんな、.......。」

「カエデ様、良い人達に、巡り会えましたな。」

「婆や、......。」


「じゃあ。カエデさん達は、婆やさんが、火を使って、カエデさんが倒すので進めようか。」

「ええ。」



「さあ、みんな。ご飯が出来たわよ。」


 それから、みんなで、朝食を食べた。



 僕は、朝食を、食べながら、みんなに相談した。


「今日のみんなの戦いを見て、僕は、進めると思うんだ。だから、明日、81階層に、挑もうと思うけど。」


「ええ、そうしましょう。待ってても、始まらないわ。」

「そうね。何処まで、行けるのか。それに、あのフロアが、何処まであるのか。やってみないとね。」


「分かったニャ。行くニャ。」

「じゃあ、これを、渡しておくよ。」


 僕は、ミーサ、カエデさん、ピピに、転移の指輪を渡した。


「何かあったら、個別で、逃げれるように、渡しておくよ。」



 何か、メイサが、僕を、ジト目で見ていたけど。


「め、メイサ。撤退する時は、みんなで、ちゃんと、逃げるからね。」

「ちゃんと~、ちゃんとねえ。今までも、そんな事、言っていなかったっけ。」

「すいません。」


「そういえば、ライト。途中で、指輪を置いてくるっていうのは、どうなの。」


「ああ、それかあ。僕も、当然、考えたよ。でも、隠す隙間がないんだ。それに、床に置いちゃうと、持ち物と一緒で、時間が経ったら消されちゃうからね。やっぱり、一気に、行くしかないよ。」


「やっぱり、ライトも考えてたんだ。」



 そして、僕達は、明日の為に、今日の残り時間は、ゆっくりとする事にした。


 明日は、いよいよ、今まで、誰も到達した事のない、81階層の最後まで、行けるのかどうか。

 でも、案外、僕は、気にしていなかった。


 仲間とだったら、行ける自信があったからだ。



 翌朝、僕達は、朝早くに、リビングに集まった。


「ピピ、彼奴等の様子は、どうだった?。」

「大丈夫ニャ。昨日と同じで、酔っ払って、寝ているニャ。」


「よし、みんな。ゴーレムを倒そう。」

「ええ。」


 僕達は、転移した。


 今まで、何回か、やってきていた80階層から、81階層へ続く階段へ。



「よし。ピピ。念の為、もう一度、様子を見て来て。」

「分かったニャ。」



 僕達は、81階層への階段を下りた。


 遅れてピピが、戻って来た。


「問題ないニャ。ぐっすりニャ。」

「よし、みんな。行こう!!。」


「最初は、僕が、ある程度、片づけるから。交代する前に、声を掛けるね。」

「了解!!。」


 僕は、上を見上げ、大きく息を吐いた。


 ふうううううううう!!。


「さて、初めは、この出ている奴から、片づけるか。電撃!!。」



 ライトは、左の壁と、通路の中心との中間に、電撃を放つ。



 ビリビリ!!。

 ジイイイイイイイ!!。



「もう一度。電撃!!。」


 今度は、右の壁と、通路の中心との中間に、電撃を放つ。



 ビリビリ!!。

 ジイイイイイイイ!!。



 フロアに、人が来た事で、うろうろしていたゴーレムが、ライト達の方へ、向かって来ていた。


 此方に向かって来ていたゴーレムが、止まりだす。


 そして、



 ガタ!。

 ガタ!。

 ガタ!!。


 ブルっ、ブルっ、ブル!!。


 ガタン!!。

 ゴロゴロ!!。


 ガタン!!。

 ゴロゴロ!!。


 一体、また一体、ゴーレムが、崩れていく。


「準備は出来た。出発しよう。」


 そして、僕達は、足を踏み出した。



 ゴゴゴゴゴゴ!!。



 左右の壁から、石が崩れるような音が響く。


「みんな、今ぐらいの速さで、歩いて。」


 ライトは、歩く速さも、計算していた。


 それは、踏み出してゴーレムが出現し、自分達に、向かって来るまで。

 そして、次のゴーレムが現れて、また、向かって来るまで。


 ミーサも、そのライトの動きに、気付いた。

 丁度、左右19体目のゴーレムが出現し、20体目に、差し掛かる時、ライトが歩きながら、手に、魔力を込める。


 そして、左右20体目のゴーレムが出現し、21体目に、差し掛かる時、ライトが動いた。


「みんなは、同じ速度で進んで!!。」

「えっ!、わ、分かったわ。」


 その直後、ライトが、振り向き様に、中心線から、左右の壁に対しての真ん中に向かって、


「電撃!!。」


「電撃!!。」


 二本の電撃を、走らせる。



 ビリビリ!!。

 ジイイイイイイイ!!。



 向かってくるゴーレムの動きが、止まり始める。


 そして、



 ガタ!。

 ガタ!。

 ガタ!!。


 ブルっ、ブルっ、ブル!!。


 ガタン!!。

 ゴロゴロ!!。


 ガタン!!。

 ゴロゴロ!!。



 一体、また、一体、ゴーレムが、崩れていく。


「よし、いい感じだ。」


 ライトは、正面に向き直り、少し速足で、みんなに追いつく。


「みんな、今のこの感じを、覚えるんだ。この速度で、進んでいけば、ゴーレムが来るのと、倒して、また、進んで行っていれば、復活した奴を、相手にしないで進める。」


 みんなは、無言で頷く。



 そして、また、次の左右20体ずつが、近づく。


「みんな、自分が何時、魔法を使って、剣を使って、ゴーレムに向かって、倒してくるか。頭の中で考えるんだ。」


 ライトは、また、振り向き電撃を撃つ。

 先ほどと、同じ様に、みんなは、進んでいく。


 そして、また、次の左右20体ずつが近づく。

 ライトは、同じ動作を繰り返す。

 だが、みんなは、自分の対応を、考え始める。

 早い、遅い、それぞれが頭の中で、倒す事を考えながら、進んでいく。


 そして、また、次の左右20体ずつが近づく。

 ライトは、同じ動作を繰り返す。

 そして、また、次の左右20体ずつが近づく。

 ライトは、同じ動作を繰り返す。


 次に向かう際に、ミーサが、声を掛ける。


「ライト、次からは、私がやるわ。」

「分かった。」



 同じ速度で、進みながら、ライトと、ミーサが、真ん中の位置を、入れ替わる。


 そして、また、次の左右20体ずつが、近づく。

 ミーサは、左右19体目のゴーレムが出現する前に、


「電撃!!。」


 そして、剣を根元から先端に向かって、伸ばした二本の指で、なぞった。



 ジイイイイイイイイ!!。



 そして、20体目に差し掛かる時、ミーサは、


「電撃!!。」



 通路の中心に、電撃を走らせる。


 それと同時に、今まで歩いて来た方に向かって、走り出した。



 向かってくるゴーレムをかわし、一番、奥にいるゴーレムまで進むと、

 右手に持った剣で、ゴーレムの頭、もしくは、肩を擦りながら、戻ってきた。



 向かってくるゴーレムの動きが、止まり始める。


 そして、



 ガタ!。

 ガタ!。

 ガタ!!。


 ブルっ、ブルっ、ブル!!。


 ガタン!!。

 ゴロゴロ!!。


 ガタン!!。

 ゴロゴロ!!。



 一体、また、一体、ゴーレムが崩れていく。


「ミーサ、奥から倒せれば、無駄な動きに、ならないんだね。」

「そうよ。戻ってこないと、いけないから。」


「あれっ!、ミーサ。剣は、まだ?。」

「そうよ。何度も、魔力を込めるより、最初に、強く掛けたほうが、無駄な動きに、ならないから。」

「成程。」


 そして、また、次の左右20体ずつが近づく。

 ミーサは、同じ動作を繰り返す。


 そして、また、次の左右20体ずつが近づく。

 ミーサは、同じ動作を繰り返す。


 この時、剣の電撃が、消えた。


「あれぐらい込めて、ここまでね。」




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