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第83話 ゴーレム討伐前日

 



「ライト、どういう事?。」

「此処のゴーレムは、普通のゴーレムよりも、固いって言ってたよね。」

「ええ、そうね。」


「分かったのは、ゴーレムの全身の岩石か、鉱石か、それが詰まってる状態なんだ。」


「詰まってるって?。」

「例えば、この石があるでしょ。今は、この大きさでこの硬さだけど、もしこれが、柔らかくて、ぎゅっと、握る事が出来たら、小さくなって硬くなるでしょ。」


「そうね。確かに。」

「じゃ、じゃあ。あのゴーレムは、ホントは、もっと大きいけど、あの大きさに、縮まったって言うの?。」

「まあ、そんな感じだね。だから、普通のよりも堅い。」



「じゃあ、何で。さっき、カエデが突いたら、壊れたのよ。」


「その詰まったって言ったでしょ。詰まってるものを、熱くするんだ。見た目は余り、分からないけど、石とか金属って、あの中に、小さい小さい物が、一杯在って、その一つ一つが、熱くなると膨らむんだ。」

「膨らむ?。」


「そう。それをカエデさんの氷属性が、急に冷やした。冷やすと、今度は、膨らんだものが、縮まるんだけど、縮んでいく時に、縮む早さがあって、その早さが、決まった早さを超えると、耐えれなくて壊れちゃんだよ。」



 あれ?、何か、僕。

 分からない事、言いましたっけ?。

 すいません。


 みんなが、ポカ~んってしてた。



「結局、熱くしたり、冷たくしたりを、急にすると壊れるって事?。」

「そうそう。」

「やったじゃない、ライト、これで攻略出来るわね。」


「いや、駄目だよ。出来ないよ。数体なら出来るけど、この先の見えない通路全部は、魔力がもたないから、無理だと思うんだ。もっと、効率よく倒さないと。」



 だが、ライトには、心当たりがあった。

 今回、成功したのは、膨張と伸縮。

 もう一つは、確か振動。



 でも、どうすれば、振動が起こせる。

 土属性で、振動を起こしても、それは、地震と同じで、大きい振動だ。


 もっと、細かくて、分子に何万、何十万っていう振動を、起こすんだ。

 何だったっけ、勉強したじゃないか。


 此処まで、思い出しそうに、なってるんだけど。



「今日は、一旦、帰ろう。」

「そうね。」


「みんな、また、芝居を頼むよ。へとへとな感じと、絶望感。」

「もうライト。私とカエデ、Aランクなんだよ。それに絶望って。」


「いいじゃない、ミーサ。彼奴等、きっと、私達を甘く見てるから、一発逆転、最後のどんでん返しで、鼻を明かしてやりましょう。」


「そうだよ。なめられて、馬鹿にされても、最後に、最終回層を攻略した方が、勝ちだからね。」


 それから、僕達は、疲れ切った態度で、階段を上がっていった。


「もう駄目だ、一体でも、あんなのと。」

「疲れたわ。」

「あんなのが、もっと出るなんて、想像しただけで、....。」



「兄貴、彼奴等、帰ってきましたぜ。ゴーレムに、相当、苦労したみたいですぜ。」

「ああ、途中でも、色んな事を、試したらしい。全く効かなくて、最後は無理やり、武器で、攻撃していたらしいぞ。」


「へへへっ。これで、作戦通り、罠にはめれば。あの女どもも、兄貴のもんですね。」

「ああ、今から楽しみだぜ。」

「兄貴、飽きたら回してくださいよ。」



 僕達は、テントに返った。


「ふう、やっぱり確認出来て、よかったよ。ブッツケだったら、危なかった。」

「ライト。何か思いつきそうかニャ。」

「ん~。まだ。」


 僕は、ゴーレムの欠片を、持ってきていた。


「これをどうやって、いけば。」


 確かに倒した。

 だが、あの攻略じゃあ、みんながもたない。

 僕は、テントの中で、横になっていた。



 水、土、火と氷、木、駄目だ。

 倒せない。

 風、雷、雷?、....電気。


 プラスマイナス、磁石、電気、磁石と電気、電磁場、そうだ、波動?。

 これだ。

 僕は、思い出した。


 だが、実際に出来るのか?。

 今までの僕の魔法では、火炎放射の様に、自分から放出し続ける事は、出来るだろう。


 だが、今、考えている事は、放出した先で、魔法を一定時間、維持する事。

 やはりイメージなのか。


 ミーサに、聞いてみよう。


「ミーサ、ちょっといい。」

「どうしたの?。」


「雷属性の魔法ってさ。魔法で、電気を起こすじゃない。それを、自分の離れた所で、一定時間、維持する事って出来る?。」

「出来なくはないと思うけど。」


「えっ!。それってどういう事?。」

「ほら、雷の属性って、麻痺もさせられるでしょ。あれって、相手に魔法を掛けた後に、一定時間、それが残っているから、麻痺し続けてると思うの。だって、直ぐに、魔力が消えたら、別に麻痺なんか、し続けないでしょ。」


 僕は、唖然とした。

 ミーサは、当然の様に言ったけど。


「そうだ、そうだよ。ミーサ、ありがとう。」


 僕は、ミーサの手を取って、感謝した。

 あれ、ミーサが顔を背けて、赤くなってる。

 何で。


 ミーサが、ぼそって言った。


「馬鹿ね。」



「そうなんだ。雷属性は、元々、維持する事が、し易い属性なんだ。だから、出来る筈。」


 その晩、僕は、横になりながら、イメージトレーニングを続けた。

 翌日も、僕は、ずっと、雷魔法を考えていた。



 昼過ぎになり、後続部隊が、やって来た。

 食堂で、お酒を飲んで、くつろいでいた、あの屈強そうな男達。

 更に、人数が増えて、やって来ていた。


「おいおい、先に来た荷物持ちが、ビビってんのか。」

「明日の本番になったら、チビッって、泣いちゃうんじゃないのか。」


 がっははははははははははは!!。


 僕は、言われるままに、無視していた。

 転移する前に、屋敷で、4班に編成されており、班の隊長が、決まっていた。


 僕を馬鹿にした奴も、隊長に選出されたらしい。



「おい、明日の打ち合わせだ。隊長は、こっちに来い。」


 クロードの部下に呼ばれて、奥のテントに、入っていった。

 中では、まず、セバスが指示を出した。


「いいか、今まで、美味い物を食って、酒を飲んで、女も楽しんできたな。そろそろアルフォード様に、恩を返す番だ。指揮は、このクロードが取る。」

「おう!。」


「今回で、あの作戦が、有効か確認出来れば、増援をして、81階層を、突破するぞ。まずは、その足掛かりだ。成果を確認出来れば、また、地上に戻って、しばらく休憩だからな。明日から頼んだぞ。」


「任せといてください旦那。ゴーレムなんぞ、ぶっ飛ばしてやりますよ。」

「いいか、今回は、無理するなよ。あくまでも、作戦の確認だからな。」

「分かってますよ。」


「それと、もう一つ。」


 クロードが、声を掛けた。


「一緒に、別の行動も、してもらうぞ。」

「クロードさん、そんな話、聞いてないんですが。」


「これは、俺がアルフォード様から受けた、特命だ!。」

「おい、クロード。特命もいいが、きっちり作戦はやれよ。俺は、地上へ戻るからな。」


「セバスの旦那、任せといて下さい。」


 そう言うと、セバスは、テントを出て、転移をして、地上へ戻った。



「いいか、明日の作戦で、あの邪魔な奴等をぶっ潰す。」

「えっ!。あの六人をですか?。」


「ああ、居ても居なくても、もう、関係ねえだろ。あんな奴ら。」

「でも、どうやって。」


「いいか。彼奴等を、前衛の撃ち漏らし退治に、任命する。時間を掛けながら、20体ぐらいまで、倒して進むんだ。俺が、合図したら、直ぐに、後衛の方へ廻れ。」


「戦っている最中だったら、どうするんですか?。」

「徐々に、前を空けて、前方のゴーレムを、彼奴等に、相手をさせるんだ。彼奴等は、一体でも、倒すのに苦労するからな。時間稼ぎをしつつ、倒したゴーレムが、復活してきたら、近くのゴーレムを出すんだ。」


「俺達も、挟まれちまいますよ。」

「ギリギリの左右、一体ずつでいい。それなら、攻撃の奴も協力すれば、しばらく抑えられるだろう。」


「その間に、俺が、女を脅す。一緒に殺したら勿体ねえからな。次に俺が合図したら、ゴーレムを、彼奴等の方向へ押し込んで、全員で、こっちに逃げて来い。それで、ゴーレムに囲まれて、お終いだ!。」


「それじゃあ、彼奴等。ゴーレムに挟まれて、死んじまいますぜ。」


「構わねえんだよ。アルフォード様を、裏切った奴等だ。許可は出てる。あのクソガキ。俺の怖さを、思い知れ。それに、あの女二人が手に入れば、ここでも、お楽しみだ。へへへへへ。」



 そんな作成が、進んでいるとは知らないライト達。

 ライトは、相変わらず、イメージトレーニングを、続けるのであった。



 その晩、僕達は、クロードに呼ばれた。


「いいか、明日の作戦だ。今日、来た彼奴等が、ゴーレムを抑えて、倒す。お前達は、隊の中に入って、一緒に進んで行って、打ち漏らしたゴーレムを、倒すんだ。いいな。前の左右、後ろの左右の4体ずつを、倒して進むからな。」


 それだけだった。



「抑えて倒すって、どうする気何だろう?。」

「あのテントの脇にある荷物に、秘密があるんじゃない。」


 僕達が、知らないうちに、何かが、持ち込まれていた。


「まあ、僕達が使うわけじゃないからね。お手並み拝見だね。」





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