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第79話 時空魔法とレベルアップ



「ライト様、失礼致しました。ああいう奴らなので、お気になさらずに。」



 まあ、何処にでもランクで、物事を判断する奴っているんで、気にしてないですよ。

 それに、ランクを聞いたら見下すって、何なんだろう。


「セバスさん、大丈夫ですよ。いつものことなので。」


 男たちは、集団に戻るといつもの訓練と言って、剣を取り出し、横に広がって打ち合いを始めた。

 僕の目の前まで、広がってきて打ち合う姿は、性格は置いておいて、流石に様になっていた。



 そんな時、事件は起きた。


 近くで打ち合っていた一組で、


 ガアン!。

 ガン!。

 キン!!。



 打ち合った際に、剣が折れた。


 その折れた切っ先が、僕を目掛けて飛んだのだ。

 セバスさんの方へ向いて、話をしていた僕の後ろから、迫る折れた切っ先。


「危ない!!。」


 セバスさんが、僕を弾き飛ばしてくれたおかげで、僕は難を逃れた。


 しかし、セバスさんが。


「大丈夫ですか、セバスさん!。」

「ええ、これぐらい。なんとも御座いませんよ。」


 セバスさんは、僕を弾き飛ばした際に、左の肩口から胸に、飛んできた切っ先で、ケガをしたのだ。


 僕は、セバスさんを起こした。


「ん!。セバスさん、血が出てますよ。」


 セガをした箇所は、服が切れ、血が出ていた。

 だけど、そこから見えたセバスさんの、左の脇の下辺りの所に、変な痣があった。


 赤い痣って、......それに、何か模様みたいだったけど。


 セバスさんは慌てて、切れた箇所を隠し、


「治療をして参ります。」


 と母屋へ行ってしまった。


 セバスさんも居なくなったので、話し相手も居ななった僕は、まだ見ていない方向へ歩いて行き、お城を一周、見て回った。


「セバスさん、大丈夫だったかなあ。後で食事に言ったら聞いてみよう。」



 僕たちは夜になり、母屋の食堂へ行った。


「随分と広い部屋だね。」

「ライト、好きなだけ自分で取って、食べるみたいね。」


 バイキング方式なんだ。

 この世界でも、あるんだね。


 部屋の奥の方には、昼間見た男たちが、酒を飲んでいた。

 僕たちは、入口に近い場所で、食事をする。


 なんか、ちらちら僕たちっていうより、ミーサとカエデさんを見ているような。

 まあ、確かに美人さんだから、仕方ないか。



 しばらくすると、昼間、僕を馬鹿にした男が、酔っ払ってやってきた。


「よお、姉ちゃん達も、攻略に参加するんだって。」

「ええ、そうよ。」


「そんなチンケな野郎よりも、俺たちと一緒の方が、楽しめるんじゃないか。」

「別に、楽しむために、来ているんじゃないんだけど。」


「おお、威勢がいいなあ。Aランクなんだって。」

「それが、どうかした。」


「どんな手を使って、上がったんだ。」


 ミーサとカエデは、男を睨んだ。


「実力を認められて、上がったわよ。」

「へへへへへ、体の実力かあ?。」


 ミーサは、今にも食って掛かりそうだった。


「俺にも、実力ってやつを、見せてもらいたいもんだなあ。」


 ミーサは、また、睨んだようだったけど、少し口元が笑った?。


「あら、残念ねえ。以前だったら、一戦交えて私に勝ったら、好きなように出来たんだけど。もう、私より強い人、見つけちゃったから、駄目ね。」

「何?。そ、それはどんな奴だ?。」


「ほら、あんたの目の前に、いるでしょ。」

「はあ~、このEランクの小僧か?。」

「そうよ。」


「こ、こ、こいつはEランクの荷物持ちだぞ。バカも休み休み言え。はは~ん。」


 何を思ったのか、男はそれで仲間の元へ、帰っていった。


 そして、男たちの大爆笑が起こった。


「さあ、もう帰りましょう。気分が悪いわ。」

「そうね。ここにもいたわ。糞みたいな奴らが。」


 ミーサとカエデさんは、激おこぷんぷん丸だった。


「なんなのあいつ等。」

「多分、どっかの兵士上がりなんじゃないかなあ。昼間の訓練を見たんだけど、随分と鍛えられていたよ。」


 やっぱり攻略って、力業なんだろうか。



 僕は、ミーサと部屋に帰った。

 部屋にあるテーブルに、魔力回復薬を出した。

 そして、箱から銀の指輪を一個出した。


「今日も、一つ作らないと。」


 そう、例の転移の指輪を、最低限もう一個作らないといけない。

 最初に作った羊皮紙は、家に置いてきた。

 それは、僕たちが帰るために。


 そして、昨日作った指輪。

 これは、僕が持ち、どこかに行くために。


 そして、今から作ろうとしているのは、ダンジョンの必要な階層へ隠してくるため。

 そうしないと、アルフォードが牛耳っている階層へは、行けないのだ。



 僕は、昨日と同じで、スキルに、時空魔法、魔力強化、魔力操作をセットする。


「ライト、何してるの?。」

「あ、うん、ちょっと魔法の練習。」


「じゃあ、私も剣でも磨いておこうかしら。」


 昨日、一度、成功しているから、要領は分かっている。

 指輪を持って、転移の魔法陣を、ウインドウに開いて、大きさを合わせる。


「魔力を固定する、固定する、固定する、........。」


 そして、僕は、ウィンドウの右クリックからメニューを開き、「映す」を押した。


 ピシャッ!。



「きたあ~!。があん、がん、がん、がん?、ん?。」


 あれ?。


「ライト、何、急に一人で、がんがん言ってるのよ。びっくりしたじゃない。」

「ごめん、ちょっと、........。」


 あれ?、魔力不足どこいった?。

 もしかして、失敗したのか。


 指輪を見るけど、成功しているよね。

 昨日の指輪と見比べても、同じにしか見えない。


 あれ?、どうしたの、僕。

 もしかして、僕は鑑定をしてみた。



 ライト     時空魔法 レベル9

         魔力強化 レベル8

         魔力操作 レベル9



 やっぱり、レベルが上がったんだ。

 なんか初めて、自分でレベルアップさせたような気がする。


 いや、初めてさせたんだ。


 なんか、今までやってきたことが、報われて嬉しかった。


 でも、やっぱり時空魔法って、怖いと思った。

 使って、それでも1割が、ギリ残っている感じなんだな。


 これで、薬が無くても作れぞ。





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