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第76話 転移の魔法陣


 翌朝、


「ライト!、ライト。どうしたの、しっかりして!!。」



 僕は、


 ハッ!。


 と目を覚ました。



「痛タタタタタタタ~!!、頭が痛いよ。」

「何があったの、ライト。」


「あれ、メイサ。どうしたの?。」

「どうしたも何も。朝ご飯の時間なのに、ライトが来ないから、来てみたら、ここで倒れていたのよ。」


「ここで、.......。ああ、そうか、魔法陣の確認で。」


「魔法陣がどうかしたの?。」

「あ、いや、魔法の使い過ぎで、魔力切れを起こしたみたい。」


「ライト、気を付けてよね。魔力切れって、意識失っていると体力も奪われて危ないって聞いたわよ。」

「そうだね。ごめん。気を付けるよ。」


 僕は、以前に貰って取っておいた魔力回復薬を飲んだ。


「ふう、危なかったな。気を付けよう。」


 僕は、食堂に行ってみんなと食事をした。



 食事が終わった後に、


「ミーサ、魔力回復薬って、手に入らないかなあ。」

「手に入るけど、何に使うの?。」

「ダンジョンへの準備で、ちょっと。」


「そう、まあ、いいわ。ライトのことだから。それに、ダンジョンでも、あって困るものでもないから、後で、買ってきておくわ。」

「ミーサ、ありがとう。」



 僕は、部屋に戻り、昨日の晩に映写した魔法陣を確認した。


 羊皮紙を見た僕は、


「はあ~!。何だこりゃ、何にも書かれてない。」


 どうしてだ。


 確かに「映す」って押したよな。

 だから、魔力が無くなって、........。


 おかしいなあ、魔力を消費したってことは、映したよな。

 なぜ、羊皮紙には書かれていない。

 なんでだ。



 僕は、鑑定した時のことを思い出す。


「あっ!、そうだ。たしか、魔力固定に、空間操作も出てたぞ。」


 そうか、祭壇は、魔力操作を、空間操作の魔力固定によって、台座に固定したってことなんだ。

 転移も同じなんだ。


 転移を、空間操作の魔力固定によって、何かに固定するってことなんだ。


「ええ~、そうしたら、映写しただけで、魔力不足になったから、無理じゃないの。」


 でも、それだけ魔力を使えないといけないってことは、元々レベルがもの凄く高いか、何か魔法関連で使えるスキルがあるってことだよね。


 僕が持っているスキルで、それらしいのは、魔力強化と魔力操作だけど。


 その後、僕は時間が経つのも忘れて、魔法の使い方を必死になって、確認した。


 そして、いつの間にやら、夜になっていた。



「ライト、お昼も食べないで何してたの?。」

「えっ!、お昼?。ああ、そうか。忘れてた。」


「声かけたんだよ。」

「えっ!、嘘。全然、気づかなかった。ごめん。」


 没頭していたんだな。

 いけない、いけない。


 だけど、凄い成果はあったんだ。


 魔力強化は、そのままでレベルに合わせて、1割づつ使える魔力が上がる。

 魔力操作は、逆にレベルに合わせて、消費する魔力が0.9割づつ減る。


 だから、僕は、魔力強化がレベル7なんで、元の1.7倍の魔力が使える。

 そして、魔力操作がレベル9なんで、消費魔力を元の1.9割で使えるんだ。



 昨日の映写で魔力不足だから、魔力操作をセットすれば大丈夫なはずだ。


 だけど、空間操作の魔力固定が、どれぐらいの魔力を必要とするかが分からない。


 やってみるしかないんだけど、魔力強化と魔力操作を組み合わせて、映写を使っても、後、映写の8倍ぐらいの魔力まで使えるはずだ。


 でも、それでギリギリだったら、また、魔力不足で倒れちゃうんだよな。

 ミーサの薬を待ってからにしようかな。



 また倒れたらメイサに怒られそうなんで、薬を待った。


 夜になると、ミーサが帰ってきて、


「ライト、魔力回復薬あったわよ。だけど、品薄で3本しか買えなかったけど。」

「ミーサ、ありがとう。とりあえず、それで大丈夫だよ。」



 僕は、部屋に戻った。


 とりあえず魔力回復薬をテーブルに置き、僕は椅子に座った。


「魔力回復薬は、直ぐに手の届くところにおいて、やってみるか。」


 スキルに、時空魔法、魔力強化、魔力操作をセットして、昨日の羊皮紙を、もう一度、目の前に置いてと、


「これで、準備は出来たぞ。よし。」


 僕は、スキルのウィンドウで、技の項目から、転移の魔法陣をクリックした。


 昨日と同じように、ウィンドウ一杯に絵が出る。

 透けた先の羊皮紙にって、はみ出てるな。


 昨日は、あんまり意識しなかったけど、ウィンドウをよく見ると、右上にリサイズのマークがあって、調整出来るんだね。


 リサイズをすると、小さくしたり大きくしたり出来るみたいだ。


「神様、随分とよく作ってますね。ありがとうございます。」


 さてと、ウィンドウのサイズ調整で、羊皮紙に、丁度、入るぐらいにしてと。



「よし、じゃあ、やってみるか。」


 僕は、ダンジョンで見た転移の魔法陣を思い出し、それを羊皮紙に描くように、イメージをしながら、羊皮紙に魔力を固定する、固定する、固定する、........。


 そして、僕はウィンドウの右クリックから、メニューを開き、「映す」を押した。


 ピシャッ!。


 くらっ!!。


 ガアン!。

 グワン!

 グワン!。


「や、やばい、キタ、.........。」


 僕は、急いで、目の前にあった魔力回復を飲んだ。


 ごくっ!。

 ごくっ!。

 ごくっ!。



「はあ、はあ、はあ。危なかった。」


 まじか、計算した限り、映写の8倍ぐらいまでは、魔力があるはずなんだ。

 それなのに、魔力が切れるって、時空魔法って、相当やばいんだな。


「そうだ!、羊皮紙どうなった。」


 僕は、テーブルの上にあった羊皮紙を見た。


「あっ!、書かれてる。魔法陣。か、鑑定してみよう。」


 転移の魔法陣:ライト 

 時空魔法(魔力固定、空間操作、転移) レベル9



「や、やった。出来た。出来たぞ。これで、転移が出来るはず。だけど、.......。」


 もう一つ、同じのがいるんだよな。

 薬は、後2本。


「それに、羊皮紙だと荷物を調べられたら、見つかっちゃうんだよな。」


 何か、目立たずに、身に着けられるようなもの。

 今まで会った人が着けていたとなると、指輪か、ネックレスなんだよなあ。


 男の僕でも、していて違和感がないっていったら、指輪になるよね。




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