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第64話 ダンジョンキング50階


 僕たちはダンジョンに慣れるため、一度、行ったことがあれば転移できる、ダンジョンキングの50階に、行ってみることにした。


「50階って、どんな階層なの?。」

「50階は、ボス部屋ニャ。」


「ボスってことは、強いんだよね。」

「ええ、そうね。50階はミノタウロスが出るのよ。」


「ミノタウロスって、牛さんだよね。」

「そうよ。牛の巨人ってとこかしらね。ライト、サイクロプスよりは小さいから。」



 そりゃ、そうでしょ。

 あれよりデカいのがダンジョンにいたら、どうしようもないような。


「で、どんな戦いになるの?。」

「相手は、5体のミノタウロスよ。全部倒せばお終いで、奥の扉が開くわ。そこに転移の魔法陣と下に降りる階段があるの。」


「じゃあ、転移したらミノタウロスと、戦えないんじゃ。」


「そこが上手くできていてね、転移の魔法陣がある所からは、ボス部屋を迂回する形で通路があって、ボス部屋の入り口まで戻れるの。だけど、入り口に戻る手前に扉があって、そこを通ると、迂回路には戻れなくなっていて、また、ボス部屋を通るしかないのよ。」


「へえ、上手くできてるんだね。」




「ミノタウロスって、一種類なの。また、ユニークとかキングとか。」

「ええ、出るわよ。キング、クイーン、リーダーと普通の奴。」


 やっぱり、いるんかい。

 なんか、こんな話をしちゃうと、フラグが立った気がするのは、気のせいかな。



「ドロップとかは?。」

「ドロップは、魔石、角、ミノタウロスの斧、肉、ミルクニャ。そうそう、キングは王冠を落とすニャ。」


「王冠?。後は、ミルクが採れるのか。」

「王冠は、高値で買い取りされるニャ。ミルクは、雌しか出さないニャ。だから、クイーンか普通の奴ニャ。でも、めったに出ないらしいニャ。」


「だから、お店でも売ってないんだね。」

「肉は?。」

「肉は、ドロップする確率が高いニャ。上位の奴ほどいい肉ニャ。」


「上位って、遭遇するの?。」

「何回も行ったけど、一度も出たことないわよ。」

「そ、そう。良かった。」


「多分、月に数回ぐらいじゃない、出るの。」


「カエデさんは、ミノタウロスと戦ったことって、ありますか?。」

「いいえ、無いけど。魔牛なら戦ったわよ。そうね、よくその辺で見かける馬車ぐらいの大きさなんだけど。」


「デカっ!!。そんな牛がいるんですか?。」

「ええ、東の国にはね。」



「ミノタウロスの倒し方って、どうやってるの。」

「基本は、足を攻撃して動きを止めたら、心臓か首ね。」


「正面から、行っちゃだめニャ。斧を振り回してくるニャ。それに角で突進もするニャ。」


「も、もし、上位が出たらどうするの?。」

「上位が出たら、周りの奴から倒さないと、統率が出来てるニャ。雑魚が周りを囲んで、いきなりボスには、手が出せニャいって聞いてるニャ。」


「ま、まあ、何とかなるよね。」

「ええ、今まで何回も行ってるし。」

「そう、良かった。」


 メイサに、


「美味しいお肉、待ってるね。」


 なんて言われて、僕たちは家を出たからなあ。




 ダンジョンキングは、王都の東門の近くにあった。


「ミーサ、もしかして、あの塔みたいなのが、ダンジョンキング?。」

「そうよ。あれが入り口。地下にずっと、続いているの。」


「あら、なんか人が並んでいるのね。」

「ええ、低ランクの冒険者とかも、稼ぐために来ているから、常に並んでいるわね。」


「じゃあ、入るまでに時間がかかるんじゃ。」

「大丈夫よ。50階まで行く人は、パーティーを組んだCランク以上だから。」


 大勢並んでいる人たちを横目に、僕たちは入口へ進んだ。

 入り口で、順番を待っている人の列の横に、数組のパーティーが待機していた。


「こっちよ。」


 ミーサが、そのパーティーの後ろへ並んだ。


 並ぶと、騎士の人が近づいてきて、


「こちらは50階層への列だが、間違いないか?。」

「ええ、50階層へ行くわ。」


「50階層へ行ったことがあるものは。」

「じゃあ、私で。」


 ミーサは、ギルドカードを出した。

 騎士の人が、水晶にカードを翳すと緑に光った。


「よし、問題ない。前の組が転移したら、行っていいぞ。」

「分かったわ。」


「ミーサ、それだけなの。」

「うん、そうね。50階層から戻った時に、Cランク以上で転移の資格を、登録する手続きをすれば、いつでも行けるようになるわ。」


「へえ、そうなのね。じゃあ、わたしも戻った時に、登録してみようかしら。」

「そうね、カエデも登録しておけば、いつでも行けるようになるわよ。」


 そうこうしているうちに、僕たちの順番になった。


「じゃあ、こっちよ。」


 僕たちは、ミーサと一緒に扉の前で待った。


 ゴゴゴゴゴゴゴ!!。


 扉が開いた。



「これが、転移の魔法陣?。」

「そうよ。前の人が転移すると、扉が開くの。私たちが、魔力を注ぎ始めると閉るから。」


 自動扉みたいで、よくできてるね。

 そうだ、鑑定してみよう。



 転移の魔法陣:ダンジョンマスター 

 時空魔法(魔力固定、空間操作、転移) レベル9



 レベル9か、やはり転移は難易度が、高いんだな。

 でも、レベルを上げれば出来るっていうことか。



「じゃあ、行くわよ。」


 ミーサが、魔力を込める。


 ゴゴゴゴゴゴゴ!!。


 扉が閉まっていく。


 ブワアアアアアアん!!。



 なんか、ちょっと、浮遊感があったけど、すぐに治まった。



 ゴゴゴゴゴゴゴ!!。



 扉が開いていくと、薄暗い通路が現れた。


「ここが、50階層なの?。」

「ええ、そうよ。そこの階段を降りると、51階層に行けるわ。」


「50階層のボス部屋は、こっちニャ。」


 ピピとポポが、先頭に行ってくれた。

 確かに壁沿いを、ぐるっと周っている感じだ。


 角を二回曲がると、


「そこの扉を開けると、ボス部屋に通じている通路側へ出るニャ。」

「じゃあ、行きましょ。」


 ミーサが、扉の脇にある出っ張った石を押し込むと、


 ゴゴゴゴゴゴゴ!!。



 扉が開いた。


 中に入ると、扉が閉まった。

 すると、向かいの扉が自動で開き始めた。


 ゴゴゴゴゴゴゴ!!。



「さあ、着いたわよ。50階層のボス部屋。」


 開いた扉の先に、三組のパーティーが待っていた。

 僕たちは、その後ろに並んだ。




 一組、一組と前に並んだ組が、ボス部屋に入っていく。

 結果は、どうなったかは、不明である。

 さあ、次はいよいよ僕たちの番だ。


 ゴゴゴゴゴゴゴ!!。



 扉が開いた。

 ミーサ、カエデ、婆や、ピピ、ポポ、そして僕は、部屋に入った。


「ん!、何もいないよね。」

「これからよ。」


 後ろで、


 ゴゴゴゴゴゴゴ!!。



 扉が閉まる音が、聞こえる。


「さあ、ライト、出るわよ。」

「あれ、ボス部屋って、入った後に、敵が沸くの。」


「ここは、入る人が多いから、そうなっちゃうのよね。」

「そ、そうなんだ。」


 まあ、ダンジョンのフロアによって、いろいろあるんだな。


 で、目の前を見ていると、地面というか床というか、下からデロデロって言ったほうが、一番合っているかなあ。


 泥水のような感じで、湧き出てくるものがあって、だんだん形が出来上がってくる。


「一、二、三、四、五、六?、あれ、ミーサ五体って言わなかったっけ?。」


 なんか、前衛に五体が形作られるけど、後ろに一体、ちょっと大きいのが出来てきてるんですけど。


「ライト、当たりのようよ。」

「当たりって、まさか、キングとかクイーンとかリーダー?。」

「そうよ、普通は、前にいる五体だけだから。」


 うそ~ん!!、やっぱり、フラグが立ったのね。


 思わずオネエ言葉になりました。


 僕は、とりあえず、鑑定をしてみた。



 ミノタウロス:レベル41 HP475/MP145

 スキル 斧術 レベル6 剛力 レベル7 突進 レベル6



「よし、じゃあ、僕は、前の普通の奴に、.......。」


 って思ってたら。

 もうすでに、ミーサ、カエデ、婆や、ピピ、ポポが、前にいる五体に向かって行っていた。


「いやいやいや、あの、僕が一番、弱いでしょ。みんな~!!。」

「何、言ってるのよ。自分でもフラグって、言ったじゃない。ライトが呼んだんだから、自分で始末、つけてよね。」


「マジっすか。すいません。」


 はあ~、僕なんですね。

 さて、どいつが出てくるのかな。


 足元から徐々に、形が出来上がってくる。




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