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第45話 北の森の異変


 side:????


 ヨオ、ヒサシブリダナ。

 ソウネ、イツグライブリ、カシラ。


 ソウダナ、サンビャクネンハ、タッテンナ。

 ソレニシテモ、ワタシタチニ、チョクセツ、ハナシカケテクルナンテ、ハジメテネ。


 オウ、ソレナ。

 オレモ、ビックリダゼ。


 マサカ、チョクセツ、イッテクルナンテナ。

 ナニカ、アルノカシラ。


 マア、イママデ、ヒマダッタシ。

 ヤット、オツトメ、デキルンジャナイカ。


 ソウネ、ワタシタチヲ、マンゾクサセラレルカシラ。

 ハハハハハ。

 ホホホホホ。




 僕たちは、宿で朝食を済ませた。


 メイサとミリガンさんは、パンケーキとプリンを、まだ改良するらしく、食事の時間以外は、研究に没頭していた。


 まだ、いろんな料理あるんですけど、.....。

 ちなみに、昨晩、メイサにホイップクリームの作り方を教えておいた。


 ミーサと僕は、北の森へ向かうため、情報収集で、ギルドに寄ってみた。

 ミーサの対応は、当然、イザベラさんだ。


「おはよう、イザベラ。」

「おはようございます。ミーサさん、今日は?。」

「ちょっと、北の森について、情報を聞きたいんだけど。」


「な、なんで、北の森のことを、.....、。まだ、公開してないん、....。スイマセン、少々お待ちください。」


 イザベラさんが、小走りで奥に引っ込んだ。

 すぐに男の人と、出てきて。


「よお、ミーサ。久しぶりだな。」

「ギルマス、お久しぶりです。お元気でしたか。」


「相変わらずだ。こんなとこのギルマスなんざ、何かと呼び出しばっかだからなあ。北の森だって?。何か聞いたのか?。」

「いえ、ちょっと。北の森まで行こうかと思って、情報を聞きに。」


「ふ~ん、そうか。まあ、ミーサなら問題ないか。イザベラ、奥で話すぞ。」

「ギルマス。彼も一緒に、いいかしら。」


「んん!。そいつは?。」

「今、私と一緒に旅をしているライトよ。彼も一緒に行く予定だから。」


「ライトか。俺は、ここのギルドマスターで、ベントールだ。よろしくな。で、ランクは?。」

「ライトです。よろしくお願いします。ランクは、Eです。」


「おう。宜しくな。じゃあ、奥いくぞ。ランクEか、E、E、イ~!!、ああ~!!。おい、ミーサ。なんで、お前が、Eランクの小僧なんて連れてんだ?。」

「ちょっと、ギルマス、声が大きいですよ。」


「地声だ。しょうがねえだろ。」

「いや、ちょっと、訳ありで。」


「ま、まあ、いい。奥で話するから、付いてこい。」


 僕たちは、一番奥にある、ギルマス専用の応接室に通された。


「おい、ミーサ、その小僧は、なにもんだ。まさかSランクを諦めた訳じゃないんだろ。あれだけ言い寄った男を、相手にしなかったお前が、まさかEランクの小僧とか。只者じゃないんだろ。」


 横からイザベラさんが、耳打ちする。


「ギルマス、ギルマス。先日、デルポートから王都まで、コマースさんを、護衛してきたんですが、どうも、コマースさんにも、気に入られた様子で、今、キングキャッスルに、泊ってるらしいですよ。」


「な~~に~~!。コマースっていやあ、3大商会の一つだぞ。その会長がか。そ、それにキングキャッスルだと。やっぱり只者じゃねえな。俺だって、泊ったことねえんだぞ。」


「ま、まあ、ギルマス。彼のことは、追々、話すとして、北の森がどうかしたの?。」


「そうだな、ミーサが信用しているから連れてるんだ。信用するしかねえがな。その代わり、何かあったら、ミーサ、責任持てよ。お前の方が、突き抜けて、上位ランクなんだからな。」

「分かってるわよ。」


 その後、ギルマスが、語り始めた。


「それがな、北の森なんだが。魔物の数が、おかしいんだ。数日前に狩りに行っていた、Bランクのパーティーが、いつもならCランク相当の魔物と出くわす所で、全く魔物がいなかったらしい。それどころか、その場所にたどり着くまでも、全くいなかったと報告してきやがった。」


「魔物がいない?。いなくなったってこと。あの北の森で、魔物が一匹もいないなんてありえないわね。」


「そうだろう。お前も、行ったことがあるから、分かるだろうが。いくら俺たちが、狩ろうが、食物連鎖が成り立っていた所だ。上位種から最下層まで、バランスよくいたからこそ、森からも出てこなかった。それが、一匹もいないなんて、俺も信じられないぜ。」


「でも、間違いじゃないの?。」

「いや、その報告をしたパーティーは、同じクラスの中で、一番信用できる奴らだ。報告の後も、間違いがあったらいけないから、直ぐに、バッハを呼んだよ。そして、森まで行かせて、確認させた。バッハは、Aランク以上が、出てもおかしくない奥まで、入ったそうだ。答えは同じだったよ。」


「バッハに、行かせたの?。それでもいないなんて、ありえないわね。」


「すいません。あの、そのバッハさんとは?。」

「おう、ライト。お前は来たばっかだし、知らんよな。バッハはな、Aランクの犬獣人で、探索とかに精通してるんだ。だから、何か、直接調べたい時に、依頼して調べてもらってるんだ。」


「犬獣人ってことは、鼻も利くんでしょうね。残っている匂いで、いつぐらいまでいたかも、分かるんじゃないんですか?。」

「ほう、ライト。お前、よく知ってるな。そうなんだ。バッハ、曰く、3日前だそうだ。その匂いを、少し追ったそうだが、どうも、山の方に向かって、行ってるそうだ。」


「山に?。山に、何か異変でも、あったのかしら。」

「いや、そこまでは分からん。山までいかにゃあならんほど、追うとなると、Aランクパーティー以上を、3つは出さにゃあならん。今のところ、王都にいるパーティーは、数は足りるんだが、ダンジョンに潜っちまってたりしてな、直ぐには無理なんだ。」


「過去にも、こんなことって、あったのかしら。」

「俺もな、気になって、ギルドに残っている資料を調べたんだ。そうしたらな、過去に、二回あったよ。」


「二回もあったの。それで。」

「ああ。一回はもう、随分前だ。俺たちが生まれる前の話で、ドラゴンが出たと記録にあった。」


「ドラゴンですって!!。それで、その時はどうしたの?。」

「ああ。その時は、城の兵も投入して、倒したらしい。酷い犠牲が出たらしいがな。」


「もう一回は、ミーサ、お前も聞いたことがあるだろう。スタンピート。」


「スタンピートって、まさか、30年前にあった、あの?。」

「30年前のスタンピートって?。」


「ライトは、知らんかもしれんが。30年前にな、アルース山脈から、大量の魔物が、王都目掛けて来たんだ。普通は、ダンジョンで魔物があふれることを、スタンピートって言うんだがな。その時の魔物の数から、スタンピートって言ってるんだ。」


「で、その時は、どうしたんですか?。」

「その時も、冒険者と兵士を、総動員して対応したって話だ。おれも、駆け出しで別の町にいて、直接は知らないんだが、その時も、相当、酷かったらしい。」


「今回の異変も、その時に似ていると。」

「ああ、そうだな。数日前から、魔物が見えなくなり、後に、ドラゴンが見つかった。それか、森の奥で、大量の魔物が見つかって、強弱争いもせずに、こちらに向かって来たかだな。」


 僕とミーサは、目を合わせて頷いた。


「ギルマス、私たち...。」


 ギルマスは、ミーサに手をかざして、発言を止めて、言った。


「ああ、行くんだろ。北の森へ。行ってこい。気が済むまで見てこい。野暮なことは言わん。」


「ギルマス、いいんですか?。ミーサさん、無事に帰ってこられるか。」


「ああ、止めたって、こいつらは行くさ。責任は俺が取る。イザベラ、ミーサに、北の森の調査依頼だ!!。」

「わ、わかりました。今、用意します。」


 イザベラが、部屋を出て行った。


「ギルマス、私たち行ってきます。この目で、何があるのか、確かめに。」

「ああ、行ってこい。俺は、もしものために、騎士団長へ相談に行ってくる。」


 イザベラが、戻ってきた。


「ミーサさん、特命の調査依頼。北の森の調査をお願いします。報酬は金貨50枚よ。」

「ふふ、金貨50枚なんて、調査にしては破格ね。分かったわ。」


「ミーサ、いいか、あくまでも調査だぞ。討伐じゃないんだ。生きて帰ってきて、報告だからな。」

「ギルマス、分かってるわよ。」


「おい、小僧!!。いや、ライト、しっかり働けよ。」


 何故か、ギルマスは僕を見て、ニヤッと笑った。


「じゃあ、直ぐに出発するわ。遅くても、明日には戻る。戻らなかったら、次の準備をして。」

「ああ、分かってる。」


 僕たちは、ギルドを後にした。



「でも、ギルマス、ミーサさんは分かりますが、あのライトという人物は、大丈夫なんですか?。」

「ああ、多分な。ランクはEだが、あのミーサが、連れてきた男だぞ。パーティー以外で、そんなことあったか。とんでもねえ奴かも、しれねえぞ。」


「ギルマス、何か分かるんですか?。」

「いや、長年、冒険者やって、ギルマスまでやってんだ。勘てやつだよ。」




当方の作品をお読み頂いて、感謝の言葉しかありません。


宜しければ、感想や励まし、続きが見たい等お言葉を頂ければ幸いです。


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素直に感じた評価で結構です。


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何卒よろしくお願いいたします。

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