第44話 神からの言伝
「ライト様、ちょっと、宜しいでしょうか?。」
ライシール様が、僕に声を掛けた。
「えっ!。ええ、だ、大丈夫ですけど。」
「今、此処に、いらっしゃる方は、皆さん信用できる方で、宜しいでしょうか?。」
ん!。
何を気にされているんだろう。
一応、コマーズさん、ミーサ、アイラさん、アイさん、お父さんに視線を送る。
「はい、問題はありませんよ。」
「先ほど初めてお会いしたのに、何故、名前を知っていたか不思議でしたでしょう。」
「ええ。いきなり名前を呼ばれましたから、預言でも出来るのかと思いましたよ。ははは。」
「実は昨晩、.......神託があったのです。」
「し、し、シンタク。それって?。」
「はい、夢か現実か、昨晩、名を呼ばれて、目を覚ますと光の向こうに、神と言われる方が立っておりました。そして私に、ライトという人物がやってくるから、私を鑑定させろと。そして、祭壇も鑑定しろと言われました。」
ふ~ん、神様、何かをコピーさせようとしてるんだな。
「分かりました。」
「ライト様、私も前聖女。私も鑑定してみては、如何でしょうか?。」
名誉聖女様までが、声を掛けてきた。
「え、ええ。分かりました。お二人を鑑定させていただきます。」
ライシール:回復魔法 レベル9 治癒魔法 レベル9
光属性魔法 レベル8
名誉聖女:回復魔法 レベル8 治癒魔法 レベル8
光属性魔法 レベル7
祭壇:初代ライシール作 魔力操作 レベル9
時空魔法(魔力固定、空間操作) レベル8
「何!。そんな、.....。」
「ライト様、どうかなされましたか?。」
「あ、いえいえ、流石、聖女様ですね。治癒、回復魔法のレベルが高いなと。それに、光属性もお持ちなんですね。」
「ライト様。何故、聖女が治療を行っているか、分かりますかな。」
名誉聖女様に、質問された。
「治癒、回復両方を、持っているからですか?。」
「半分正解です。聖女には、光属性が必要なのです。」
「光属性が、.....。」
「はい。今回、治療した魔素中毒もそうですが、魔素の影響を受けた病気は、多いのです。単純に治癒を使って魔素を取り除けば、治りましょう。しかし、その後、魔素はどうなりましょうか。」
「抜けたら、消えるんじゃないんですか?。」
「いいえ、魔素は霧のように、空気に霧散するだけで、無くなりはしないのです。ですから、光属性で浄化しないと、いけないのです。」
僕は、その話を聞いて、唖然とした。
そういう事だったのか。
「では、誰かが減らさないと、濃くなる一方だと。」
「そうです。どのように生まれるかは分かりません。魔物の肉を食べても平気なのは、聖水を使用するか、浄化の魔法陣を使用して、浄化しているからなのです。」
「なるほど、大変、勉強になりました。ありがとうございます。」
「ライト様、まだ、お言葉はあるのです。」
「鑑定だけじゃないんですか?。」
「はい。次に賜ったのは、北の森へ行けと。」
「北の森ですか?。北の森に、何かあるんでしょうか?。ミーサ、何か知ってる?。」
「北の森ね。ここから2時間ぐらいかかる場所よ。」
「北の森とは、また、.....。」
「えっ!。コマースさんまで。北の森って、何かあるんですか?。」
「ライトさん。北の森はですね。この王都の近くでは、一番、危険な森なのです。」
「き、危険って、魔物が出るとか?。」
「そうね。北の森はね、アルースの大山脈から、繋がっているの。」
「アルースの大山脈?。」
「そう、頂上は、雲に覆われた遥か先。山を越えたら未開の地、Sランクの魔物や、魔族が住んでいると、言われてるわ。そこに繋がる森だもの、魔物は出るわよ。下手したら、Aランク以上、過去には、ドラゴンも出たって話ね。」
「Aランク以上に、ドラゴン。そんな所になんで、.....。ま、まあ、行かなくても。」
「ライト様!。神託は、神のお言葉。神のお言葉は、絶対です。必ず、行かなくてはなりません!!。」
マジかあ~~~。
「ライト。私が一緒に行くから、何とかなるわよ。たぶん。」
えっ!!。
たぶんって、何?。
レベルが高いやつや、蜂みたいに大量に出るとかしたら、またかよ~~。
「あと、最後に私の悩みを、そのライトという人物が、応えてくれると。望んだ未来が見えるだろうと、お言葉を賜りました。」
「聖女様の悩みですか?。それは?。」
「それは、私から申しましょう。」
「名誉聖女様から。」
「聖女様は、常々、疑問に思われておいでなのです。今回の治療もそうですが、何故、お金を取ってまで、治療を行うのか。困っている人を、助けるためなら、お金にこだわらず、助けたらどうかと。」
「えっ!。でも聖女様は、最高な地位の方なのですよね。好きにすればいいのでは。」
「地位と、権力は違うのです。教会を運営する上では、信徒に対する教えや布教、国全体にある教会の運営、関わる人々の生活、様々なことがあり、仕方なくお金を頂いているのが現実。全ての人を救いたい、でも、一人では、どうしようもないのです。」
これは、また、難しいこと言っちゃうなあ。
それを僕が、なんとかできるとは、...。
「話は分かりました。僕たちは、まだまだ、この世界を見て回るつもりです。その中で、聖者様の答えが、あるかもしれません。答えが見つかったら、聖者様に会いに参りましょう。」
「ライト様、よろしくお願いいたします。いつでも、お待ちしております。」
それにしても、何故、聖者様は、僕を見る時に、いつも、もじもじしてるんだ。
最後に、名誉聖者様が、ここにいる全員に声を掛けた。
「ここであった話は、他言無用、神託など一生で、一度、聞けただけでも奇跡なのです。ライト様が、皆様を信用して、一緒に、お話を聞かれましたが、決して、その信用を裏切ってはなりません。」
みんなが頷いていた。
「名誉聖者様、ライシール様、本日は、ありがとうございました。」
「神のご加護を。」
僕達は、教会を後にした。
ふう~、なんか疲れたなあ。
宿に帰って、休みたい。
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