第40話 新しい料理
さあ、今日は、いよいよ、アイラさんの治療の日だ。
その前に、朝食だけど、僕たちにとって重要なのは、その後だ。
5人で、朝食を取りながら、今日の予定の確認をした。
お昼過ぎに、アイラさんの治療で、教会へ向かう。
その前に、ミーサとアイさんは、商業ギルドで、お父さんの仕事先を確認し、会いに行く。
アイラさんとアイさんにとっては、人生でも重要な日なのだ。
緊張してるかなあ。
「ちょっと、アイラさんとアイさんに、お願いがあります。」
「ライト様、なんでしょうか。私たちでお役に立つことなら。」
「いえ、昨日、お話しした新しい食べ物の目途がたったので、これから試食をお願いできないかと。」
「朝食を食べたばかりですが、大丈夫でしょうか?。」
「そんなに重いものではないので、大丈夫ですよ。じゃあ、準備しますから、お待ちください。ミーサ、コマースさんを、呼んできてくれないかなあ。」
「あっ!。じゃあ、私が行ってきます。」
アイさんが、行ってくれるようだ。
「すいません。よろしくお願いします。お店で声を掛ければ、大丈夫だと思いますけど。」
「はい、行ってきます。」
僕は、宿主であるデライトさんに、話をしにいった。
「すいません。デライトさん。」
「どうされました?、ライト様。」
「すいませんが、調理場を少し、貸してもらえないでしょうか?。」
「昨晩も何か、されていたようですが、ミリガンに確認いたしますね。少々、お待ちください。」
ミリガンさんは、ここの料理長だ。
「ライト様、朝食も終わりましたので、お使いいただいて結構ですよ。ちょっと、後かたずけをしておりますが、それでよろしければ。」
「こちらこそ、邪魔しないように、使わせて頂きます。ありがとうございます。」
「よし、メイサ、調理室に行こう。」
僕とメイサは、調理室に行った。
「ミリガンさん、お忙しい時に、お借りして、すいません。」
「いえ、いえ。もう朝食も終わりですから、お使いください。まだ、片づけはしておりますので、それで宜しければ。」
「はい、ありがとうございます。」
じゃあ、早速、料理の準備にかかろう。
「メイサ。まずは、昨日、ミーサに振ってもらった牛乳で、分離した上のさらっとした部分を、お鍋にいれて。」
「あっ!。そうだよね、あたしが作るんだよね。私で、大丈夫なの?。」
「誰も作ったことがないからね。大丈夫だと思うよ。」
「どれぐらい入れるの?。」
「卵と1対1ぐらいの、分量かなあ。」
「分かったわ。たぶん、これぐらいね。」
「そうしたら、沸騰しないように温めて、温まってきたら、シロップをスプーン4杯入れてみて。卵一個に対して一杯かな。」
「いいわよ。出来た。」
「それが出来たら、器に、卵を4つ割ってくれるかな。」
「はい、割ったわよ。」
「そうしたら、空気が入らないように、やさしく、そっと混ぜて。」
「はあい。シャカシャカ!っていうんじゃないんだ。そっとよね。」
メイサは、上手く、まぜられたようだ。
「じゃあ、さっきの牛乳と、卵を混ぜてから、平たい器に流し込むよ。」
「はあい。これでいいの?。」
「よし、それじゃあ、それをお鍋に入れて、器の半分ぐらいまで水を張って、温めるよ。」
「こんなんで、大丈夫かしら?。」
「うん、出来てるよ。じゃあ、器に水が入らないように、小さい蓋を被せて、お鍋にも蓋をして、しばらく温めるからね。」
「これで、大丈夫ね。」
「よし、じゃあ、もう一つ作るよ。」
「あれ、一つじゃないの?。」
「同じような材料で、出来るからね。もう一つ作るよ。こっちが最初、考えた方なんだ。」
「うん、わかったわ。」
「じゃあ、昨日の夜、準備した小麦粉を使う分だけ、瓶に入れて蓋をする。その瓶を、ちょっと振ってみて。」
「わかったわ。これで何になるの?。」
「粉だから、よく分からないかもしれないけど、パラパラになって、粉同士に、空気が含まれる感じかなあ。そうすると出来上がった時に、ふわふわになるんだ。」
「へえ~、そうなんだ。」
メイサは、瓶をシャカシャカ、振ってみた。
「次に、卵2つを、黄身と白身で分けて、器に入れてみて。それで、かき混ぜるんだけど、今度はこれで、混ぜてみて。」
僕は、串同士に隙間が出来るように、長い串と短い串を、交互に数本束ねて、紐で括った物を用意した。
前世でいう、泡だて器の代わりだ。
「まずは、黄身の方から、器をこうやって、ちょっと斜めにして、今度は、空気を卵に込めるように、シャカッ、シャカッと、回転するように混ぜるんだ。」
「へえ~!。ちょっとやってみる。」
メイサは、新しいことが、楽しいらしい。
しばらくすると、とろっとした感じに、なってきたので、さっき振った瓶から小麦粉と、昨日、ミーサに振ってもらった牛乳で、分離した上ズミ部分であるバターミルク、そして、発酵をさせていたヨーグルトを入れながら、更に混ぜる。
「よし、それぐらいで、大丈夫だよ。次は卵白だよ。」
「こちらは、メレンゲを作るから、よく空気を送り込むように、混ぜるんだ。」
「メレンゲ?。」
「よく混ぜると、白く泡立つんだ。それをメレンゲって、昔、言ったんだよ。」
メイサは、新しいことを覚えるのも、楽しんだね。
流石、料理スキル持ち、初めてでも、こなすよね。
「よし、こっちも出来上がったら、卵黄の方に、メレンゲを1/3ぐらい入れて、混ぜるんだ。混ざったら、残りを入れて、そっとメレンゲが残るように、混ぜてみて。」
「分かったわ。なんか、作ってる時から、ふわふわ感があるわね。食べるのが楽しみよ。」
で、なんかメイサが作っているんだけど、妙に気になることが、あるんだよなあ。
凄~~く、視線を感じる。
視線の先を、直接は見ないけど、視界の端の方で確認したら、ミリガンさんが、ガン見してるんだよなあ。
まあ、料理人だから、気になるんだろうけど。
今は、スルーしておきます。
すいません、ミリガンさん。
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