表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/407

第4話 ダンジョンの常識とスキル


 天空の城の皆さんと、通路を進んで行くと、僕が、目を覚ました穴があった。


 そこには、通路から、岩が、張り出しており、その裏側に、ぽっかりと、穴が空いていた。


 照明に当てられて、穴を、確認するメンバー。

「結構、深いな。」


「ライト君は、ここで、目を、覚ましたんだよね。」

「はい、そうです。気づいたら、この中に居て、真っ暗だったので、手探りで、回りを探しました。だけど、何も無くて。手を伸ばしたら、上に空間があったので、よじ登りました。」


「ここだと、岩の影だし。隠れようとして、落ちたみたいだね。」

「まあ、君だけでも、生きて見つかって、よかったよ。」


「君も、さっき見た通り、あのゴブリンの数だ。Dランクのパーティーじゃあ、逃げきれるかは、運次第だよ。確認も済んだし、じゃあ、引き上げるとしよう。」

 

 それから、僕達は、地上を目指し、来た道を引き返した。

 天空の城のみなさんは、僕のスピードに合わせて、進んでくれているようで、10階、9階、8階と進んできた。


 そして、今日は、8階にある安全地帯で、一泊し、明日には、地上へ戻るらしい。


「よし。今日は、ここで、一泊しよう。」

 ゴードンさんが、声を掛けた。


 テントの準備や、食事の準備を、始めるメンバー。

 焚火を起こしたゴードンさんが、僕に、声をかけた。


「ライト君。少し、話をしようか?。」

「はい!。」


 僕は、焚火を前にして、ゴードンさんの隣に、座った。

「ライト君。まずは、さっき、現場検証した際に、話をしていた事を、説明しておくね。」

「はい、お願いします。」


「さっき、戦っていたゴブリンは、ゴブリン、ホボゴブリン、ゴブリンリーダー、ゴブリンナイトとか、ゴブリンメイジ、そして、ゴブリンキングっていう具合に、同じ種族の中でも、種類が、あるんだ。」

「ゴブリンって、そんなに、いるんですね。」


「それで、ランクの下の方から、順に、構成する数が、多くなって、キングだと、数百から数千に、一体の割合で居る事が、多いんだ。」

「なるほど、そうなんですね。」


「今回、キングは、居なかったけど、ナイトと、メイジが、居たね。」

「はい。でも、ゴブリンと、ホボゴブリンの数が、多いような気がしますが。」


「そうだね。僕達も、戦っていて、数は、多いと感じたよ。だから、最悪は、キングが居るかとも、思っていたんだ。」

「でも、居なかった。」


「そう。でも代わりに、ユニークが居た。」

「えっと、ユニークっていうのは、何ですか?。」


「ユニークっていうのは、変異種って事なんだ。同じ種類の個体でも、スキルに、優れていたり、特殊な能力を、持っていたりしてね。生まれる確率も、数百か数千に一体と、言われているね。」


「じゃあ、それが、今回のゴブリンメイジだったって事ですか?。」

「そうなるね。普通、10階は、ゴブリンが、出現する最後の階層で、数が多かったり、強い個体が、出たりしてたんだ。だけど、今回の数の多さは、数年に一回か、数十年に、一回ぐらいだと思うよ。」


「そうだったんですね。」


ついでだから、今のうちに、聞けるだけ聞いておこうかな。


「ゴードンさん、すいません。スキルについても、教えてください。」

「ああ、スキルだね。スキルは、生まれた時に、既に、持っている人や、修行や、訓練で、身に付く技術っていうのかな、才能っていうか。」


「どんなスキルでも、身に付くんですか?。」

「いや、いくら頑張っても、身に付かないものもあるよ。自分が、いいなと思ったものを、練習したりするんだけど、ある程度やっても、スキルが、沸かない事もある。」


「何でも、出来るって事では、ないんですね。」

「でも、大体、才能があれば、沸くんだけど、沸かなければ諦めて、身に付いているものを、伸ばしていくんだ。」


「スキルを伸ばすと、どうなるんですか?。」

「スキルは、最低が1で、最高が10。高くなればなる程、技術だったり、強い魔法が、使えるようになる。」


「魔法?。あの、魔法とかは、どうなっているんですか?。」

「魔法かい。魔法も、基本は、同じだよ。」


「じゃあ、ゴードンさんが、言っていた、スキルが、高くないと、強い魔法や、難易度の高い魔法が、使えないって事ですか?。」


「そうだね。たとえばだけど、剣術なんて、レベルが10いったら、剣聖とか呼ばれて、歴史に、名前を残しちゃうレベルだけどね。魔法も同じさ。大魔導士みたいな人って、感じかな。」


「スキルは、どうやって、伸ばすんですか?。」

「たとえば、強い人と、練習するとか。自分で、鍛えてみるとか。実践に近い方が、早く伸びるとも、言われているね。」


「スキルは、誰でも、10まで、上がるんですか?。」

「一応ね。上がると言われているけど、上がる速度に、個人差が、あるんだ。」

「上がる速度?。」


「そうだね。例えば、1回戦ったら上がる人、10回で上がる人、10万回で上がる人とか。向き不向きによっても、違うと、言われてるんだ。」


 じゃあ、僕は、どうなんだろうか。


 コピーすれば使えるのか。

 コピーしたスキルを、セットして使えば、伸ばせるのか。


 使ったのは、投擲1だけ、だからなあ。

 石を投げて、上手く、当たったけど。

 スキルで当たったのか、たまたまなのか。


 自分のスキルは、やっぱりよく分からない。

 何処かで確認しないと、これから先が不安だなあ。



 ゴードンさんとの会話をしてしていたら、食事の準備が出来たようなので、みんなが焚火の周りに集まって来た。


 食事の準備をしていたエリンさんが、みんなに食事を渡していった。



 渡された食事は、この世界では何て言うのか知らないが、大きいカンパン、ジャーキー、薄い味のスープだった。



 食事についてもゴードンさんに聞いてみた。


「ゴードンさん。ダンジョンでの食事って、こんな感じ何ですか?」

「まあ、普通はこんなもんだね。荷物が多くなるし、ドロップ品を持ち帰るからね。」


 配られた大きいカンパンは、堅パンと言うらしい。

 確かにそのまんま固いし、ぼそぼそで唾液を持っていかれ口の中がカラカラだ。


 それに味も不味い。

 唯一水分と合わさると、お腹が膨れた様だ。


 ジャーキーは只の干し肉だった。

 これも固いし筋張っている。

 塩気も薄いので、ジャーキーというより、遠い所に塩分があるスルメイカって言う感じで不味い。


 薄い味のスープは、一応野菜スープらしい。

 これも塩分が薄く野菜か草か、分からない味しかしない。


 冒険者が探索するって、大変だなという感じがした。


 疲労回復や栄養って大丈夫なのかこれと、心配もしてみた。

 これだけ見るとこの世界の食糧事情は、元の世界より全然、悪いかもしれない。



 食事が恵まれないって、辛いと思う。


当方の作品をお読み頂いて、感謝の言葉しかありません。


宜しければ、感想や励まし、続きが見たい等お言葉を頂ければ幸いです。


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


素直に感じた評価で結構です。


また、ブックマークをして頂けても幸いです。


何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ