表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/410

第37話 新しい食材


 僕たちは、ミーサに連れられて、南門方面へ向かい、外通りの方にやってきた。

 その一角に、アーケードになった路地があり、その通りが、食材を扱うお店が並ぶ通りだった。


「さあ、ライト。ここが南門市場よ。欲しい食材があるんでしょ。何を探すの?。」

「うん、とりあえず、今後のこともあるから、一通り見て回るよ。」

「分かったわ。ここで買ったものから、どんなものが出来るか、楽しみね。」


 手前の方の店から、いろいろと見て回った。

 野菜(トマト、キュウリ、ナス、大根、レタス、キャベツ、その他)、

 果物(リンゴ、メロン、スイカ、イチゴ、ブドウ、その他)、

 肉(豚、鳥、牛、馬)、

 魚(マス、鮭、ナマズ、その他)


 魚は、鮮魚はあるが、川や湖で採れたものらしい。

 海の物は距離が遠く、運賃も高いため、お金持ちしか買わないから、この辺には無いとか。


「あれ!、加工品って、無いんだね。」


 まあ、香辛料とかも限られている感じだから、仕方ないか。

 一度、海の近くの町にも、行ってみたいなあ。


 僕達は、一通り見終わった。

 種類的には、前の世界と同じぐらいあるようだった。

 名前は聞かなかった。


 聞いても混乱するだけだから、使うときに聞くことにしよう。

 米がないのは、衝撃だった。

 米、食いたいなあ。


「じゃあ、ちょっと戻って、欲しいものを買ったら帰ろう。そろそろ夕飯だよね。」

 僕たちは、引き返して、卵を扱っているお店に行った。


「いらっしゃい。何かご入用ですか?。」

「卵が欲しいんですが。どんな種類が、あるんですか?」

「今あるのは、コカトリス、キュウマ(魔鳥)ですね。ダンジョンと野生で、それぞれ採ってきたものです。」


 コカトリスの卵って、でかいなあ。

 ダチョウの卵よりも、デカかった。

 キュウマは、鶏と同じように見えるが、若干、黒ずんでいる。


「キュウマの卵で、値段の違いは何ですか?。」

「親鳥の種類によって違いますね。色が濃く黒っぽい方がより、強い個体で、味も良くなります。」


「はあ~、なるほど。普通に皆さんが買うのは、どれになりますか?。」

「値段の下から3種類ぐらいが、売れる感じですね。それ以上は数も少ないし、値段も高くなるので。」


「それじゃあ、これを10個ください。」

「まいどあり。大銅貨3枚になります。」


 よし、次に行こう。


 僕たちは、牛乳らしいものを、扱っているお店に行った。


「いらっしゃいませ。何かご入用ですか。」

「牛乳?を欲しいんですが。どんな種類があるんですか。」

「今あるのは、ミノタウロス、モーマー(魔牛)ですね。ダンジョンと野生で、採ってきたやつですね。」


「ミ、ミ、ミノタウロスの乳が、あるんですか?。」


 思わず聞いてしまった。

 後ろで、ミーサがクスクス笑ってる。


「あ、やだなあ、冗談ですよ。あるって話は聞いてますけど、お店に入ってきたことなんて、一度もないんですよ。お客さんが、なんか初めて買い物してるみたいだったから、言ってみたんですよ。」


「なんだ、そうなんですね。びっくりした。ところで、ダンジョンとか野生で、違ったりするんですか。」

「ええ、採れる魔物のランクで、美味しさが変わります。」


 美味しさってなんだ、濃さかなあ。


「ちょっと、飲んでみますか?。」

「いいんですか。」

「これも商売なんで、味見してみてください。」


 今日はお店に、6種類の牛乳があるらしい。

 僕は値段の一番下、一番高いもの、そして中の下を飲んでみた。

 確かに、濃さと口当たり、味に差があった。


「それじゃ、3番目のやつをください。」

「入れ物は、どうしますか?。」


 入れるものがいるのか。


「入れるものも、買えるんですか?。」

「はい、瓶がありますよ。追加料金がかかりますけど、次に来るときに、持ってきてもらえれば、お代をお返しします。」


「じゃあ、それで3本分、お願いします。」


 ほんとは、野菜なんかも、味見をしたかったけど、次の機会にしよう。

 これで、あれが作れるか楽しみだ。


「とりあえず、今、欲しいものは手に入ったから、コマースさんのお店に寄って帰ろう。」


「ライト、もういいの?。」

「うん、今日はこれぐらいで。これでも明日の準備が、いっぱいだと思うんだ。」


「明日?。」

「今日、買ったものを、宿に帰ったら加工して、明日、みんなに食べてもらおうと思ってるんだ。」


「やった。また、美味しいものが、食べれるんだね。」

「まあ、僕の考えが、正しければだけど。」


 僕たちは、コマース商会に寄った。


「すいません、コマースさん、いらっしゃいますか?。」


 お店に居た店員さんに、声をかけた。

 昼間来た時に、コマースさんと一緒に居たのを、知っている人だったらしく、すぐにコマースさんを呼んでくれた。


「ライトさん、どうされました?。」

「紹介していただいたパン屋さんへ、行ってきました。今まで食べたパンの中で、一番、美味しかったです。ありがとうございました。」


「そうでしたか。お役に立てて、何よりです。」

「すいませんが、あのパン屋さんへ卸している粉を、少し分けてもらえませんか?。」


「ええ構いませんよ。どれぐらい、必要ですか?。」

「そうですね。四角いパンが、5個ぐらいは、焼けるぐらいでしょうか。」


 この世界の重さの基準が、分からない僕は、出来上がった物で、お願いしてみた。


「そうですか、四角いパンが5個ぐらいですね。そうすると、粉用の袋で、小が一つあれば足りると思いますよ。すぐ用意させますので、お待ちください。」


 コマースさんは、使用人を呼んで、粉を用意するように、指示を出していた。


「ライトさん、王都を見て回られて、如何でしたか?。」

「ええ、流石に王都ですね。広くて色んなものがあって、楽しいです。」


「そうですか。それは良かった。また、何か思いつきましたか?。」

「ええ、いろいろと。一辺に手を付けてしまうと大変なので、徐々に試してみようかと思ってます。」


「おお!、そうですか。いろいろと思いつきましたか。それは楽しみですなあ。」


 コマースさんが、めちゃくちゃ期待している感じが.....。


「今日、宿に帰って、試してみたいと思ってます。結果が出たら、相談させてください。」


 話をしているうちに、粉の用意ができたようだ。


「じゃあ、ライトさん、こちらが粉になりますね。」

「代金は、いくらになりますか。」

「いえ、差し上げますよ。これも先行投資ですので。」


 コマースさんは、きっと代金受け取らないんだろうな。

 期待に応えられるように、がんばろう。


「じゃあ、遠慮なく頂いていきます。」


 僕たちは、コマース商会を後にした。





当方の作品をお読み頂いて、感謝の言葉しかありません。


宜しければ、感想や励まし、続きが見たい等お言葉を頂ければ幸いです。


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


素直に感じた評価で結構です。


また、ブックマークをして頂けても幸いです。


何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ