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第34話 村と錬金


 翌朝、ちょっと早く起きた僕は、昨日の森まで行き、サンシュユの実と、葉に付いた朝露を、採取した。


 懐かしかったのと、ここで、お祖母ちゃんを、思い出したのも、何かの縁を、感じたからだ。


 村まで戻り、丁度、朝食の時間だったので、アイさんに、声を掛けた。


「アイさん。お母さんの事で、相談が、あるんですが、いいですか?。」

「えっ!。お母さんの事で?。」


「もしかしたら、お母さんの病気が、治せるかもしれませんよ。」

「ほ、本当ですか?。」


「その事で、ちょっと、相談したいのですが、朝の片づけが、終わったら、村長さんと、一緒に、お母さんの所に、行っても大丈夫ですか?。」

「はい。今日も、起き上がれていたので、大丈夫です。」


 アイさんが、屋敷で、宿泊している人の朝食の後片付けを、手伝っている間に、僕達は、村長さんに、会いに行った。


「村長さん、おはようございます。」

「ライト様、ミーサ様、メイサ様。おはようございます。朝から、何か?。」

「ええ。アイラさんと、アイさんについて、相談が、あるんですが。」

「アイラとアイですか?。もしかしたら、病気の事でしょうか?。」

「それもあります。そして、村の事もあります。」


「はあ。村の事ですか?。」

「アイさんの朝の手伝いが、終わったら、一緒に、アイさんの家に、行って頂きたいんですが?。」

「分かりました。村の事となると、行かなければなりませんなあ。」


 アイさんの手伝いが、終わるのを待って、僕達、村長さん、アイさん、コマースさんも、一緒に、アイさんの家まで、行った。


「アイラさん、おはようございます。朝から、すいません。少し、お話を、させてもらっても、いいですか?。」

「ええ。今日も、体調は、良い方ですから、どうぞ。」


 僕は、この村に来てから、今までの話を、村長さん、アイラさん、アイさんへ、話をした。


 昔、作っていたお菓子の元になるメープルシロップの話。

 アイラさんの病気の話。


 以前に、病名は、分かっていたが、高まで、悪化しているとは、思っていなかったらしい。

 そして、昨日、僕が、作ったメープルシロップを、三人にも、食べてもらった。


 村長さんとアイラさんは、懐かしい味で、お婆さんを、思い出したようだった。


 作るには、錬金で、不純物を、分離する必要が、あること。

 そして、そのスキルを、二人が、持っている事を、話した。

 その話を聞いて、二人は、驚いていた。


 今まで、そんなスキルを、使った認識すら、無かったからだ。

 そして、コマースさんに、相談した事。

 コマースさんからも、生産や、村の安全、将来の事を、話してくれた。


 そして、

「アイラさん。働くには、健康にならないと、いけないですよね。」

「はい、良いお話を、聞かせて頂きました。しかし、私は、こんな体。娘だけでも、宜しくお願いします。」


「アイラさん。実は、コマースさんが、治療費を、出してくれるんです。だから、心配しなくても、大丈夫ですよ。」

「そ、そ、そんな大金を。」

「お母さん、治るんですか?。」


「ええ、ええ。病気を治して、二人で、働いてもらわないと。お二人に、手伝って頂かないと、大変に、なりそうですからなあ。忙しくなりますよ。アイラさんの治療も、まあ、先行投資と思えば、お安いもんですから。」


「ありがとうございます。一生懸命働いて、お返し致します。」

「いえいえ、返済は、結構ですよ。貴方達が居ないと、商売に、なりませんからなあ。治療費も込みで、値段を、決めさせてもらいますよ。ハハハハハハハハ!!。」


 アイラさんも、アイさんも、どこかで、諦めていたかもしれない。

 二人で、抱き合って、泣いていた。


 先ずは、大きな町まで行って、治療を、しないといけない。

 コマースさんは、馬車の一台に、二人が、乗れるように、スペースを、確保してくれた。


 コマースさんに聞いたら、治療は、僕達と一緒に、王都に行き、そこで行うのが、一番良いらしい。


「じゃあ、村長さん。アイラさんと、アイさんを、お預かりします。」

「ライト様、色々と考えて頂き、ありがとうございます。宜しくお願いします。」


 僕達一行は、村長さんに、見送られて、カイーデ村を、後にした。


 それからも、カイーデ村から、王都までは、順調に進み、5日目の昼ぐらいに、王都近郊まで、着くことが出来た。


 アイラさんも、治療が、受けられるという事で、前向きな気持ちが、功を奏したのか、体調が、良い状態で、王都まで、行く事が出来た。


 僕、メイサ、アイラさん、アイさんは、王都が、初めてで、遠くから、城壁が、見え始めると

「あれが、王都なんですね。流石、国一番の町ですね。」


「ライト。もっと、近づくと、更に、大きさを実感するわよ。私も、初めて来た時、驚いたわ。」

「凄~い!。デルポートしかしらないけど、王都は、もっと、もっと、大きいのね。」


「王都なんて、来る事が無いと思ってました。お父さんにも、会えるんですね。」

「あっ!、そうか。アイさんのお父さんは、出稼ぎで、来てるんですよね。」


「はい。荷物を、運ぶ仕事を、してるはずです。」

「宿屋を手配したら、探しに行ってみたら、如何ですか?。」

「はい、ありがとうございます。」


「僕も、他に、探したい物もあるので、街中を、探索してみたいですね。」

「じゃあ、護衛の任務の報告もあるから、一緒に行きましょう。」




当方の作品をお読み頂いて、感謝の言葉しかありません。


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