表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/410

第25話 新しい技



「で、どうしたんだい。ミーサが、私の所に、来るなんて。」

「はい、実は、......。」


 ミーサは、アーシャに、今までの事を、全て話した。


「ほう、そんな凄い子が、いるんだねえ。」


 ミーサから、話を聞いたアーシャは、察した。

 愛弟子のミーサが、苦しんでいる。


「付いておいで。」


 アーシャは、荷物が入った箱から、剣を、二本出して、ミーサと中庭に出た。


 アーシャが、ミーサに、持っていた剣の一本を、投げてよこした。


「重たい!!。」

「その剣で、久しぶりに、交えてみるかい。」


「この剣で、ですか?。」

「そうだよ。どうしたんだい。昔のミーサは、そんな事は、言わなかったけど。」

「や、やります。」


 何なんだ、この剣は。

 尋常な重さじゃない。


「言っとくけど、肉体強化は無しだよ。」

「はい!!。」


「ぐわっ!、重い。」


 構えるのも、やっとなぐらいの重さの剣を構える。


「いくよ。」


 アーシャは、手加減何て、しなかった。


 普通に、剣を、交えるスピードと、剣捌きで、向かってきた。

 ミーサは、必死になって交わす。


「どうしたんだい。ミーサ、切れがないよ。」

「はい!!。ぐわっ!。」


 こんな剣で、何で、捌けるの?。


 ミーサは、必死に、喰らいついた。

 しばらく、剣を交えると、不意に、アーシャが引いて、剣先を、下に構えた。


「うそ。ウソでしょ!!。百花繚乱なの。」


 アーシャは、百花繚乱を、撃った。

 ミーサは、ほとんどを、交わし切れずに、吹っ飛んだ。


「どうだい、ミーサ。年をとっても、まだまだ、これぐらいは、出来るんだよ。」


 ミーサは、目を見開いて、驚愕した。

 やはり、騎聖は、只者じゃなかった。


「ほれ。」


 アーシャは、ミーサに、回復薬を、投げてよこした。


 これは、......、まだ続けるってこと?。


 起き上がると、アーシャは、重たい剣を、離れた処の地面に刺して、

「今度は、いつもの剣で、おいで。」

「はい!!。」


 ミーサも、同じように、重たい剣を、地面に刺して、いつもの剣を、抜いた。


「お願いします。」


 いつもの剣でも、アーシャの剣捌きは、衰えを見せず、鋭かった。


 カキン!、キン!、キン!、キン!。



 しばらく、剣を交えると、不意にアーシャが、引いて剣先を、下に構えた。


「また、百花繚乱なの?。」


 ミーサも、引いて剣先を、下に構えた。


 ミーサが

「百、.....。」

 と言った時、


 アーシャは、

「千花繚乱!!。」


 百花繚乱の何倍もの花が、ミーサを襲った。


 ミーサは、必死に、立ち向かった。

 幾つもの交わし切れない剣先が、襲う。


 そして、最後に、今まで受けた事の無い衝撃が、ミーサを襲った。


 どおおおおん!!。


 ミーサは、吹っ飛んだ。

 そして、意識を失った。


「これ、これ。ミーサ、起きなさい。あんた、時間が、無いんだろう。」

「はあっ!。」


 ミーサは、意識を取り戻した。


「師匠、さっきの技は?。」

「千花繚乱かい。私が習得した、最後の技だよ。」

「何で、教えてくれなかったんですか?。」


「今の技を、16歳の小娘に、出来ると思うのかい。」

「そ、それじゃあ。」

「ああ。あんたが、何時か来た時に、教えてやろうかと、思っていたのさ。」


「じゃあ、この技を。」

「ライトって小僧に、勝ちたいんだろう。」

「はい!!。」


「いいかい。この技を得るには、あの剣だよ。」


 アーシャは、先ほどの重たい剣を、指した。


「あの剣は、普通の剣の約10倍重い。特別な金属で、出来ている。まずは、これで、百花繚乱を、打てるようにならないと、駄目だよ。」


 本当かと、ミーサは思った。


 だが、ミーサは、立ち上がる。

 また、アーシャから、回復薬を貰い、飲み干す。


「昔を思い出して、最初の時の様に、一からだよ。」

「はい!!。」


 ミーサは、昔を思い出した。


 それから、ミーサは、何日も、何日も、10歳の頃に、修行した時のように、剣を振った。

 子供の頃と違うのは、慣れて筋力が付くスピードだった。


 数日が過ぎた頃から、剣を振るスピードや、持っていられる時間が、変わった。

 更に、数日が過ぎると、更に慣れてきた。


「これなら。」


 ミーサは、

「百花繚乱!!。」


 百花繚乱を、試してはみるが。

 確かに、最初に比べれば、大分、マシにはなったが、完成形には、程遠かった。


 ミーサは、更に訓練を続けた。


 そんな、ミーサを、アーシャが、見つめて言った。


「相変わらずだねえ。こうと決めたら、根性だけは、誰にも、負けないからねえ。」


 ミーサが、アーシャを、訪ねてから、早くも、1か月が過ぎた。

 訓練を続けるが、まだ、まだ、剣を使いこなせては、いなかった。



 そんな時、副団長が、代わるらしいと、騎士達が、話しているのが、耳に入った。


 ミーサには、余、関係の無い事であったが、現れた新しい副団長は、

「ミーサ、久しぶりね。」

「ミレイさん。ミレイさんなの?。」


 そう、それは、ミーサも顔を知った、修行時に、剣を交えたミレイだった。


「もう、5、6年、経ったかしら。」

「そうですね。ご無沙汰していました。」


「ふふ、相変わらず、ミーサに会うと、修行しているのね。」

「そんな時にしか、会わないからですよ。」


「副団長になられて、随分、出世したんですね。」

「ええ、随分苦労したけど。やっと、また、アーシャ様と、一緒に働けるわ。」


「ミレイ!!。」

「アーシャ様、失礼しました。アーシャ団長。本日、着任しました。ミレイ副団長になります。」


「あんたも、よくも、まあ。こんな田舎まで、来たもんだねえ。あんたなら、もっと、花のある職場で、活躍出来るだろうに。」

「いえ。自分は、ずっと、アーシャ様の元で、働きますから。」


「ところで、ミーサは、何故、また、修行を?。」


 アーシャが、ミーサを見た。


「ミレイさん、良かったら中で、話しましょうか?。」


 三人は、団長室へ行った。


「そ、そんな奴が、いるの?。」


 ミーサは、ミレイにも、真実を話した。


「何度聞いても、不思議な少年だねえ。」


「ええ。そんなスキルが、使えるなんて、騎士でもいませんよ。」

「私が、ここに来る少し前まで、アルフレッドさんが、副長をしていたんだけど、アルフレッドさんが、自らスカウトしたらしいんです。」


「えっ!!。」


 ミレイが、立ち上がるほど、驚いた。


「あの、黄金の貴公子が、..........。」


「そりゃあ、よっぽどだねえ。あの貴公子のお眼鏡に、叶うとわ。」


 ライトの知らない所で、名が、知れ渡っていく。


「ミーサは、そいつと対決する為に?。」

「そうよ。私だって、ちょっとは、名が知れた冒険者だから。負けれない。次の対戦を、最後にするつもり。勝っても負けても。」


「悔いの残らんようにな。」


 ミーサは、また、中庭に出て、剣を振り始めた。

 すると、ミレイが、剣を持ってやってきた。


「私も、付き合うよ。」


 ミレイも、剣を振ろうとした。


「この剣を、アーシャ様も、ミーサも、振っているのか?。とても振れたもんじゃない。化け物か。」


 そして、ライトという少年。

 数か月で、ミーサと渡り合うなんて、とんでもない奴が、いたもんだ。


 だが、副長の意地にかけて、ミレイも、剣を振る。

 それから数週間、時間がある時は、ミレイも一緒に、訓練をした。


 ここに来て、三か月は、経っただろうか。

 ミーサは、剣を思ったように、振れるようになっていた。


「百花繚乱!!。」


 まだ、満足の出来では無いが、完成形に近かった。

 アーシャは、そんなミーサを見て、声を掛けた。


「ミーサ。大分、振れるように、なったじゃないか。流石だねえ。そろそろ次の段階へ、いくよ。」

「はい!!。」


「いいかい、百花繚乱は、線と円。千花繚乱は、線と円と突だよ。」

「師匠、突って。百花も、突いているじゃないですか?。」

「そうだよ。だが、一段だ。千花は、10段だよ。」


 うそ!!。

 あの動きの中で、更に、前後に10段動くなんて、人間技なの?。

 ミーサは、アーシャの人間離れした技に、驚愕した。


「ほれっ!!。」


 アーシャは、ミーサに、昔、使ったと同じように、手首、足首、ベストを渡した。

 ミーサは、それを装着し、剣を振り、突撃の運動も、訓練に取り入れた。


 ミレイも、また、ミーサに、付き合った。

「この二人は、本当に、バケモンだよ。何だよ、この重さ。普通の訓練時のやつより、倍もあるじゃないか。」


 文句を言いつつも、ミレイも続けるのであった。




当方の作品をお読み頂いて、感謝の言葉しかありません。


宜しければ、感想や励まし、続きが見たい等お言葉を頂ければ幸いです。


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


素直に感じた評価で結構です。


また、ブックマークをして頂けても幸いです。


何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ