表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/410

第20話 不良冒険者




 あ~あ!。

 もう仕方ない。

 僕は、アレクに、声を掛ける事にした。


「アレク。此処で、何やってんだよ。」

「ら、ライト!。お前、.....、俺の後を、つけて来たのか?。」

「そうだよ。何で、何も言ってくれないんだよ。」


 その時、扉が、


 バタン!!。


 って、勢いよく開いた。


「おいおい、アレク。そいつは何だ。仲間か?。チクったのか、お前。」

「い、いや、俺は、何も言ってない。」


「アレクは、何も言ってないぞ。僕が、勝手について来たんだ。お前こそ、誰だ?。」


「んっ!。勇ましいな。その勇気に免じて、俺様が、先に、名乗ってやろう。俺はな、Cランクの冒険者で、クロードってんだ。宜しくな。じゃあ、お前は、誰だ?。」


「僕は、Eランクの冒険者で、ライトだ。」

「はあ~。い、い、Eランク風情が、俺様に、口きいてんのか。わははははははははははは!!。」


「何が偉いのか、僕には、分からないんですけど。」

「ああ~!!。今、何て言った。ランクの違いも、分からない屑が、偉そうに。おいっ!!。」


 すると、中から、数人の柄の悪そうな人達が出てきた。


「二人共、中に連れて行け!!。」

「ら、ライト!。」

「大丈夫だよ。アレク、心配すんなよ。」


 僕達は、家の中に連れていかれた。

 

 中には、幾つかの部屋があり、見た限り、汚い部屋だらけで、匂いも最悪だった。


 僕は、奥にある広そうな部屋に、連れていかれると、クロードに、胸倉を掴まれて、

「何を屑が、生意気な事、言ってるんだ!。俺様はなあ。Sランクにも、上がれた程の逸材なんだぞ。おい、分かってんのか。」


ドゴオオオオオオオ!!。


 僕は、思いっきりお腹を蹴られて、奥の壁に激突した。


 ゴフウウウウ!!。


 口に、酸っぱい物が、上がってきた。


「おい、お前ら。ちょっと、可愛がってやれ!。」

「へっ、へっ、へっ、へっ、へっ!!。」


 如何にもって感じの下っ端が、近づいてきた。


「もう止めてくれ。そいつは、何も関係ないんだ。蜂蜜だって、やったじゃないか。」


「ああ。何だってえ?。そうだなあ。おい、今日は、蜂蜜、貰ったか?。」

「へっ、へっ、へっ。クロードさん。そうですねえ。遅いですねえ。今日の蜂蜜。」


「おい、アレク。今日の分は、まだ、みたいだぞ。」

「そ、そんな。さっき、渡したじゃないか。」


「うるせええ!!。そいつが来たんだ。そいつの分も、採って来い。」

「もう無理ですよ。これ以上取ったら、ハニービーの分が、無くなって、もう取れなくなって、......。」


「ああ~!!。そんなの知った事かあ。虫ぐらい居なくなったって、構わねえんだよ。ふん。たかが、虫じゃねえか。」


「でも、虫だって、生きていて、.....。」

「ああ、分かった。今日は、虫の分も持ってこい。後、金貨10枚分だ!!。」


「そ、そんなあ。」

「あ、アレク。駄目だ。そんな奴の言う事を聞いちゃあ。幾ら採ってきても、きりがないんだ。」


「おいおい、此処にも、虫がいるぞ。虫はな、退治しねえとな。」


 僕は、クロードに、頭を踏みつけられた。

 床と靴に挟まれて、グリグリ押し付けられた。


「や、止めて下さい。採ってきます。だから、ライトは、帰して下さいい。。」

「や、止めろ、アレク。僕の事は、気にするな。クレイは、どうした?。」


 その時、アレクが、奥の部屋を見た。

 そこに、居るのか。


 それから、僕は、何度も殴られ、蹴られ、コテンパに、やられてしまった。


 この状態で、僕は、どうしたらいいんだ。

 魔法を使っても、アレクやクレイがいる。


 それに、相手が近すぎる。

 ど、どうすれば。


 考えろ、考えろ。



「虫けらがあ!。まだ、ほざくのか。おい!、もっと、可愛がってやれ。」


 ドスっ!。

 バキっ!。



 僕は、更に、殴られ、蹴られ、散々だった。


 はあ~あ、前世なんか、喧嘩もした事なかったに、.....。


 虫けらかあ。

 虫けら、虫、虫、そうか!!。


 幸い指と手は、動かせた。


 僕は、スキルに、毒生成と麻痺生成を、セットした。

 使った事ないけど、頼む出来てくれ。


 でも、毒も麻痺毒も、どうやって使うんだ。


 体液なんて、どうやって出す。

 体液、体液、唾液、血、そうか!!。


 僕は、麻痺毒生成を念じた。


 きっと、魔法と同じだ。

 全身の魔力を集中しろ。


 その間も、僕は殴られ、蹴られながら、スキルを念じ続けた。


 そして、男の一人が、僕の胸倉を掴んで、引きずり起こした時、


 ぺっ!。


 その男の顔に、唾に混じった血を吐いた。


「このやろう!!。」


 男は、激高し、殴りかかった。

 だが、男の拳は、僕には、届かなかった。


「おい、どうした。おい!。」


 男は、その場に倒れて、痙攣していた。


「てめえ、何しやがった。」


 次の男にも、


 ぺっ!。


 顔に、唾に混じった血を吐いた。


 その男も、その場に倒れて、痙攣していた。


 残った男三人も、同じだった。


 僕に、血を吐きかけられると、倒れて痙攣していた。


「このやろう!!。」


 それを見ていたクロードが、襲ってきた。


 僕は、同じように、血を吐きかけた。


 ドゴオオオオオオオ!!。


 僕は、また、蹴られて、奥の壁に激突した。


 あれ?、効かない?。


「お前、何か麻痺させる物を、使ったな。だがな、俺には、効かないぜ。麻痺耐性を、持ってるんでな。」


 マジかよ。


 それから、僕は、また、殴られた。


 でも、その時、僕は、キラービーとの戦いを、思い出していた。

 幻覚毒も、出来る筈だ。


 ミーサさんが、苦しんだ毒。

 幻覚毒、頼む、出来てくれ!。

 僕は、殴られながら、今度は、幻覚毒を念じていた。


 何回も、殴られて、そして、


 ドゴオオオオオオオ!!。


 また、吹っ飛んだ。


 でも、今度は違った。

 僕は、自力で起きて、クロードに対峙した。


「へへへっ!。Cランクなんて、嘘でしょ。大した事ないですね。何が、将来有望なSランクなんですか?。Eランクさえ、倒せないじゃないですか。あははははは!!。」


「てめえええ!!。ぶっ殺す!!。お前だけは、許せねえ。」


 クロードは、ライトに向かって、剣を抜いた。


「早い!!。」


 ザシュッ!。


「ふっ。また、つまらない物を、切ってしまったぜ。」


 それって、どっかで、聞いた事があるセリフなんですけど。


「がはっ!、くそう。」


 バタっ!。


「あれえええ?。何、切ってるんですあ。やっぱり、馬鹿なんですか?。」

「何?。今、切った筈じゃあ。」


「仲間なのに、可哀そうに。」

「何?!。おい。おい、大丈夫か。」


「大丈夫って。切っちゃったら、死んでるに、決まってるでしょう。お馬鹿さん。」

「くそう、許さん。」


 ザシュッ!!。


「がはっ。やられたあ。」


 バタっ!。


「またまた、何やってるんですか?。僕は、まだ、ピンピンしてますよ。」


「何?。また、お前。特殊スキル持ちか?。」

「よく見て下さいね。また、お仲間ですよ。」

「おい、すまねえ。くそう!!。」




 その頃、ミーサは、副団長のアルフレッドに話を付け、アルフレッドと騎士十数人を連れて、戻って来ていた。


「どうだ、中の様子は?。」

「はい、既に、争いが、始まっているようです。」


「ライト。だから待ってって、言ったのに。アルフレッドさん、お願いします。」


「よし、突入するぞ。相手は、Cランク冒険者だ。油断するなよ。隊長、お前たちは、俺と来い。副隊長は、裏へ廻れ。一人も逃がすなよ。」

「アルフレッドさん、私も行きます。」


「ああ、分かった。Bランクのミーサなら安心だ。頼んだよ。」

「副団長!、裏手も準備、出来たようです。」


「よし、行くぞ!!。ドアを壊して突入だ。」


 ドン!!。

 ドン!!。

 どかあああああああん!!。


「ライト!。ライト!。無事?!。」

「こっちです。」


「うりゃあああああ!!。はあ、はあ、はあ。くそ!!。また、そっちか!!。」


 突入して、アルフレッドと、ミーサが見たのは、一人で、剣を振り回して、暴れているクロードと、切られたり、痙攣して倒れているクロードの仲間達だった。


「お、おい。クロードの奴は、何をやってるんだ?。」

「クロードなら、幻覚性のある毒で、幻覚と戦ってますよ。」


「ら、ライト!!。」

「君が、ライト君かい。それにしても、大分、やられたな。」

「ははは、すいません。」


「だから、私が戻るまで、待ってって、言ったのに。」

「あ、あの~、僕が悪いんです。こんな奴らの言いなりになって。ライトは、僕と妹を助ける為に。」


「君が、アレク君だね。で、妹さんは?。」

「あの部屋に、いる筈です。」

「おい、あの部屋だ。」


 ダン!。

 ダン!。

 ダン!。



「くそっ!、鍵が。」

「いいから、壊して突入だ!!。」


 ダアン!。

 ダアン!。

 ドオオオン!!。


「よし、行け!!。い、いや、待て。」


「へっへっへっへ。俺は、捕まらねえぞ。」

「まだ、仲間が居たのか。」





当方の作品をお読み頂いて、感謝の言葉しかありません。


宜しければ、感想や励まし、続きが見たい等お言葉を頂ければ幸いです。


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


素直に感じた評価で結構です。


また、ブックマークをして頂けても幸いです。


何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ