第103話 電磁シールド
「ライト。順番に整理してみましょう。」
「そうだね。みんなで、考え込んでも仕方ないよね。83階に行った所から整理しよう。」
「まずは、フロアに行ったら、壁画があって、黄色い巨人の絵になっていた。」
「そうニャ。そうして、出てきたのは、ゴーレムだったニャ。」
「そいつは、電気の何かに、守られてた奴ね。」
「それは、電磁シールドっていう技だった。」
「武器は、弾かれたわね。」
「うん。それは多分、電気を枠のように流しているから、金属は弾かれちゃうんだ。」
「ライト、それも、昔の知識なの?。」
「うん、そうなんだ。確か、電気同士を、ああやって、枠みたいに流すと磁力っていう別の力が発生して、金属を弾くような性質を発揮するんだよ。」
「また、厄介な性質を出したわね。」
「昔の世界だと、何か対策、無かったの?。」
「ん~ん、あるのはあるんだけど。例えば、器だったり、焼き物があるだろ。あれのもっと固いものがあって、刃物とかも作られていたんだ。」
「じゃあ、それで、武器を作ったら。」
「いや、材料や作り方が分からない。」
「じゃあ、81階のように、武器に魔法を纏ったりしても、駄目ね。」
「81階、魔法を纏った、.......。武器は金属、金属じゃないもの、金属じゃあ、金属を使わない、魔法を纏わない、纏わない、纏う?。何で纏う?。武器を使うから。武器は使えない。纏えない?。纏えない???。そうか、その手があったか。」
「ライト、何か思いついたの?。」
「うん、ちょっと。」
僕は、リビングでソファに座りながら、
「電撃!!。」
「電撃剣!!。」
右手には何も持たない状態で、左手の人差し指と中指を立てながら、剣を持ったイメージで、空をなぞった。
「ピシュウウウウウウウウウ!!。」
「ブウウウウウウウウウウン!!。」
「出来た。やっぱり出来るんだ。」
「ライト、それって?。」
「そう、武器に纏わせないで、純粋に魔法だけで、剣を作ったんだ。だけど、結構、魔力消費が大きいかも。」
「そうね。確かに。でも、それなら、金属じゃないから、いけるんじゃない。」
「そうだね。」
「ミーサ、訓練場で、電磁シールドの確認をしたいんだけど。」
「分かったわ。一緒に行きましょう。」
僕とミーサは、訓練場で向き合った。
「じゃあ、やるよ。」
僕は、電磁シールドの技を発動した。
「ブウウウウウウウウン!!。」
「こんな感じかなあ。ミーサ、とりあえず、今までの剣で、やってみて。」
「分かったわ。」
ミーサが、剣で突く!!。
「シュッ!!。」
「ブウウウウウウン!!。」
「やっぱり。剣が弾かれるわね。」
「じゃあ、ミーサ。こっちの木製の剣でやってみて。」
「分かったわ。」
ミーサが、剣で突く!!。
「シュッ!!。」
「どすっ!、ううっ!!。」
「ライト、大丈夫。」
「うん、気にしないで。でも、シールドは、何ともないよね。」
「そうね。あのゴーレムも、シールドって、外れないのかしら。」
それから、僕たちは、何回か同じようにやってみたけど、シールドの謎は解けなかった。
「今度は、僕も、剣を持ってみるよ。」
「分かったわ。模擬戦と同じようにやってみましょう。」
僕とミーサは、木製の剣を持って対峙した。
そして、
「カン!!、カン!!。カン!!、カン!!。」
木製の剣同士が、ぶつかる音が響く。
僕は、シールドを出しながら、剣を持つことで、違和感を感じていた。
「ミーサ、百花繚乱を撃ってくれないか?。」
「大丈夫なの。」
「一応、僕も出してみるから。」
「分かったわ。」
普通に剣を交えても、違和感が何か分からなかった僕は、もっと、手数と勢いがある技を出し合うことにする。
「行くわよ。ライト。」
「いいよ。」
ミーサが、下がって剣を下に下げた。
僕も同じように、剣を下に下げた。
「百花繚乱!!。」
「百花繚乱!!。」
「キンキキキキキキン!!。」
「うっ!!、えっ!!。」
「シュウウウウウウウウ!!。」
ミーサが、片膝を着いた。
「ライト、あなた、いつの間に、剣捌きが早くなったの。私より、数回、剣が先に届いたわよ。」
「ええ!!。僕は、何も変わって無いけど。」
もしかして電磁シールドが、........。
「ミーサ、ちょっと、千花繚乱をコピーするよ。」
「分かったわ。」
僕は、千花繚乱をコピーして、技をセットした。
そして、誰もいない訓練場の中に向かって、
「千花繚乱!!。」
閃光が走る!!。
「シュッ!、シュッシュッ!!。」
「ピシッ!、ピシッピシッ!!。」
「ら、ライト、始めてやったのに、完璧に出来てる。それに、黄色に光ってた。」
「やっぱり、そうか。」
「ミーサ、もう一回、見ていてくれないか?。」
「ええ、分かったわ。」
僕は、上を見上げて、大きく息を吐いた。
「ふうううううううう!!。」
「万花繚乱!!。」
「万花って。ライト、体が!!。」
先ほどよりも、もっと大きな閃光が走る!!。
「シュッ!、シュッシュッ!!、シュッシュッ!!。」
「ピシッ!、ピシッピシッ!!、ピシッピシッ!!、ビカビカビカ!!。」
「な、何て、花なの!!。」
ミーサも、ライトも、この時、初めて、完璧なる万花繚乱を見たのだ。
「やっぱり、そうなんだ。」
「ライト、凄いわ。完璧な技だわ。でも、どうして?。」
「電磁シールドだよ。」
「電磁シールド?。だって、あれは防御の技じゃ。」
「確かにそうなんだ。だけど、もう一面あるんだ。ほら、僕達がいろいろとやっていた時に、突然、ゴーレムが素早く移動しただろ。あれって、電磁シールドが影響をして、早く動いていたんだ。」
「電磁シールドが、........。」
「多分だけど、あの電磁シールドって、体の可動している部分を、補強して動かす一面が、あるんじゃないかなあ。だから、百花繚乱、千花繚乱、万花繚乱って、やってみたけど、無理なく出来たんだ。」
「そうなのね。わかったわ。」
何か、ミーサが、残念そうだった。
ミーサは、悔しいのか、後ろを向いた。
いやいやいや。
僕は、ミーサを振り向かせ、手を取って、
「ミーサ、電磁シールドの訓練を始めよう。」
「えっ!。だって、あれは技なんじゃ。」
「カエデさんの、硬氷壁と同じだよ。だから、ミーサにも、出来るはずなんだ。」
「ほんとに。」
「そうだよ。ミーサも、これが出来れば、万花繚乱だって、打てるようになるはずだから。」
「ライト、.........。」
ミーサは、今までになく嬉しそうだった。
僕は、ミーサの後ろから、左手と右手を取って、
「ミーサ、一緒にやってみるから、魔力の流れを感じてみて。」
「分かったわ。」
「電磁シールド!!。」
「ブウウウウウウウウン!!。」
「ミーサ、こんな感じだけど。」
「確かに、魔力が放出されているわね。」
「じゃあ、もう一回やってみるね。」
「ええ。」
僕は、指をパチンと鳴らして、電磁シールドを解除した。
そして、また、ミーサと一緒にやってみる。
「電磁シールド!!。」
「ブウウウウウウウウン!!。」
それから、何回かやってみた。
「なるほどね。」
「えっ!、ライト。何か、また、分かったの?。」
「うん。電磁シールドって、魔力で操作すると、当然、魔力をずっと出し続けるだろ。」
「そうね。」
「だけど、僕たちは今まで、魔法を飛ばしてみたり、いろいろとやって来たじゃないか。」
「ああ、そうね。飛ばしたりすると、最初に多めに使って、それによって効果時間が変わったりね。」
「そうだよ。だから、電磁シールドも同じことが、出来るはずなんだ。」
「分かったわ。」
それから、僕たちは、何回も一緒になって練習をした。
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