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第100話 82階、最後の試練


 僕たちは、焦らないで、着実に倒しながら、復活させないように進んでいく。

 100体、200体、300体、400体、500体。

「そろそろ、半分かなあ。」

「今回は、魔力もそんなに使ってないから、まだ、平気ね。」

「だけど、気を抜かないように進もう。」

 600体、700体、800体。

「ん!、あれって、最後じゃないかしら。」

 進んでいく先に、また、壁が見えてきた。


 だけど、81階とはちょっと、違っていた。

「あれ、なんか。書いてない?。」

「ほんとね。なんか、左右の壁と同じように書いてあるけど、随分と大きいわね。」

 正面に見えてきた壁には、左右の壁と同じように壁画があり、それは左右の壁の物とは大きさが、全く違い数倍の大きさの絵が描かれていた。

「まさかねえ。あんな大きさ無いわよね。」

「まさかねえ。あははははは!!。」

 僕は、苦笑いをした。

 だって、もし、出たら3倍は、デカそうだからだ。


 僕たちは、今までと同じように、倒しながら進んで行き、とうとう最後の列に近づいた。

 そして、最後のゴーレムを倒す。

 すると、正面の壁が、

「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!」

 白煙を撒きながら、崩れていく。

 そして、扉が現れると思ったら、.......、巨大なアイスゴーレムが現れた。

「やっぱり、出るんかい。」


「ライト、どうするの?。大き過ぎて、上の方は届かないわよ。」

 僕たちは、あまりの大きさに、下がってしまった。

 すると、左右の壁から、

「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!。」

 白煙を撒きながら、アイスゴーレムが現れる。

「カエデさん、大きい奴は、僕とカエデさんで、相手をしましょう。」

「戦う場所を、広めに取った方がいいわね。左右のゴーレムは、気にしないで戦いましょう。」

「ミーサ、婆やさん、ピピ、ポポは、左右から出てくる奴を倒して。」

「分かったわ。」

「みんな、大きい奴は攻撃範囲も広そうだから、常に注意して。攻撃されそうな時は、声を掛けて。」

「了解!!。」

「ライト、どうするの?。」

「まずは、足を止めてみよう。足にある硬氷壁を狙って。」

「分かったわ。」


 僕とカエデさんが、足を狙うが、動きながら確認してみたが、目が見つけ難い。

「カエデさん、どう。やれそう。」

「ライト。こいつの硬氷壁は、固いわよ。」

「えっ!、それって温度が、低いってこと。」

「そうね。多分、絶対零度に近いわ。」

「じゃあ、狙いも狭いんだね。」

「そうね。多分、この大きさでも、点ぐらいしかないわ。」

 僕とカエデさんは、ゴーレムが繰り出す、拳や足を避けながら、探った。

「カエデさん、僕が気を引くから、左足の硬氷壁を狙って。」

「分かったわ、攻撃してみる。」

 僕は、ゴーレムの気を引くため、

「火炎放射!!。」

 魔法を使って、気を引いた。


 ゴーレムが、僕の方へ向かってくる隙に、カエデが攻撃を仕掛ける。

「うりゃあああああ!!。」

「シュッ!!。」

 カエデが、槍で突いた。

「パリン!!。」

「ライト、やったわ。こっちは壊し、.......。えっ!、嘘でしょ。」

「カエデさん、どうしたの?。壊したんじゃ。」

「ええ、壊したわ。一枚は。」

「えっ、一枚って。他にもあるの?。」

「ええ、もう一枚、出てきた。」

「もう一枚?。」

 そうか、足を狙うのは、常とう手段だから、防御を上げる為に、複数用意しているのか。

「カエデさん、次も壊せそう。」

「ええ、やってみる。」


「えっ!、嘘。」

「どうしたの。カエデさん。」

「今、さっき壊した硬氷壁が、復活したわ。」

「復活?。復活って、元に戻ったってこと。」

「そうよ。元の通りになってる。」

「くそう。ここまで、順調だったのに。最後に難題を掛けてたのか。」

「ミーサ!!。」

「どうしたの、ライト。」

「こっちが大変だから、ポポをこっちに回して。そっちは、三人で大丈夫?。」

「ええ、大丈夫よ。ポポ、ライトの方へ回って。」

「分かったニャ!。」


「ライト、どうしたニャ。」

「ポポ、僕と場所を代わって、こいつの気を、引き付けて欲しんだ。」

「分かったニャ!。」

「黒炎ニャ!!。」

 ポポが、黒炎を出して、剣に纏った。

「行くニャ!!。」

 ポポが、剣でゴーレムに、切りかかる。

「ズシャ!!。」

 ゴーレムは、ポポの方へ向く。

 僕は、その隙に、カエデさんと、合流する。


「カエデさん、もう一回やってみて。」

「分かったわ。」

 カエデが、左足の復活した硬氷壁を、見定める。

「ライト、行くわよ。」

「頼みます。」

「うりゃあああああ!!。」

「シュッ!!。」

 カエデが、槍を出した。

「パリン!!。」

「よし、壊れた。」

 これは、............。

「カエデさん、二枚目って、更に絶対零度に、近くないですか?。」

「えっ、ちょっと、待って。」

 カエデも、二枚目の硬氷壁を見た。

「本当だわ。更に固くなってる。」


 その時、カエデに玄斎の声が、聞こえた。

「楓よ。よくぞ、ここまで参った。儂の最後の試練じゃ。仲間と共に、超えてみせよ。」

「ライト。今、玄斎様の声が聞こえたわ。」

「えっ!。玄斎様の?。何だって、言ってたの?。」

「「儂の最後の試練じゃ。仲間と共に超えてみせよ。」だって。」

「仲間?。仲間と、.....。仲間と超えて見せろ。仲間って、言ったんだね。」

 うう~ん、仲間か。

 今は、僕、ミーサ、カエデさん、婆やさん、ピピ、ポポだ。

 仲間って言ったら、六人だけど。

 仲間と共にって、共にか。

 そうか。

 分かった。


「カエデさん、分かったよ。」

「分かった。何が?。」

「あの硬氷壁の数が。」

「えっ!、何枚なの?。」

「六枚だよ。」

「六枚って。それを壊さないと、止められないってこと。」

「そうだね。それに、多分、最後の一枚は、ほとんど絶対零度だと思う。」

「じゃあ、一番最後に相手にする人は、狙いが点よ。」

「そうだね。カエデさん、最後に相手にする人は決まってるよ。カエデさんだ。多分、それが玄斎様の試練だよ。」

「そうね。最後は私がやるわ。」


「ポポ、もう一回、気を引いて。」

「分かったニャ。」

「カエデさん、もう一回、硬氷壁を壊して。」

「分かったけど、どうするの?。」

「復活するまでの時間を、見たいんだ。」

「分かったわ。」

 ポポが、剣でゴーレムに切りかかる。

「ズシャ!!。」

 ゴーレムは、ポポの方へ向く。

「ライト、行くわよ。」

「頼みます。」

「うりゃあああああ!!。」

「シュッ!!。」

 カエデが、槍を出した。

「パリン!!。」

「よし、壊れた。1、2、3、4、5。」

 5で再生が、始まるのか。

 随分と早いな。


「カエデさん、もう一回、硬氷壁を壊して。今度は、二枚目も狙って。」

「分かったわ。」

「ライト、行くわよ。」

「頼みます。」

「うりゃあああああ!!。」

「シュッ!!。」

 カエデが、槍を出した。

「パリン!!。」

「次!!。」

「うりゃあああああ!!。」

「シュッ!!。」

 カエデが、槍を出すと、

「カキン!!。」

「えっ!!、弾かれた。それに、硬氷壁が、もう出来てる。」

「やっぱりそうか。玄斎様の言った通り、同じ人が、連続で攻撃すると、直ぐに再生されちゃうんだ。」

「ライト、どうするの?。」


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