夏、ニオイバンマツリ
といっても、その姿をぱっと思い浮かべることの出来る人は、あんまりいないかもしれません。
匂蕃茉莉と書きます。
香り(匂)のある外国(蕃)のジャスミン(茉莉)という意味だそうです。
ナス科に属し、なるほど・納得、な色の花を咲かせます。古い花はだんだん白く変色していくので、自ずと紫・薄紫・白の咲き分けのようになります。葉も艶々と濃い綺麗な緑色です。
その名の通り、エキゾチックな強い香りが漂います。
丈夫です。
南国のイメージのハイビスカスが、夏の暑さにバテている傍らで、真夏も花を欠かしません。
近所の蕎麦屋の店先の、全然手入れされていない仲間は、植わっている鉢を壊して地中に根を下ろしているらしく、ピレネー犬くらいの大きさにまで育って、冬から春以外は、元気に咲いています。
枝が暴れないので、大きくしたくなければ、伸びる傍から枝先を切っていってやれば、形良く、思う通りの大きさで収まります。
うちでは、剪定の手間のかからない優等生です。
冬の置き場は、吹きさらしのベランダでOKです(関東です)。うちのは小さな鉢なので、冬の雨風や雪には当てないようにしていますが、前述の蕎麦屋の木なんか野ざらしです。
ただ、犬猫等、小さな生き物にとっては害があるとのことなので、間違って食べたりしないようにしましょう。