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9話 森の中、裸足の少年




戦争が終わった様子をグリジアルス王国の城、グリジアルス城の上から見つめる二人の人影があった。


「どうやらもう終わったみてえだな〜。こっちはずっと暇だったっつーのによ〜」


背の低さに似合わず、態度のでかい男が鼻をほじりながら、だるそうに言う。

頭が悪い……そんな印象を抱きそうな言動を放つが、実はこの男……後に切れ者だと言うことが分かる。


「その通りですね。どうせ、我が国の領土から殆ど離れていないのに……。

ガリオさんはともかく今日のことがなければ俺は呼び出されていたのでしょうね」


もう一人の強キャラ感を滲み出させている若く背の高い男もその考えに同調する。


「あぁ?()()使えるからって、先輩をけなすなよ、ナルス! って、おい、メタリンボス王が帰ってきたぞ」


「そのようですね。お迎えしなければ。ちゃんと綺麗な敬語を使って……」


「おい、お前がその気ならこっちも……いいや、めんどくせぇ、てか、今さ、俺金欠でよ〜、金かしてくれよ〜」


「貴方は本当に話をコロコロと変えますね。金は貸しませんけど……」


二人の統術師は早朝からの王国の警護という任務を遂行し、戦場から帰還した戦士たちの凱旋に向かった。





「あ、あ……。痛いなあ……あれ、ここは?」


その頃、天人は昇ってきた朝日に顔を照らされ、そのまぶたをおもむろに開いた。

見ると、そこは戦場になったウェストルス湾岸から離れた浜辺である。


「あれっ、この匂いは?」


まだ霞む目をこする天人の傍らで美味しそうな匂いが漂ってきた。


「アルト?」


「おう、起きたか」


アルトはネチョネチョとした液体を纏った両手を動かし、なにかをほじくり回しながら言った。


「お前の運転が下手くそなせいで、あのままこの森の木にぶつかったんだ。で、お前は気絶してたわけ」


天人が後ろを振り向くと、そこには広大な森が広がっていた。

遠くには、グリジアルス王国の城らしきものが、微かに見える。


(一応……無事には着いたんだ。僕ら……)


「この森の中に恐らく国の平民たちが暮らす区域があるはずだ。俺たちはそこに向かう。まあ、とりあえずこれ食えよ」


アルトがほれ、と差し出してきたのはまるで蜂の巣のように無数に穴が開いて、そこから蜜のようなものが垂れている……何かだった。

何となく、グロテスク……でも確信が持てる。

これは珍味だ。


「にゃあ〜」


「うわあっ!」


穴の中から出てきた生き物に思わず、天人はそれを放り投げた。


「ねっ、猫……」


そう、それは猫だった。

ただ、天人が知ってる猫と違うのはそれが小指程の大きさしかないということだ。


「おいっ、何するんだよっ! もったいない……」


アルトはそれを拾い砂を払いながら言った。


「これは()()()()の巣だよ」


「ミツネコ……?」


「あぁ、まあ蜜蜂の猫版みたいなもんだよ。

こうやって、かじりつくんだよ」


アルトはそのミツネコの巣なるものにかじりついた。

アルトの口元にべっとりと蜜がついている。

甘々しい香りを放ち、見る間にとろけて消えてしまいそうな蜜は天人の懐疑心を吹き飛ばすには十分だった。


「おっ、美味しそう……やっ、やっぱり食べるよっ! 何だよっ、ずるいじゃないかっ!!

僕の分まで……」


「ったく、お前が食わないからだろうがっ ……ほらよっ」


アルトは口の中でにゃあにゃあと泣くミツネコをプチプチと歯で潰しながら天人に巣をちぎって寄越した。


「美味しそう〜〜」


天人は感無量といった表情を浮かべ、それを頬張った。

口の中からにゃー、にゃーと猫の鳴き声が聞こえる。

天人はそれを奥歯でプチプチプチプチプチと潰していった。

また、眠ってしまいそうな至福のひとときが天人の体を癒す。


「……ところで、天人。俺たちは今夜、この国を出るぞっ!」


突然の予想にもしない発言に天人は猫を喉に詰まらせそうになった。


「まっ、また急だな〜。今さっきまで戦争だったのに……

……ぐっ、具体的には?」


首をかきむしりながら、天人が聞く。

今現在、天人が持っている他国の情報量はゼロに等しい。

よって、旅の主導権はアルトが握ることとなっている。


「あぁ、まずこの国の国民どもが住んでるところから逃走用の馬を拝借するんだ。

そして、今晩俺たちはグリジアルス王国の兵舎に忍び込み、ダリュウズ・アイを奪う。

で、そのまま馬でおさらばさ」


アルトは勝ち誇ったようなドヤ顔で天人の肩を叩いた。

手についた蜜のベトベトが肩にまとわりつく。

それにしてもあまりにも作戦がガバガバ。

幼い子供が思いつきそうな。


(アルトって、自分に自信があるときってちょっと馬鹿になるのかな……)


天人は申し訳なさそうにアルトの作戦を摘発する。

気を悪くさせないように優しく、優しく。


「単純過ぎない? まず、ダリュウズ・アイがどこにあるかもわからないし、何より城のつくりなんてわからない」


天人は申し訳なさそうにアルトの作戦を摘発する。

気を悪くさせないように優しく、優しく。


「ふふっ、まあそう思うだろ」


アルトはその両頬を上げ、得意げな表情を崩さず、説明し始めた。


「心配ご無用! 俺たちにはこれがある!」


アルトは自分の頭を指差した。

何を言っているのか天人にはちんぷんかんぷんだ。


「前にユーランド王国の兵士がグリジアルス王国に潜入したことがあったんだ。

というよりも戦争の後に置いてきぼりにされたんだけどな。

それでその兵士はそのままグリジアルスの兵士と暮らすことになったんだ。

そして、グリジアルス王国の内部事情に自然と詳しいなるわけだ。

それでその兵士は、また懲りもせずに攻めてきたユーランド軍の船に乗って帰国できたんだ。

大きな土産を持ってな。」


アルトは再び自分の頭を指差した。


「そのときの報告書の内容が俺のここに詰まってるんだ。グリジアルス王国の兵舎内の造りとダリュウズ・アイの居場所がな」


「えっ、ダリュウズ・アイの居場所がわかってるんならその兵士が奪ってくればよかったのに……」


「あぁ、俺もそう思ったが、その兵士が掴んだのはそのダリュウズ・アイの統術師がそれを枕元に置いて寝てるっていう情報だけだ。

どうも緊急の時に備えてらしい……」


アルトは最後に懐から"鬼"のダリュウズ・アイを取り出して言った。


「俺たちはこの武器を使って統術師の寝込みを襲う。

戦争の後で警備も何より統術師たちもガタガタなはずだ。

やはり全てのダリュウズ・アイは奪えないだろう。

狙うのはやっぱり……"だいだら"だな……両眼とも手に入れてやろうぜっ」


アルトは指についた蜜をペロペロと舐め終えると立ち上がった。

もう、行くぞっという感じで。


「ちょっと待って、アルトっ!」


「ん、何だよ?」


「えっ、いや……前から思ってたんだけど、ダリュウズ・アイってのは世界中に散らばってるんだよね……。

じゃあ、何でユーランド王国とグリジアルス王国は、同じ種類のものを、いくつも揃えてるのかな〜なんて……」


「はぁっ? なんか急に会話飛んだな。

それは分からないな、俺も。

ユーランド王国が所有してたダリュウズ・アイはほとんど山とかの同じ場所から見つかったらしーし、そんなもんなんじゃねえの?」


「あっ、そっか。そういうものか〜」


「じゃあ、行こうぜ。

この国は恐らくユーランド王国よりも軍事に力を入れてる。月眼を持っていることがバレたらどうなるかもわからない……どちらにしろ早く出る必要があるんだ、この国は……」


天人はどこか腑に落ちない気持ちをそこに置き去りにして、その海岸をあとにした。


天人とアルトは光も差し込まない程に、多くの葉が生い茂った大木が羅列している森の中に入った。

地面は木の根が盛り上がっており、土が海へと流れる水の水分を含んでいたため、非常に足元がおぼつかない。


「天人っ、下を見てしまいがちだが、俺が前を歩くから、しっかり前を向いてろよっ!!」


アルトはその地盤の悪さをもろともせずに前へと進んでいく。


(目で追わないと置いて行かれそうだな、それにしてもよくあんな速く歩けるな、アルトは)


天人はずぶずぶと地面に沈む重い足を引き上げながら、アルトの背中を追った。


「ねぇ、アルト……」


追いつき離され、追いつき離されを繰り返し、やっとアルトのスピードに追いついたところで天人はアルトの背中に声をかけた。


「なんだ?」


アルトの背中が応答する。

勿論、歩きながら。


「ダリュウズ・アイを初めて使ったとき、どんな感じだった?」


「どんな……まぁ体にビリビリくるものを感じたな、そんでもって、使い終わったときにはもう死ぬんじゃないかってくらいに、いやもう死んだ方が楽なんじゃないかって思ったな……」


アルトの話を聞き、天人は自分の記憶を辿る。

だが、"かまいたち"を使ったときの感触はその後すぐに気を失ったせいか思い出せない。


「僕は"フェニックス"を……僕の大切な人の形見であるそれを使いこなせるようになりたいんだ。

そしたら……マリスさんが何を考えてあの時戦ったのか……分かる気がする……」


天人の頭にあの日の記憶がよぎる。

天人の微かな視界に入ったマリスが天人を守るために必死に戦う姿が……。

あのとき共に生きられる可能性があった。

なのにどうしてマリスは真っ先に命を賭けたのか……それは未だに天人にとってわからないことだった。


「そうか、形見か……」


アルトは歩みを止める。

そして振り返り、天人を諭すように語気を強めて言った。


「大事な人がもういないとき、形見だけがその人を忘れさせない形になる。

お前がそのダリュウズ・アイを形見と思うなら、決して奪われるなよ。

1つでも欠ければ……もう元の形にはなり得ないから……」


アルトはそう言い、静かに振り返って、また歩みを進めた。

今度は何度天人が話しかけてても応答してくれない。

言った後、アルトも何か考えているようだった。


(そっか、アルトにとって"鬼"はアルトの父さんの形見なんだ。だから、同情してくれたのか……)


このときのアルトの言葉に一種の嫉妬の感情が含まれていたのまでは分からなかった。

自身の決意を語り、それに馳せる思いが頭を巡っていた天人にはそんな負の感情などは気づけなかったのだ。


二人はその後も森の中を進み続けた。


「……なんだか妙だな……」


アルトが訝しげな声を上げた。


「この森に入ってから見るのはただのでかい木とかハエ程度の大きさの虫ばかりだ……一匹の動物にも会っていない。

オーセニア大陸は多くの野生生物が生息しているはずなのに……」


「まあ、危険なのに会うよりは、ね……」


天人は森の生態についての知識がほぼ無だった。

あらかじめ下調べしてきたアルトの意見に従うほかない。


(……森で動物に会わないって、そんなに珍しいことかな……)


そんなに自分とアルトではサバイバルのノウハウが違うのかと天人は段々不安になってくる。

天人が足元の枝を踏み付けたとき、ドタドタと誰かが何やら急いで走っている音が森の奥から聞こえてきた。


「なんだ? この森の生物か?」


「えっ、ちょっとアルトっ!?」


アルトは音のした方へと駆けて行った。

天人も急いでそれに続く。

すると、木の根や水によって歩きにくかった足がすっと楽になった。


天人たちははっと足元を見下ろす。

その地面は明らかに人によって整備されて平らになったものだった。

二人は森の中の歩道に出たのだ。


「これはもうすぐ人がいるところに行けるな、ちょっと歩き疲れたしちょうどいい、ここで休憩しようぜ」


「え、でもさっきの物音は……」


そう二人が冷静になったとき、森に銃声が響いた。


「っっっ!!!?」


突如聞こえてきた音にアルトは下ろしかけていた腰をさっと持ち上げる。


「銃声っ!? 一体誰だ!!?」


「あっ、あれ見てっ!!」


アルトは天人が指差す方向を見る。

そこには何かを抱え、乞食のようにみすぼらしい黄ばんだ服を着て走る五か六才ほどの男の子がいた。


「子供!?」


再び聞こえてきた銃声と共に男の子の足元の落ち葉が舞い上がる。

男の子は目に涙を浮かべながら、必死に走り続けていた。

天人は焦燥感に駆られた表情でズボンのポケットを探りはじめた。


「何してんだよっ?」


「何って、助けないとあの子撃たれるだろっ!?

そうだ、これを使って……」


(って、やっぱりやめとこうかな……)


天人は"かまいたち"のダリュウズ・アイを取り出した。


「おい、馬鹿っ、さっきそれでお前……」


「分かってるっ。でも次は大丈夫だっ!!」


「ばっ……分かったっ、それ貸せっ!!」


「えっ?ちょっと……!」


アルトは天人から眼をふんだくるとそれを左目にかざした。

能力が発動し、両腕が変形する。

アルトは天人を抱えると右腕を大きく振り回した。


「うらあっ!!」


アルトは起こした風で勢いよく男の子の元まで移動し、その体を天人が掴むと、またアルトは風を起こし、その場を猛スピードで離れた。

銃声が止み、代わりに天人の悲鳴が森の中に響き渡った。


(やっ、やっぱりこれ使うこと提案するんじゃなかった……)


何キロも離れたところまで来ると、アルトは左目からダリュウズ・アイを取り出した。


「あぁ〜疲れた。でも思ったよりもこれ難しくなかったぜ天人……」


「僕に才能がないだけかな……」


天人がしょぼくれる。

アルトが目を回してないのにも関わらず、天人は回転しての移動中に気分が悪くなっていた。

恐らく、センスがないことはたしかなのだろう。


「オェェェェェェー!!」


「お前どんだけ吐くんだよ……」


天人がキラキラとしたものを口から吐き出す。

こんなにも森とは過酷なものなのだろうか。


「あ、あの……」


先程から黙っていた男の子がその口を開いた。


「あっ、ありがとうございます。ちょうど家も近くなんです。一緒に来てくれませんか?」


アルトと天人は顔を見合わせる。だが、アルトは首を振った。


「わりーな。俺たち大事な用があるんだ。だから……」


「いやっ、お願いですっ!! 一緒に来て下さい」


男の子は頼み込みようにアルトの右腕を掴んだ。

アルトはまた天人の顔を見た。

その顔の頰が緩むのを見ると、アルトはため息を吐き出した。


「ああ、わかった。ちょっとだけお邪魔させてもらおうか……ところでお前、名前は? 俺はアルトでこいつは天人だ」


「ケリーです。そのまま呼んでください。

僕の家はこっちです」


ケリーはさっき抱えていたものを持って歩き始めた。

それは僅かながらの木の実だった。


(あの子……追われてる時も"かまいたち"での高速移動時もあれっぽっちの木の実を落とさず、大事に持ってたのか)


天人はそのケリーの執念と彼のボロボロの身なりからただならないものを感じ取った。

ケリーは十分程歩いたところでその足を止めた。


「ここです、ここが僕の家です」


天人とアルトはジッとその家を見た。

それは家というよりも小屋と言った方が適当な小さな木造りの家だった。

まるで豚小屋。

ケリーが家のドアに近づくとそれがギィーと音を立てて開いた。


「お……ケリー、帰ってきたのか……」


「お帰りなさい、ケリー」


中から現れたのはケリーと同じくボロい服を見に纏ったケリーの両親だった。

二人とも頭蓋骨が浮き出る程に痩せこけている。

だが、息子の顔を見た二人の表情は明るかった。


(お父さんとお母さんもこの体格。ケリーの暮らしって

一体……)


天人にそんな疑念を抱かれてるとも知らず、ケリーは打って変わって両親に笑顔を向ける。


「父さん、母さん、ただ今。見て、今日はほら……」


ケリーは天人とアルトの方を見た。


「どっ、どうも、さっきケリーが銃撃されそうになったのを助けたものです」


アルトのぎこちない敬語に天人はクスリと笑った。

ケリーの両親は呆気にとられたような顔で天人とアルトの顔を交互に見渡した。

そして、その顔に笑みを浮かべた。


「この度は私の息子が本当にお世話になりました、全く何もございませんが是非ゆっくりしていってください」


ケリーの父ケビンがそう言うと、渋るアルトとまんざらでもなさそうな天人をケリー親子は家の中に入れ、その奥の部屋に押し込めるように案内した。


「軽く、食事をご馳走させてください。それまではどうぞごゆっくり……」


ケリーの近づくはそう言い残し、その部屋のドアをガチリと閉めた。

アルトが不信そうな目でそのドアを見つめる。


「いくら何でも強引すぎないか。俺たちは馬を探さないといけないのに……それにこの部屋……」


アルトが見渡すその部屋は壁や床も蜘蛛の巣と埃だらけで椅子も何もなく、ただ畑を耕す道具や狩に使うのか、火縄銃が収納されている。

だがとても客を待たせられるに相応しい部屋とは言えない。


「まあ、ちょうど朝ご飯どきだし、食事ってのをいただいて、人が沢山住んでいるところを教えてもらって出て行こうよ」


慎重なアルトと違い、天人はすっとぼけるように言った。

けれども、天人もアルトとは違う違和感を覚えている。


「そうだな……とりあえず食べることは必須だしな……」


天人の言葉にアルトも納得させられたようだった。

二人はその背を壁にもたれかけた。


「この家の人を見る限り、俺たちの用意した服は少し高価っぽいな」


アルトが自分の服を見ながら言うとその腹がグゥーと鳴った。


「ああ〜、腹減ったなあ〜」


生きること、食べることはほぼイコールと言っていい程切っても切れない関係にある。

その食べると言う要件を満たせなくなって初めて人は野生動物と変わらない……それ以上に非常な獣になるのかもしれない。

天人とアルトはこの家族の悪意に気づけなかった。




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