Rudra:2200-ナマステ・ナマハゲ
「カレーに罪はない」というTwitterのハッシュタグを見て思いついた小説です。
ナマステとナマハゲなんかいい感じだと思って,作ることにしました。
頭の中で参考になっているのは「人造人間キカイダー 」「超人機メタルダー」ですかね。相変わらず執筆は難しいです。
2200年,秋田県には魔の手が忍び寄っていた。
「グヘヘッ。吾輩はこのアギダから日本国を乗っ取ってやるのだ。」
「魔羅様,いい技術を見つけました。是非ご査収下さい。」
「どれどれ。よくやった。流石は我輩の使い天魔よ。」
「何?2019年にカレーを使った嫌がらせがあったのか。これは良いわ。至急,準備しろ。『恐怖の赤い悪魔!レッドチリペッパーボム作戦』とでもいこうかのぉ。」
「はっ!」
「ナマステ!社長さん。ご注文何にしましょうか?」男の名前は新発田ルドラ,一応日系インド人になっている。
「あぁ。Cセットを頼もうかな。ルドラ君,日本語上手になったね。」
「ありがとござます。」
新発田ルドラは,ある時神社の前で倒れていたのだった。そこを発見したのが今回の客である。
「名前は何だ?」
「あっ……しまった……ルドラ。」
何故かルドラという言葉は覚えていた。
そのまま倒れてしまい,一時は言葉さえも忘れてしまっていた。気がつくと病院に搬送されていて,新発田ルドラと書かれていた。
「Who am I?」
「Your name is Rudra.OK?」
「Rudra.That's my name.」
3日目は英語しか話せなかった。しかし,次の日には日本語が話せるようになった。
「俺ルドラ。君名前何。」
「私は香山幸也。レトルトカレーの社長だよ。」
「レトルト?」
「釜で殺菌することだよ。」
「俺インド人。お前インド人?」
「私は日本人。インドは好きだ。」
「お前,俺の友達。良いか?」
「良いよ。君。」
そうして,一通り良くなってルドラは退院した。
「お前にご馳走する。俺のカレー。今まで世話になった。」まだ敬語は話せないが,格段に進歩していた。
ルドラはバターチキンカレーを作った。
なぜか本能的に覚えているようだ。
「頂きます。」ルドラのカレーを食べる。それはとても美味しかった。
「なんで美味しいカレーなんだ。ルドラ君,私の社員食堂で君に作ってほしい。」
あまりの美味しさに香山は社員食堂でルドラに働いてもらうことにした。
そして今に至るのであった。
ルドラは今日も丹精込めてカレーを作る。
「美味しかったよ。また宜しく頼むな。」社長が社員食堂から出たのを見て,店じまいをしようとした。
その時である。激しい頭痛と共に様々な映像が頭に浮かんだ。
「グッ……はぁはぁ。神社に戻れと?畜生。」
自転車に乗って倒れていた神社に向かう。
『聞け。ルドラよ。お前はシヴァの力を持ったナモミハギの化身である。』
「何を言っているのか分からない。しかし,俺にはやるべきことがあるんだろう。」
『そうだ。秋田をまもれ。そのベルトと鬼の面を持っていげ。』
その時,ルドラのスマホに社長から電話が来ていた。
「ルドラ。すまねぇ。どうやら俺は助からんみたいだ。強盗に襲われている。今までありがとうな。」
「社長。待ってろよ!もう俺はごしゃげた!」鬼神の如く自転車を走らせた。
170cmで体重75kgの小太り体型は見る見るうちに筋肉質になっていた。
「フハハッ……社長。スパイスを出せ!さもなければこの会社は終わりだ。」
「あぁ。殺すなら殺してくれ。生かされる方が俺は嫌だ。」
「貴様!ナマステの心を忘れたのか?」
「何者だ。俺に逆らうつもりか?」
「あれは?ルドラ君?」顔はルドラだが身体がボディービルダーのようにムキムキである。
「俺の名は鬼神スパイサー!悪の生まれたところに神がいる。ごしゃぐ!スパイサー!」
ベルトを装着し,鬼のお面を被った。
見る見るうちに装甲を纏った。
「おのれ!まずはあの野郎を排除しろ!」
「ギー!」
スパイサーは天魔と呼ばれる下っ端と素手で闘った。
「何ぃ。スパイサー!俺と勝負だ。」
「ナマハゲナイフ!」大きな例の包丁を召喚した。
魔羅との闘いを進めていく。魔羅は円盤を武器として使っていた。
「スパイサー!ここで終わりだ。」円盤で叩きつけようとした。
「そうは行くか。」攻撃を避けて,最後の技を繰り出した。
「ナマステ御免。」魔羅の脚を切る。
「ぐ,ぐわぁ。貴様!とどめを刺せ。我が同胞が貴様を許さんぞ。」魔羅は叫ぶ。
「さぁ。新たな世界を創造する!そのためにもお前を破壊しなければならぬ。神の命令だ!」スパイサーはトリシューラで魔羅を突き刺した。
「ルドラ君。我が社を救ってくれてありがとう。君は恩人だ。」社長はルドラに泣きついた。
「社長さん。問題ありませんよ。俺はまだ本当は誰なのか分かりません。でも,俺にはやらなきゃいけないことがあるということは分かりました。このベルトとお面が次いつ使うのかは分かりませんが,社長のこと,秋田のこと,日本のことを全力でお守りします。」
ルドラは元の小太りに戻っていた。
ナマハゲとシヴァ神の力を持つ男,鬼神スパイサー。ルドラは人間かそれとも機械か?はたまた人造人間か。ルドラの旅は続く。
次回……あるのでしょうか。