漫才『時間を止めて……』
二人「はいはーい! 宜しくお願い致します!!」
ボケ「俺時間無いから早めに終わらせようぜ!!」
ツッコミ「おいおいせっかちだな。この後何があるんだ?」
ボケ「買っておいたアイスを食べる」
ツッコミ「後にしろ!!」
ボケ「冷凍庫に入れるの忘れちゃってさ!」
ツッコミ「買い直せ!!」
ボケ「今入れてきてもいい?」
ツッコミ「ダメです! 諦めなさい」
ボケ「ああ! 俺が時間を止められたならアイスを冷凍庫に入れてくるのに……!!」
ツッコミ「しょーもない事に力を使わないで下さいよ……」
ボケ「なら、もし君が時間を止められたなら……何をする?」
ツッコミ「それは勿論―――」
ボケ「俺は悪いことにしか使わないぜ!!」
ツッコミ「聞いといて人の話無視か! そして悪用するな!!」
ボケ「どうせ女湯覗きか食い逃げ程度にしか使わないんだろ?」
ツッコミ「君と一緒にしないでくれ……」
ボケ「俺は、まず内閣総理大臣になります」
ツッコミ「前提がおかしい」
ボケ「次に何処かの大統領とゴルフをします」
ツッコミ「……一応最後まで聞こうか」
ボケ「そして自分が打った球を時間を止めてカップに入れます」
ツッコミ「それで?」
ボケ「大統領に勝ち誇った顔をします」
ツッコミ「……しょーもな」
ボケ「それならお前ならどうするんだよ!! もしつまらない事言ったら、時間を止めてお前を殴るからな!!」
ツッコミ「まずファミコンをします」
ボケ「……」
ツッコミ「猫が通り掛かります」
ボケ「おい待てニャンコ……その先は」
ツッコミ「猫の脚がファミコンに―――!!」
ボケ「時間を止めろぉぉ!!!!」
―――ピタッ!
ツッコミ「はい、止まりました」
ボケ「ニャンコバグが発生する前に何とかするんだ!!」
ツッコミ「猫をよかしました」
ボケ「よし! 危機は去った……」
ツッコミ「次にオカンが掃除機を―――」
ボケ「おい待てオカン……その先は」
ツッコミ「オカンの掃除機がファミコンに―――」
ボケ「時間を止めろぉぉ!!!!」
―――ピタッ!
ツッコミ「はい、止まりました」
ボケ「オカンバグが発生する前に何とかするんだ!!」
ツッコミ「オカンをよかしました」
ボケ「よし! 危機は去った……」
ツッコミ「次に不機嫌な兄貴が―――」
ボケ「おい待て兄貴……その先は」
ツッコミ「兄貴の怒りの矛先がファミコンに―――」
ボケ「時間を止めろぉぉ!!!!」
―――ピタッ!
ツッコミ「はい、止まりました」
ボケ「兄貴バグが発生する前に何とかするんだ!!」
ツッコミ「兄貴を殴りました」
ボケ「よし! 危機は去った……」
ツッコミ「次に超大型の台風が―――」
ボケ「おい待て台風……その先は」
ツッコミ「風で倒れた木が電線に―――」
ボケ「時間を止めろぉぉ!!!!」
―――ピタッ!
ツッコミ「はい、止まりました」
ボケ「停電リセットが発生する前に何とかするんだ!!」
ツッコミ「木を予め切っておきました」
ボケ「よし! 危機は去った……」
ツッコミ「次に酔っ払った親父が……」
ボケ「終わらねぇーー!!!!」
二人「どうもありがとうございました!!」
読んで頂きましてありがとうございました!!