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観測不能の侵略者  作者: 九月
第三章 DELETE

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86話 現状

 色々とあった私の初仕事。あれから2か月程が経った。その間アリスやクリアスター、カナトに変わった様子は見られなかった。ただリンネちゃんは、ビクビクしていた。


 「リンちゃんこの兵器についてなんだけど」


 「ひぇ」


 「・・・リ・ン・ちゃ~ん?」


 「は、はいぃ」


 「もう誰もこの光景を不審に思わないとはいえねぇ、私だってそんな風に怯えられたら傷ついちゃうんだよ?いじめだよ?リンちゃんはー、そんなことする子じゃー、ないよねー?」


 ぶんぶんと必死に首を縦に振るリンネちゃん。泣きだしそうな顔だ。


 「うんうんそうだよね!せっかく一人だけ残しておいてあげたんだからちゃんとお喋りしてくれないと、、、カナ君殺すよ?」


 リンネちゃんの表情が途端に青ざめていく。


 「ちゃ、ちゃんとするからぁ!お願い、誰も殺さないで!!」


 そういってクリアスターに縋りつくリンネちゃん。しかし何か気に障ったらしく、クリアスターに蹴飛ばされる。


 「きゃっ」


 「リンネぇ、てめぇ!ちょっと胸が大きいからって調子乗ってんじゃねぇぞ!わざとらしく押し当ててきやがって!」


 「そ、そんなつもりないよぉ」


 「黙れ!口答えしてんじゃねぇ!」


 「ひぅ。あ、あたしどうすればいいのぉ?みんなぁ」


 そんなやり取りがあるにも関わらず、いつも通り仕事を続ける皆。それがこの地下空間の現状だった。




 私ミリアはというと、クリアスターになんらかの干渉を受けた、ふりをしている。何らかの指示があればその通りにする。ただ、彼女が頭の中で考えたことは私にはわからない為実行できない。よって私はクリアスターに、私に対する指示は口に出して言うように、ついでに移動に関する仕事しか指示しないように催眠のようなものをかけておいた。というわけでクリアスターの中で私は便利なタクシーだ。




 「リンネちゃん、お昼ご飯食べに行こう?」


 「え!あっ、うん!」


 殆ど全員クリアスターの手中にあるとはいえ、24時間労働とかそういうのはなく。こうして食事のために外に出ることができる。監視や盗聴も無い。




 「ふぅ。み、ミリアちゃんどこでお昼たべよっかぁ」


 「あそこ」


 私が指さしたのはちょっとしたレストランだ。お話しながらお食事。




 席に着くとリンネちゃんがソワソワとしている。私が頷く動作をすると、リンネちゃんが顔を明るくして言う。


 「発信機(ポインター)付けたよ!靴に!見てた?」


 「うん」


 「予定通り今日、決行できそうだね!CSC大作戦!」


 「うん」


 そう、リンネちゃんは私が無事だと知っている。そしてこのCSC大作戦を考えたのはアリスである。




 あの日、アリスがクリアスターについて語った日。私はアリスをリンネちゃんとカナトの前で治した。それで()()話した。しばらくしてクリアスターが現れた。私たちはすぐにクリアスターに何かされた。リンネちゃんを除いて。その時私は逆にクリアスターに催眠のようなものをかけた。簡単にいうとあの日起きたのはこんなことだ。


 作戦内容は、今日行われる予定だった国落としを決行するだけだ。クリアスターはこの国の諜報員的な者だったらしくこの2か月はリンネちゃんから兵器の情報を聞き出していた。アリスはクリアスターの正体について知っていたようで、この状況を逆手に取ることにしたのだ。


 今日の深夜、お城に夜襲だ。

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