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観測不能の侵略者  作者: 九月
第三章 DELETE

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77話 カナトは怖くない

 私も仕事に同行することになった。どんな仕事ですか?


 「アリス、どんな仕事?」


 私はリンネちゃんの後ろから聞く。


 「そうね、説明するわ。あなたたちが行くのは4番区にある貸倉庫。そこで兵器の受け渡しがあるみたいなの。あなたたちはそれを阻止して兵器も奪う。簡単でしょう?」


 「えぇ!あたし諜報しかやったこと無いよぉ」


 「俺もいきなりそんなこと出来ないっすよ!」


 「大丈夫よ。リンネは兵器のこと誰よりも詳しいし、カナトは兵器の扱いが誰よりも上手。二人で協力すればどんな状況でも有利に動けるはずよ。騙されたと思ってやってみなさい」


 「そこまで言うならやりますが」


 「あ、あたしもカナト君がやるならやるぅ」


 「そう、頑張ってね。それにいざとなればミリアがいるわ」


 「不安だ」


 「み、ミリアちゃん!あたしたちが捕まったりしたら一人で逃げるんだよぉ?」


 「ううん」


 私は首を横に振る。


 「え!?逃げないってこと!?」


 「うん、助ける」


 「な、何か手段があるのか?」


 私は頷く。


 「ミリア、二人のこと頼むわね」


 「うん」


 「おい、ミリア。俺のこと嫌いか?」


 私は首を横に振る。


 「だからミリアちゃんは恥ずかしがってるだけだってば」


 「そ、そうか?じゃあそのうち俺とも話してくれよ?」


 私は首を縦に振った。




 アリスから地図情報をそれぞれ受け取った。


 「そういえばミリア。あなたここに来た時、瞬間移動みたいに現れたじゃない?あれって二人を連れても出来たりする?」


 「出来るよ」


 「出来るの!?だとしたら経費削減と時短が叶うのだけれど!」


 「いいよ」


 「ありがとうミリア!あ、けれど何か負担がかかったりしない?もし無理することがあるならやらなくていいわ」


 「制限は無いよ」


 「そう?ならお願いしてもいい?」


 「うん。これからも誰かがどこか行く時は私が連れて行く。それを私のお仕事にしてもいい?」


 「ええ、もちろん!そうね、とても助かるわ。ありがとうミリア」


 「うん」




 「なあリンネ」


 「な、何かなカナト君」


 リンネちゃんとカナトはもって行く兵器を選んでいた。


 「貸倉庫って出入口は開けっ放しってわけじゃないよな?」


 「うーん。でも暑いから開けてるんじゃないかなぁ。冷房も広い空間だと効率悪いからついてないだろうしぃ」


 「そうか。それじゃこれは使えないか。ってか貸倉庫って何が保管されてるんだ?」


 「それが、もう使われてない所みたい。それでよく取引現場に指定されてるみたいだよぉ?」


 「相変わらずよくそんなことまで調べられるな。ってか管理はどうなってんだ」


 「えへへ。貸倉庫の管理は国がやってたみたいだけど、鍵がオークションに出されてるくらいだからそこで行われてることも黙認してるんだろうね。ていうか裏の売買をやりやすくしたって感じかなぁ。お金大好きだからなぁ」


 「つくづく腐った国だな」


 「ね。早く壊して、獣人さんの奴隷も開放してあげたいね」


 「だな、よし!俺たちはできること増やしていこうぜ」


 「うん!」


 「ところでお前が持ってるそれ、どんな兵器だっけ!」


 「これはねぇ、兵器じゃないよぉ?小型扇風機!」


 「暑いもんな!」




 「準備できた?じゃあミリアが送ってくれるわよ」


 「え?どういうことですか?」


 「ミリアちゃんが送る?」


 二人がちらりと私を見る。疑問か。ならば見せてあげるとしよう。デモンストレーションだ。私はちょいちょいと手招きする。興味を持ったのか、こちらに寄って来る二人。


 「どうしたのミリアちゃん」


 「何かするのか?」


 私は頷く。さて何を見せてあげようかな。マジックでもしてみせるか。ミリアのマジックショー。


 「はじまりはじまり」


 ブォン。


 「何が?ってあれ?」


 「ミリアちゃん?って、え?」


 二人の位置を入れ替えてみた。


 「俺、リンネの右側にいたよな?」


 「あたしカナト君の左にいたのに!」


 私はなんだか楽しくなってきてしまった。マジックもお仕事にしようかな。




 「入れ替えれるのはわかったが、それでどうやって送るんだ?」


 カナトが聞くので、私がもじもじしているとアリスが答えてくれた。


 「ミリアは瞬間移動みたいなことが出来るのよ。さっき聞いたら貴方たちを連れていても出来るみたい。さっきのは二人を移動出来るってことを見せたかったんじゃないかしら」


 私は首を縦に振る。


 「なるほど。ところで俺そんなに怖い?」


 こちらを見て尋ねるので、私はフイと横を向いて首を横に振った。


 「どっちかわからん」

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