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観測不能の侵略者  作者: 九月
第三章 DELETE

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70話 リンネ脱いだ

 カナト事件はさておき、アリスが私に色々説明してくれるみたいだ。


 「まずこのビルのことから説明しましょうか。ほらリスカ、いつまでも怯えてないでビルの説明して」


 アリスがガタガタと震えているリスカに声を掛ける。誰ともわからない何かに変態行為をしていたのだ。怖がるのもわかる。けれど朝になったら消えていたというならば、リスカに恐れをなして逃げたのではないだろうか。お風呂やトイレを盗撮されて、あげく全身に涎をかけられたりしたら、流石に逃げ出すのではないだろうか。私はそう閃いて、リスカに伝えた。


 「そっか!そんなことされたら誰でも逃げ出すよね!気持ち悪いもん!騙されたのは癪だけど、その仕返しをしてやったって考えれば、うん!何も怖いことなんて無いや!ありがとうミリアちゃん!すっきりした!」


 恐怖は無くなったようで何よりだ。


 「このビルのこと教えて?」


 「あ、うん!ここは一応、れっきとした会社なの。兵器の開発、運用、売買とかやってる、イージスっていう会社。上では兵器のビジネスをやってるの。でもそれはあくまで表向きの隠れ蓑。この地下で行われていることこそがこのビルの建っている理由」


 そこからはアリスが言葉を引き継いだ。


 「そう、ここでは表に出回らないような兵器や世に出る前の兵器の試験運用をしている。あまりにも非人道的だったり危険が大きいようなものはここでその全てを抹消する。それが私たち特殊工作部隊DELETEの仕事。兵器を作った所を闇に葬ったり、まあ諜報、暗殺、工作、テロ行為までなんでもやるような、言っちゃえば犯罪集団ね!」


 そう言ったアリスは吹っ切れたように笑っていた。


 「そして私がこの部隊のボス。そしてこの部隊の最終目的はこの国の破壊よ」




 「ほらミリアちゃん、あの辺りに変な形の機械が沢山あるでしょう?あれが兵器。あっ、これなんか地味だけど凄いんだよ!まずこの手袋をはめて、えーっとあたしのはどれだ?これだ。見てて!」


 リスカの手の中に機械の剣が現れた。


 「でね、これを投げてもね?」


 リスカが剣を宙に放った。


 「はい!」


 剣が宙で消えてリスカの手に戻っている。なんだか凄い!


 「これはね顕現剣。手の中に剣を出せる。これはコピーというか劣化品なんだけどオリジナルはもっと凄いの!把握している空間のどこにでも現せて、しかも時間が流れていないの!凄いよね!それでもっと凄いのがカナト君!なんとオリジナルを扱えるんだよ!?しかも動きながら!動きながら手の中に出したりすると絶対手が破損しちゃうのにカナト君は無傷で扱えた。これ本当は秘密だけど友達だから教えてあげるね!」


 ありがとうリスカ。けれど本当にまずい秘密は教えないでくれよ?まあ知ったところでどうもしないけれど。


 「そういえばミリアちゃん16歳だっけ?あたしとカナト君も16なの。あたしたちもっと仲良くなれそうね!」


 同い年か。同い年の子をどう呼べばいいんだろう。リスカちゃん?


 「リンネでいいよ。友達だから。クリアスターなんて私の名前知った途端にリンちゃんって呼んできたし。ミリアちゃんもリンネでもリンネちゃんでもリンちゃんでも好きに呼んで。カナトのことも好きに呼ぶといいよ」


 リンネちゃんと呼ぼう。カナトはそのうち決まるだろう。


 「ミリアちゃんは学校って行ったことあるぅ?ふーん無いんだぁ。あたしは中学から行ってないんだ。つまんないし。カナト君は結構行ってるみたい。なんで学校なんて行くんだろうね。あたしといた方が楽しいのに」


 そう言うリンネちゃんは少し寂しそうに口をすぼめた。リンネちゃんの外見はダークブラウンの髪、隈がひどい目、青白い唇、首にはチョーカー、服はワンピースのようなもので、下はジーパン、両手首にはグルグル包帯、身長は155cmていどだろうか。


 「ん?どうしたのあたしの顔じっと見て」


 私がリンネちゃんの目の色が何色か見ようとして顔を覗き込んでいると、バレた。目は黒色。


 「目の色、私と同じ?」


 「あぁ、これカラコンだよ。よく見たら黒すぎて怖いでしょ?」


 確かになんか怖い!


 「それにこの体、本当じゃないし。友達だし見せてあげる!」


 そういうとリンネちゃんは左手首の包帯をしゅるりと解いた。私は思わず目を覆ったが、ちらりと見ると手首には傷跡が横にも縦にも入ってなかった。安心。しかし右手首はどうだかわからない。不安。


 リンネちゃんは左手首の、脈を測る面と腕時計を確認する面で分けた時の、腕時計側にシールみたいに貼ってあるものを触った。そのシールは3つあった。


 リンネちゃんがシールに触ると、リンネちゃんの外見が消失して全くの別人が現れた。プラチナブロンドの髪、隈なんて無い銀色の綺麗な目、艶のある薄桃色の唇、首にチョーカーは無く、服も着ていない。正確には胸にさらしを巻いている。その胸というのが随分と窮屈そうにしていて、かなり大きいらしい。そして下には可愛らしい白いランジェリーを身に着けていて、足は裸足だ。右手首にはグルグル包帯。身長は変わらない。


 すごくお淑やかで清楚な感じなのに、殆ど裸なので痴女同然だった。なんでさらしなんだ?

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