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観測不能の侵略者  作者: 九月
第二章 海から砂へ

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61話 アリス泣いた

 この地下室にいる全員がアリスに視線を向ける。訪れる静寂。私とアリスは見つめあっている。じっ。


 「こんにちは」


 私は小声で挨拶した。元々目の前に現れて挨拶する予定だったのだから、挨拶はしなければならない。しかし何故だか静かな空間になったので、小声にしておいた。のだが。


 「ボス!そこに誰かいるんですか!?」


 「今なんだか声が聞こえたぞ」


 「答えて下さいボス!!」


 銃を構えてそう捲し立てる。アリスがボスなのか。


 部下?の問いにアリスはこくりと頷く。するとどよめきが走った。


 「信じられない。セキュリティレベルは最高水準だぞ!?」


 「蟻一匹通さないんじゃなかったのかよ!」


 「オーマイガー!ホーリーシッ!」


 「ちくしょうっ!クレーム入れてやる!!」


 わめきたてる部下。そんな様子に、見つめあっているアリスの顔が歪んだ。くるりとアリスが後ろを振り返る。翻る金色の髪に思わず手が伸びる。


 「貴方たきゃあ!ちょっ、やめっ!ひぃん!んっ!あっ耳っやっ、ぴぃっ!ま、待っんんっ!本当に、あふぅ!あっ、うなじ、やぁん!なんで、あなた、こんな、ふぁぁぁぁっ!み、見ないで!にゃ、にゃ、んにゃあぁぁああぁあ!!にゃ、にゃんでぇ?もういやぁ。おうちかえる。ぐすんぐすん」


 アリスをちょっと触っていたら泣いてしまった。なんでぇ?やはりあまりスキンシップはしない方がいいのかもしれない。少なくとも私から相手にするのは控えるとしよう。それにしても本当に優しく撫でてあげただけなのになんでだ。




 アリスが泣きながら帰り支度を始めたことで、ようやく部下の人たちに私の姿が晒された。


 「ぼ、ボス。男連れ込んだと思ったら幼女だったんすか!?て、てめえ、ガチで興奮するだろうが!続きしろ!最後まで見せろ!」


 「ぼ、ボス。正直興奮しますた。つきましては猫耳を付けていただきたく存じます。おい!誰か今の内にボスをお着がえして差し上げろ!!馬鹿野郎っ、ランドセル背負わせんだよぉ!!」


 「ボス。なんでちょっと触られたくらいで泣いてんですか。あたしが触っても何も反応してくれないのに!!!!なんでなんでなんでなんで。あたしはこんなに想っているのに愛しているのに!!!!ズルイズルイズルイズルイ。もぅマヂ無理。リスカしょ。。」


 「さっきのボイスどこで売ってる?」





 「お名前はなんてゆーのですか?」


 好き勝手言っている人が多い中、一人が私の所まで来て質問をしてきた。助かりました。


 「ミリアといいますこんにちは」


 「はいこんにちは。私の名前はクリアスター。コードネームですが」


 「よろしくお願いします。おいくつですか」


 「22です。今年大学を卒業します。お願いします。そちらは」


 「こう見えて、16です。よく言われます」


 「まだ何も言ってません。10歳くらいだと思いました。ところでアリスとはお知り合いですか?」


 「そうです。ところでアリスは帰りました」


 「なんてこった」


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