表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
観測不能の侵略者  作者: 九月
第二章 海から砂へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/125

48話 なんで?

 私がローリスキーを連れて食堂に戻ると、カレーは出来上がったようでレイニーとジュドも乗組員数名と一緒に盛り付けをしていた。私もそこに加わってお手伝いをする。


 出来上がったカレーを各々テーブルに持って行って食べ始める。私も同じく食べる。美味しい。やはりカレーは正義だな。


 夕食の時間はすぐに終わって、次はお風呂の時間だ。しかし流石にそんなものはないだろうなと思っていたがどうやらあるらしい。食堂にある階段を下るとお風呂があるという。男湯と女湯でわかれているそうだ。


 レイニーが私に、洗ってあげると言ってきた。私は誰かに身体を見せるのはとても恥ずかしいのだがどうしよう。それにあまり触られるのも。しかしレイニーのことは多少なりとも信頼しているので不快感はないかもしれない。それとも嫌なことは徹底的に嫌なのだろうか。まあ大丈夫だろう。私はレイニーの提案を承諾した。




 着替えを持って女湯に来た。レイニーも一緒だ。レイニーはにこにこだ。何故だ。


 衣服を脱ぐ。レイニーも脱ぐ。あまり見ないようにしよう。


 衣服を脱ぐ。視線を感じる。レイニーの方を見るとにっこにこでこっちを見ていた。私は目を逸らす。


 下着に手をかける。視線を感じる。そちらを見る。レイニーが全裸でタオルを持ってにっこにこで、しかし目だけは笑っておらず、じっとこちらを見ている。怖い。


 意を決して下着を脱ぐ。絡みつくような視線。じっとりと舐めまわすように、それはもう無遠慮に。足のつま先から足の甲、くるぶし、足首、すね、ふくらはぎ、膝(何故か撫でられた)、膝の裏、太腿、内腿、臀部(何故か軽く叩かれた)、股(タオルで隠している)、腰、おへそ、鳩尾、肋骨、脇腹、胸(手で隠している)、腋、肩、鎖骨、首、うなじ、背骨(指でなぞられた)、肩甲骨。そのあと、視線が顔に上がって。私はあまりの恐怖に目を瞑った。


 私が目を瞑っている間にレイニーは、私の髪の毛をくるくるしたり、ほっぺたをつまんだり、耳をさわさわしたりして、最後に私の手をもみもみした。そして、よし、と言って私を開放してくれた。一体どういうことだったのだろうか。何も良くないのだが。消すが。


 恐る恐る目を開ける。レイニーは安心したような表情を浮かべていた。なんで。


 「それじゃあお風呂に入りましょうか」


 レイニーはそう言って私の手を引く。先程のような恐怖は無い。不快感も無い。しかし少し警戒してしまう。真意を問わねば安心してレイニーといられない。




 レイニーに頭を洗ってもらいながら、先程の行為は一体どういった了見なのかと問う。


 「あはは、驚かせてごめんね。ちょっと体の相を見せてもらったんだ。その、あの街でその、さ。乱暴なことされてないかって、確かめないといけなくって。そういうことされたらね、相が浮かぶんだ。自分で死んでしまったりもするんだ。ミリアは不思議な子だから。表情も何も読めなくて。ミリアが一人で散歩している時もすごく心配だった。あなたわざわざ人気のない所へ行くんだもの。私はあなたが無事だったって確認しないと、確信しないとこの先ずっともやもやすることになっただろうからさ。ごめんね。私の都合なんだ。でも、無事でよかった」


 そうか。心配していたのか。まあ話の筋は通っているし消さないでおこう。でも遠慮が無さすぎだ。それだけ真剣だったということなのだろうけど。許す。




 「レイニーの目は水色なんだね」


 「今更目の色がどうしたの?そういえばミリアは黒いわね。極東系でもなさそうだし珍しい」


 今更か。確かに。




 そういえば。何故お尻を叩かれたのだろうか。本当になんでだ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ