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その目が黒い内は

天界。

巨大な神殿だ。

移動は一瞬だった。


「さあ、私は帰って来ましたよ!」


アテナが嬉しそうに言う。


「ほーほー。ここが天界。神の最高執行機関で、設立以来、一度も悪魔の侵入を許した事が無いのです。ほーほー」


ストラスは流石に何時もの姿ではなく、白いフクロウ姿になり、俺の肩に乗っている。

とりあえず、その歴史は今崩れたからな。


アテナがぶつぶつ呟きながら歩いている男神に声をかける。


「おや、クロノスじゃないですか。お久しぶりです」


「・・・?キミは・・・アテナ?どうして天界に?休暇中の筈では・・・」


「休暇の延長ですね。ちょっと遊戯関連で必要な事が生じて、その関連です」


「成る程。仕事ではないのなら構わない。休暇中の神が仕事していては、周りに示しがつかんのでな」


「それより、どうかしたのですか?仕事中でしたか?」


「うむ・・・その・・・何というか・・・」


「時間遡行者は見つかりましたか?」


「・・・?!何故キミがそれを・・・?」


「小耳に挟んだだけです」


「うむ・・・恥ずかしい事だが、取り逃がしてしまってね・・・一応、対象は絞れているのだが・・・恐らく、かなり高位の神か・・・悪魔・・・アスモデウスだろうか・・・」


アスモデウスは今忙しいぞ。


「だが、心配は要らない。我はこの目でしかと、奴の気配を記憶した。もし奴が近くに来れば・・・いや、かなり遠くても、絶対に分かると確信している」


うん、超間近にいるけど分かってないから、多分その範囲は結構狭いと思うぞ。


「ほーほー」


「おや、可愛いフクロウだね。フクロウはいいね。癒されるよ」


クロノスがストラスを撫でる。

ストラスがほーほーと羽をばたばたさせる。


「賢いフクロウだね」


狭すぎるだろう。

接触してても駄目なのかよ。


「さて、執務中なので失礼するよ」


クロノスが立ち去る。


しばらく行くと、別の男神に出会う。


「キミは・・・アテナ。何故此処に?」


「ウラノス、久し振りですね」


「まさか休暇も明けていないのに戻ってきたのでは無いだろうな?」


「いえ、趣味の延長線上で、ちょっとやる事が出来まして」


「ふむ・・・なら良い」


鷹揚に頷くウラノス。


「彼はウラノス、この天界を護る神です。今日までは一度も悪魔の侵入を許さなかったのは、彼の守護がそれだけ完璧だったからです」


「私の目の黒い内は、悪魔の侵入どころか、近づけもさせぬ」


あんたの目は蒼いよな。


「・・・ん、アテナ、今過去形にしなかったかね?」


ウラノスが訝しんで問う。


「気のせいですよ」


「うむ・・・気のせいか。まあ、悪魔が天界に近づいただけで確実に分かるし、我が防衛兵器群の餌食となるだけであるしな」


「ほーほー」


「おお、可愛いフクロウであるな」


「ほーほー」


「うむ・・・賢い、良いフクロウだ」


それは定番の持ちネタか何かなのか?

あれだろう。

絶対に俺がツッコムのを待ってるだけだろう。

ツッコンでやるもんか。


ウラノスと別れ更に進むと・・・そこは修羅場だった。

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