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パネルは難しい

次のマップ・・・


■□□


とパネルがあって、ハンマーのマークが描いてある。


「・・・?」


ジリアンが立ち尽くす。

目の前には閉まった扉。


ジリアンは扉をコンコン、と叩いた後、壁をコンコン叩き始めた。

いや、多分そのパネルを叩いて、色変わって、全部同じ色にするとかだと思いますよ?


「えいっ!」


ジリアンは鉄の槌を振り上げると、壁の近くにあった壺を叩く。

壺は割れ、中から鉄の槌が出てくる。


「・・・うーむ・・・?」


悩むジリアン。


「ジリアン、その床のハンマーのマークを、鉄の槌で叩いてみて」


「あ、うん」


■□□


□■□


「・・・色が・・・変わった?!」


ジリアンが驚く。

パズルとかやったことないって言ってたしなあ。


「単純な仕掛けだね。これを全部同じ色になるようにすると、開くと思う」


□■□


■□□


■□□


□■□


「・・・??」


ジリアンが泣きそうな顔をしている。

え、マジで分からないの?


30分程頑張った挙げ句、ジリアンが泣きそうな顔で鉄の槌の柄をこっちに渡そうとしてきた。


「・・・指示するからその通りに叩いてみて?」


「・・・うん・・・」


「じゃあ、向かって一番右の白いタイルを叩いて」


「うん」


■□□

 ↓

■■■


ガガガガ・・・


扉が開く。


「凄い・・・流石オーディン!」


ジリアンが泣きながら抱きついてくる。

どうせなら女の子に抱きつかれたい。

リパーとか。


「・・・まあ、パズルやったことなければ仕方ない・・・のかなあ・・・?」


次のマップ。


■□□

□■□

□□□


ジリアンが涙目で訴えてくる。

女の子ならなあ・・・


「やるだけやってみたら?」


「えっと・・・」


ジリアンがパネルの前に行き、じっと見つめる。

てとてと、と俺の横に来て、ちょこん、と座る。


「そうだ・・・ちょっと話をしないか?えっと・・・ほら、ここに来る前の話とか」


「・・・頭使うのが苦手にも程があるだろう・・・学校とか仕事とかで必要な事なかったのか?」


「あ・・・学校でテストとかは・・・女の子達にモテたので、教えて貰ってたんだ」


そうですか。


「・・・俺は殆どもてた事なかったからなあ・・・」


「オーディンならモテそうなイメージだよ?」


「俺は持たざる物だったからな。しょぼくれた30過ぎたおっさんなんて、相手してくれる人は居ないよ」


「人間は見た目じゃなく中身だと思うけどねえ」


お前が言うな。

いや、ジリアンは決して悪い性格ではなさそうだが。


「ジリアンはゲームやった事無かったんだろ?どうしてこの世界に来たんだ?」


「あ・・・それは・・・」


ジリアンはそっと顔を逸らし、


「単純な話だよ。気になってた人に会えなくなって・・・ちょっとヤケになっていた時に怪しいメールを受信して・・・ついついクリックしてしまって」


恋に生きてるなあ。


「ブラウザ型のゲームとか言ってたっけ?」


「うん。成りたい自分になれる、ってキャッチフレーズで・・・一度規約に同意したらもう始めるしかなくて・・・まあ、成りたい自分にはなれたんだけどね」


モテてたなら、多分元からイケメンだったと思うんだけどなあ。


「たくさん女の子にモテてたのに、気になってた人に会えなくなるとかなり立ち直れない感じだったんだな」


「うん・・・その人の事、好きだったんだと思う・・・結局自分の想いも告げられなくて・・・何やってるんだろうってぐるぐる・・・後悔して」


本当に好きだったらしい。


「電車で、よく隣に座るんだけど・・・最初はつい、途中からは時々故意で・・・眠ってもたれたりして・・・」


場合によっては事案だからな、それ。


「で、その人は僕の降りる次の駅で降りるから、覚えてくれていて・・・起こしてくれてた」


まあ同意の上だったのかな、というか脈有りそうだな。


「・・・時々寝ているふりして胸を押しつけたりとか・・・したっけ・・・」


斬新だな。


「相手は可愛かったのか?」


「可愛くはなかったかな・・・こう・・・一緒に居て安心出来そうな・・・真面目そうな・・・」


清楚系、かな。


「お兄さんだったよ」

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