表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/83

神官の青年

今日も午前中やることが特にない。

クエストにでも出ようかと考えつつ、掃除をしていると、アルテミスが尋ねてきた。


「あらアルテミス、今日もお金が必要なのですか?」


アテナが尋ねると、アルテミスが応える。


「いえ、今日は別の用事です。貴女の所のオーディン殿を借りたいのだけど」


「アルテミスの所も、新人が入ったとかですか?」


「ええ、そうなのよ。聞けば他の人にはオーディン殿と組ませていると聞いたわ。私のところにも貸して頂戴」


「私の資金に頼って、次は人材に頼るとは・・・貴女もちゃんと自立出来るようになって下さいね?」


アルテミスがアテナの頬をむにーと伸ばす。


「誰のせいで天界追い出されたと思ってるのかしら」


「いらいわ」


「アルテミス様、私で良ければご助力させて頂きますが」


「オーディン殿、御願いします」


アルテミスのアジトに移動する。

待っていたのは、美形の青年だ。


「お帰りなさいませ、テミス様。そちらの方が、オーディンさんですか?」


アルテミスが紹介する。


「この子が、私のクランに新しく入った、ジリアンです」


「宜しく、ジリアン」


「宜しく御願いします、オーディンさん。ステータスをお見せしますね」


名前:ジリアン

種族:人間

職業:プリースト

レベル:1/99

ランク:1

クラン:月の庭

スキル:

 騎士王の証(フルアーマー)

 慈愛の光(ヒールエンハンス)


やっぱりスキル持ち。


「クラスはプリーストですが、スキルの効果で武具の職業制限がなくなるので、軽鎧、剣、盾で武装します」


「回復兼、前衛だね。分かりました」


やっぱりゴブリン狩りに行く。

ジリアンは、最初は少し戸惑ったものの、すぐになれた。

動き自体は非常に良く、躱し、的確に急所を切る。


「戦いが上手いですね。ジリアンさんもVRゲームとか得意だったのですか?」


「いえ、ゲームはやったことがないですね。スポーツをやっていたので、そのせいだと思います」


「なるほど」


前衛二人、というのは楽しい。

さくさくゴブリンを狩る。


午後からは、4人でキノコの森に行く。


戦いはかなり安定してきた。

リパーも、まだ不安定ながら、敵への攻撃に混ざれるようになっていた。


休憩中、此処に来た経緯が話題になった。

どうも、みんなスマホゲームから来た訳ではない、と分かったからだ。


「俺は、冒険者になろう、っていうスマホのゲームからだな。元々はパソコンのVRゲームがメインだったんだが、目先を変えてスマホゲームに手を出した」


俺が言うと、


「私は、箱庭物語、っていうパソコンゲームからね。私は主に家庭用ゲーム機でVRゲームをしていたのだけど、たまたまブラウザゲームをやろうとして・・・規約に同意しちゃって」


エイプリルが言う。


「僕は、テキストベースのゲームをやるサイトで、登録って押したら気付いたら手遅れだったよ。普段は部活に時間を使っていたので、ゲームというのはやったことがなかったんだ」


ジリアンが言う。


「私は・・・小説投稿サイトをみてたら・・・スマホが何かに感染したとかでてきて・・・慌てて、はいって押したら、気付いたら死ぬって言われて・・・気付いたら・・・」


リパーが涙目で言う。

うわ・・・酷いな・・・

そして、スマホで見慣れない画面になっても、迂闊にはいとか押しちゃ駄目。


「スマホゲームのパズルゲームとかはやったことがありました」


多分その経験は生かせないと思う。


「なるほど・・・この世界に来る方法は、一通りではない、って事みたいだね」


ある程度騙し要素はあるみたいだけど。

特にリパー。


休憩を終え、狩りを再開。

最後ギルドで生産。

今回はリパーも普通に戦闘に参加していたので、4等分した。

報酬額にみんな驚いていた。


「これ、1ゴールド1円くらいの価値よね・・・この世界、1日で相当稼げるのね」


エイプリルが言う。


「多分、オーディンさんが凄いだけだと思います」


リパーが言う。


「まずはネイムレス様に借金返さないといけないけどね」


ジリアンが言う。


「まあこれで解散にしようか。良ければ明日は朝から狩りでも良いかもしれない」


みんな賛成らしく、頷く。


「では、また明日」


そう言って別れた。


アジトに戻ったら、アテナに番い候補が増えたか聞かれた。

男だ、と答えたら、ちょっと悩むような仕草をしていた。

悩む余地はないと思うよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ