魔法少女
しばらくは、オーディンはリパーを鍛えることにしたらしい。
午前中が暇になった・・・と思っていたら、トールがアテナを尋ねてくる。
どうやら生活資金に困窮し、お金を借りに来たらしい。
ちなみに、オーディンにもお金を貸している。
「今はうちのオーディンのお陰で資金に余裕があるので、構わないですよ。お金を稼ぐあては有るのですか?」
「うちにも一人加入者が来たので、その娘が稼げるようになれば・・・そうだ、オーディン殿、申し訳ないがうちの娘も見て貰えないか?何でも、オーディンの所の・・・ああややこしい・・・リパー殿を見てやっていると聞いた」
「別に構わないですよ」
「それは有り難い。是非うちに来てくれ」
トールに着いて行くと、落ち着いた感じの女の子が居た。
「お帰りなさいませ、ニール様」
「ただいま、エイプリル」
トールは俺の方を向き、
「この娘が、エイプリル。同じく日本からの来訪者だ」
エイプリルの方を向き、
「この男がオーディン、ネイムレスの所の所属メンバーだ。キミと同じく、最近日本から来た」
「初めまして、オーディンさん」
「初めまして、エイプリルさん」
「オーディン、悪いが、二人で組んで色々教えてあげて欲しい」
「分かりました」
どうしようか。
いきなり戦闘は良くないのだろうか。
でも、この娘が戦闘苦手とは限らないし。
「じゃあ、ゴブリン退治をしてみようか」
「はい・・・あ、ステータスを見せておきます」
名前:エイプリル
種族:人間
職業:メイジ
レベル:1/99
ランク:1
クラン:ビルスキルニル
スキル:
魔導王の時間
魔導王の財宝
「エイプリルさんも固有スキル持ちですね」
「転生者ですので」
「俺も転生者だけど、俺は固有スキルはない」
「・・・そうなんですね」
ギルドでゴブリン討伐を受け、森に入る。
まずは俺が1体倒してみる。
次いで、倒して貰おうとするが・・・
「すみません、まだ直接戦う自信がないので、足止めを御願い出来ますか?」
・・・そりゃ後衛だからそうか。
納得し、ゴブリンを槍の先に出した盾でブロックし、足止めする。
ゴッ
エイプリルの放った炎の矢が、ゴブリンを焼き尽くした。
多分足止めしなくてもいけたと思うけど。
「上手くいきましたね」
「はい、VRのゲームはやったことがあったので・・・まだ少し怖いですが、早く慣れるようにしますね」
午後からは、エイプリル、リパーを連れて、狩り。
採取も一応受けたが、メインは討伐だ。
エイプリルはだんだん慣れ、足止めしなくても倒せるようになっていた。
俺も、ちょくちょく手を出し・・・
リパーは、まだ怖いらしく、手を出そうとしては身を引き、結局荷物運びをせっせとやっている。
まあ、徐々に慣れるだろう。
リパーが、
「レベルが20も上がりました・・・」
エイプリルが、
「私は40上がったわ」
と言い合っている。
ちなみに、敵を倒さなくても、経験を積めばそれでレベルが上がる。
リパーがレベル上がったのは、それだけリパーにとって大変な事だった、という事だ。
・・・にしても、上がった量がおかしいな。
多分、オーディンとトールが、経験値アップ10倍とか20倍とかをクランスキルでこっそりつけているのだろう。
報酬は、2:4:4で分けた。
「お疲れ様」
ギルドに報告した後は、お互い挨拶し、別れた。
帰ったらアテナから、番いになれそうか聞かれた。
だから違うって。




