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第27話

どうも、つい先日この作品の第5章を書き終えた。青空鰹です。

第5章を書き終えた時に、やっと第5章を書き終えたぁ〜。と喜びました。いやぁ〜、他の章よりも長かったです。

今現在は他に書き進めている作品を同時並行で作りながら新章を書いておりますので、楽しみにして頂けると、幸いです。

なんてこった。よりにもよって大野 元久、あのクソ担任だったとは。


「ん? 頭を抱えてどうしたんですか、エルライナさん」


「あっ! 大丈夫、気にしないで」


大輝くんに微笑みながらそう言うが、実際のところは問題しかない。

だってあの教師は外面だけを気にしていて、他人に気配りする気持ちはゼロと言っても良い自己中心的なヤツだった。現に俺が虐めを受けていたのを知っていたのに、アイツは知らん顔をして過ごしていた。

恐らく、真面目に訓練を受けていた。っていうのも、訓練を担当していた兵士さん達から不興を買わないようにする為、もっと言えば保守する為だったと思う。


「そうですか。しかし、真面目な人がどうして行方不明になってしまったんでしょうね?」


まぁ美羽さんの言う通り、問題はそこなんだよな。

あのクズ教師が、勇者が嫌になったからという理由で逃げ出す訳がない。だってあのクズは石橋を叩いてから渡るタイプだから、幸先の悪い選択を誰がなんと言おうと絶対に選ばないタイプだ。


「誰かに攫われた」


「ん・・・・・・勇者一人を攫って・・・・・・意味ある?」


伊織ちゃんが大輝くんに向かって、首を傾げながら言った。


「たしかにそうだよね。仮に一人攫ってもまだ20人以上の勇者がいるのだから、余り意味がない」


まぁ、どっかの貴族が子種欲しさに誘拐した。って馬鹿げた事はやらないだろう。絶対に手順は弁えるはずだ。


「ねぇダイキさん。私だったら森で一人を攫うよりも、森で勇者達の殲滅をする事を考えるわ」


「そう、ですよね。たとえ殲滅が出来なかったとしても相手に損害を与えられるのだから、もし仮に私が敵だったら、オウカさんが言うような方法を考えますよ」


オウカさん達には言わないが森で勇者の一人を攫うぐらいなら、森で持ち伏して襲撃する。それで短時間戦ったら用意していた退路を使って逃げる。ゲリラみたいなやり方を。


「やっぱり、強いモンスターに襲われた可能性があるのでは?」


俺の言葉を聞いたオウカさんは、スルスルと巻物をスライドさせて確認をする。


「それについてはぁ〜・・・・・・無きにしも非ずと、言いたいところなんだけれども」


「なんだけれども?」


「三年前にその森で強いモンスターの討伐を行った時以降、目撃情報が一切ないの。それに、勇者達はそれなりに強いみたいだからねぇ〜」


「そうですかぁ〜」


それなりじゃ実力が分からない。でも、オウカさんに聞いても さぁ? どれぐらいの実力なのか、書いてないから分からないわ。 と言われるのが目に見えている。

あくまでも俺の予想の範ちゅうだけど、モンスターがいる森に入れるって事は、低ランクのモンスターのぐらいなら彼らだけで大丈夫って事だろう。


「「「「うぅ〜〜〜ん・・・・・・」」」」


俺と大輝くん達は、余りにも結論が分からないので唸ってしまう。


「ん・・・・・・ひょっとして・・・・・・寝返った?」


伊織ちゃんがそう語った瞬間、その場にいた全員が伊織ちゃんに視線が集まる。


「ありえないと思う」


さすがに人の道を外れるほど、外道じゃないだろう。


「そうね。勇者達は厳重に管理されているみたいなの。だから魔人が接触出来る訳がないわ。まぁ一部例外があるみたいだけど」


ん? 一部例外?


「ん・・・・・・一つの可能性を・・・・・・言っただけだよ」


「そうよね。伊織が言ってた事も一つの可能性ね」


美羽さんはそう言うと伊織ちゃんの頭を撫でる。しかし、撫でられている本人は不満そうな顔をする。


「私・・・・・・子供じゃない」


どうやら自分が子供扱いされてるのが不満みたいだ。


「まぁ、ここで考えていても仕方ないから、話合いはこれぐらいにしておきましょう。元々は情報共有したかっただけだから」


オウカさんはそう言ってから、広げた巻物を巻いて懐へ入れた。


「さてと、長旅の疲れを癒す為に温泉にでも入りましょうか」


「温泉!? あるんですか?」


「ええそうよ。あ! もしかして、この国の名物の一つが温泉だったの知らなかったの?」


「初耳です」


「そうなの。じゃあこの城で沸いている温泉の効能が、疲労と魔力の回復、それに美容とダイエットの効果があるのも知らないわよね」


ガタッ!?


美羽さんと伊織ちゃんが急に立ち上がった。どうしたんだ、急に?


「入ります」


「ん・・・・・・入ろう」


二人はそう言うとオウカさんに詰め寄るようにして近づくが、本人はその様子が恐いのか、顔を引きつらせている。


「そ、そう。エルライナさんはどうするの?」


「あ〜・・・・・・私はみなさんが出た後に入ります」


「ええ〜、エルライナさん空気読めない!」


「・・・・・・KY」


いやだって、一緒に入ったら問題が起きそうで恐いし。それになんて言ったって元男だから、メルティナさんに女子力に指導して貰ってるけど、ボロが出そうで恐いからねぇ〜。


「まぁまぁまぁ、そんな硬い事を言わずに行きましょうよエルライナさん」


「私の答えはNOです」


それに、一人で温泉に入った後にキンキンに冷えたコーラを一気飲みするんだ! 誰にも邪魔はさせん!


「・・・・・・行こう」


「いやいや、どうぞごゆっくり温泉を堪能してください」


「・・・・・・もしかして、なにか隠してる?」


ギクッ!?


「そ、そんな事ないですよぉ〜」


揺さぶりをかける為に言ったのか、それとも勘で言ったのか分からないが、動揺してしまった。


「ウソ・・・・・・一人でお風呂入った後に・・・・・・密かに牛乳を一気飲みする気でしょ?」


「ナイナイ、ソンナコトナイヨ」


牛乳って部分以外が合っているから恐ろしい。


「・・・・・・そう?」


伊織ちゃんはまだ疑っているようなので、顔を目の前まで近づけてくる。


「まぁまぁ伊織、エルライナさんがそう言うんだから、先に行きましょう」


「ん・・・・・・美羽がそう言うのだったら・・・・・・そうする」


「それじゃあエルライナさん、私達はお先に入りますね」


「どうぞごゆっくり」


よかった。この場を乗り切れた。


俺がホッとしていると、大輝くんが俺に近づいてくる。


「あの、エルライナさん。アナタに頼みたい事があるのですが、頼まれても良いでしょうか?」


「ん? 出来る範囲だったらやるけど、出来なかったら断るよ」


「そうですか。なら可能そうですね」


可能そうって言うのだから、稽古をつけて欲しいとか持ち物で譲って欲しい物があるのかの、どちらかの二つかな?


「エルライナさんが持っている銃とかを、俺達に譲って頂けないでしょうか?」


「ああ〜・・・・・・なるほどねぇ〜」


まぁ大輝くんが欲しいって言うのも当然か。だって離れたところから敵を倒せる武器って事は、自分自身の身に危険が低い遠い場所から敵を倒せるって事なのだから欲しいに決まっている。


「譲渡不可武器なので、無理です諦めてください」


「そうですか。じゃあ、乗り物も同じですか?」


「同じだね。役に立てなくてゴメンね」


「あ、気にしないでください。ダメ元でしたから」


そう言う割には残念そうな顔をしている。


「でもまぁ、こういうのなら渡せるよ」


そう言ってストレージから取り出して大輝くんの目の前に差し出したのは、日本ならどこでも買える板チョコ。


「あ、これ・・・・・・」


「驚いた? 他にも向こうで売られていた物なら、いつでも出せるよ」


「へぇ〜、羨ましいですね〜」


「実はそうでもないよ。こういう物を買うには、モンスターとかを倒して得たポイントで交換するし、そのポイントは武器や弾薬、それに車の燃料に修理に共通だから、ポイントの管理しないといけないんだよね」


だから毎日一生懸命になって魔物を倒しまくっている。


「そうなんですか。大変ですね」


「だから私の力は万能だと思わないでね」


どこかの誰かさんのように下着を出せと言ったり、洗剤を使わせてぇ〜! とかお願いしたりとかさ。ああ、俺のマイホームは大丈夫だろうか? 思い出していたら、心配になって来たぞ。


「エルライナさん、もう出たわよ!」


「え、もう? 早くないですか?」


「まぁね。私達は身体を洗うのを早く済ませちゃうタイプだから、こんなに早いのですよ」


「そうなんですか。せっかくの温泉なんだから、ゆっくり浸かれば良いのに」


勿体ないとしか言いようがないが温泉に興味がある人と興味がない人がいるから、仕方ない事と思うしかない。


「まぁなんにしても空いたんだから、温泉にゆっくり浸からせて貰いますね」


「じゃあ案内するから、私について来てね」


「はい」


そう言った後にオウカさんについて行くようにして温泉へと向かうのであったが、四人が不適に微笑んでいるのにも気づかずにいたエルライナだった。

CODの大型アップデートがあったのは喜ばしい事ですが、悲しい事にクロスボウのチャレンジ解除が出来ていません。

早くクロスボウをアンロックして使いたいなぁ。それに、自分の作品にも出してみたいなぁ。と思っています。


それでは次回お会いしましょう。さようなら!

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