第43話
遂にサバゲーに行ける日がやって来た(かも)!
今度こそ日曜日に埼玉県のサバゲーフィールド、パトリオット2へ行ければ万々歳ですよ! ダメだったら泣くしかない・・・・・・。
再び総合ギルド長の部屋にやって来た俺達は、総合ギルト長の元へと直接行く。
「アナタがここに来たって事は、何か情報を得たって事で理解して良いのか?」
「ええ、魔人の手掛かりまでは掴めなかったのですが、反政府軍の隠れ家を突き止める事は出来ました」
「本当かぁっ!?」
ギルド長がそう言いながら立ち上がったので、ジーッと見つめたら コホンッ!? とわざとらしい咳払いをした後に椅子に座った。
「ラモーレ商会と反政府軍に繋がりがあったのは確かなのですが、一つ不審なところがあるんですよ」
「不審なところ?」
「反政府軍はラモーレ商会から闇の魔石を買い込んでいるみたいです。しかも第三者の指示で」
「第三者の指示」
「こちらが第三者と反政府軍のリーダーと思わしき人の画像です」
そう言ってからスクリーンを二人に見せたら驚いていた。
「えっ!? これってお姉様と一緒にアジトに向かった時の?」
「うん、私の方で保存していたんだ」
「そ、そうかぁ。この場所は一体どこなんだ?」
「王都の西部の門から出て近くの森の中です。その途中には様々なトラップを仕掛けているので、注意して進んだ方が良いですよ。後はアジト近くは警備が厳重なので容易に近づけません」
ぶっちゃけ現状で言えば潜入するよりも反政府軍の基地に突入した方が手っ取り早いが、正直言って気が進まない。盗賊だったら問答無用に突入するが、民間人の集まりになるとなぁ〜。
「そうかぁ〜・・・・・・この短時間で反政府軍のアジトを見つけられるとはな。感心させられるよ」
「総合ギルドのお陰ですよ。それよりも、この人に見覚えがありますか?」
「う〜ん、総合ギルドに所属していたか?」
「すみません、この男性に見覚えがありませんので分かりませんが、顔さえ分かれば特定出来ます」
「そうか、そっちの方は頼んだぞ」
「承知しました」
秘書らしき人はそう言うと、そのリーダーを調べる為かギルド長室から出て行こうとしていた。
「あ、ちょっと待ってください!」
「なんでしょうか?」
「このフードの人なんですけど。別で追わせたのを観て貰いたいんです」
そう言った後にドローンで追わせた映像を観せたら秘書は驚いた顔をした。
「ど、どうやって追ったのですか?」
「このドローンっていう道具を飛ばしたんですよ」
そう言った後に部屋の中で飛ばして見せたら、ギルド長と秘書は怯えた表情を見せた後にドローンをまじまじと見つめる。
「とりあえずバレない位置から監視させていたのですが、なぜか壊れてしまったんですよね」
「どうして壊されてしまったのか、理由は分かるのか?」
「分かりませんが、映像を観てみれば壊れた理由が分かるはずです」
そう言った後に映像を見つめ続けると森の入り口で止まってもう一人のフードの人と話し込んでいたが、追っていた方がドローンの存在に気づき、もう一人の方が魔法を用いて壊してしたところで映像が止まってしまった。
「どうやら壊されたみたいですね」
「ええ、しかし不思議ですね」
「何がですか?」
「片方の人が分からない様子だったのに、もう片方が慌てた様子を見せていましたね。まるで私のドローンを知っているかの様な様子で・・・・・・」
「「「ッ!?」」」
どうやら全員気づいた様子で俺に顔を向ける。
「このドローンを知っている人物に心当たりがあります」
「それは誰なんだ?」
「リヴァイスと言う魔人です」
後は勇者達と言ったら拗れそうな気がするので、あえて言わないでおく。
「なんだとっ!?」
「もしかしたら反政府軍は魔人と繋がっている可能性があります。それにさっきの話に戻る様ですが、反政府軍は闇の魔石を買い込んでいるみたいです。なにか心当たりがありますか?」
「心当たりかぁ・・・・・・魔法を使う時に補助として使うか。自分が持っていない属性の魔法を使う時に、魔石を使って魔法を使うかだ」
「もしかしたらぁ・・・・・・召喚魔法に使おうとしているのかも」
「召喚魔法?」
「ええ」
秘書はそう返事をすると、本棚に置いてあった分厚い本を取り出して開いた。
「これは魔法学校で使われてる様な本なのですが、召喚魔法で足りない分の魔力を魔石で補えるとここに書いてあります。
あくまで私の予想なのですが、もしかしたら反政府軍は闇系のモンスター。つまり召喚コストの良いアンデット系のモンスターを召喚して従わせるつもりなのかもしれません」
「アンデットを召喚? どうしてアンデットを召喚しようとしているんですか? 他の属性のモンスターでも良い様な気がします」
「う〜ん、過去の戦争を見る限りだとアンデット系のモンスターを召喚する事が多いなぁ」
「アンデット系のモンスターは強さに関しては種別でムラがありますが、基本的に魔法攻撃以外死に難いので良く使われていたのですよ」
アンデッド系のモンスターが厄介な相手っていうゲームもあったからなぁ。
「でも、ゾンビ程度のモンスターでしたら、火属性か光属性の魔法を使用すれば対処出来るんでしたよね?」
「そうですね。しかし、その属性を使えない人にとっては苦戦するかもしれませんね」
あ、やっぱりアンデットにも弱点があったんだ。って、そんな事よりも!
「反政府軍が革命の準備を着実に進めているじゃないですかぁ!」
「う〜ん、そうだなぁ〜。今革命運動をされると困るなぁ〜」
「総合ギルドから反政府軍に対して、革命運動を停止して貰える様に言えないのですか?」
「一言で言えば、無理だ。反政府軍は正規的な軍隊じゃないからコネクトが出来ないんだ」
そう来たか、でも方法はある。
「反政府軍と繋がりがあるラモーレ商会に頼んで・・・・・・」
「そんな事をしたらラモーレ商会が国と繋がっていると疑われるし、なによりも協力関係を優先して聞く耳を持たないんじゃないか?」
「ムグッ!? いっその事、総合ギルドで反政府軍を捕らえるのは?」
「総合ギルドはあくまでも中立の立場。もしも反政府軍が山賊とか盗賊の根城だったのなら襲えるが、反政府軍は自国での争いという事で介入不可なんだ。
総合ギルドに危害を加えるのであれば我々も独自の判断で戦えるが、向こうが総合ギルドに危害を加えないのであれば我々は介入出来ない」
クソォ〜、要は八方塞がりみたいなルールを持っていて動けないって事ですね。
「ハァ〜・・・・・・現状、尻尾を出すまで総合ギルドは動けないって事ですね」
「そういう事です。後の事は我々が調べるので、今日のところは帰って頂いても良いですよ」
「お言葉に甘えてそうさせて頂きます。ネネちゃん、行こう」
「はい、お姉様!」
「あ、待ってくれ!」
立ち上がろうとしたところでギルド長に呼び止められたので、ピタリと動きを止めてしまった。
「まだなにかあるのですか?」
「今回の情報は有力だから、総合ギルドから報酬を渡そう。精算に時間が掛かるから少しの間待ってくれないか?」
「良いですよ」
お金に余裕があるからな。
「それじゃあ、私達はこれで失礼します」
「ああ、またなにかあったら来てくれ」
そう言った後に、ギルド長室を出て行くとギルド職員が外で待っていたのか俺の元へやって来た。
「カウンターまでご案内しますね」
「お願いします」
そう言った後にギルド職員の後を追う様にして廊下を歩いて行く。
「お姉様ってホント、待遇が良いですねぇ〜」
「そうなの?」
「ご自覚がない様ですが、Sランク以外の方になると我々は案内以外は付き添ったりしませんよ。その前にギルド長室に入れないです。応接室対応で済ませます」
「ええ〜・・・・・・」
自分がVIP待遇を受けているのを自覚した。
バルデック公爵家の力がスゴイのか、はたまた俺の活躍が功をそうしたのか? どちらにしろ調子には乗らない方がいいな。
そんな事を思いながら歩いていると、カウンターまでやって来た。
「ありがとうございました」
「これからのご活躍に期待しています」
「はい、とりあえずまた明日も・・・・・・」
「あ、あのっ! エルライナさん!」
「ん?」
不意に後ろから声をかけられたので振り返って見てみると、そこには傷だらけの学級委員長達が立っていたのだ。
最近では、キミが頼んだLCT HK33 のマガジンが中々来ないねぇ〜。 と行き付けのお店の店員さんと話しています。
商品の発売に関して早い方のLCTがこんなに渋っているのは、珍しいなぁ〜。と私は思っております。もしかしたら、ノーマルマガジンの製造に問題があったのでは?
はたまた何処かのショップが独占して買い込んでいるのか・・・・・・いや、これは私の考え過ぎですね。




