第一話 高校デビュー
どうもなんとなくで書きました。
特になんかもうね……勢いで書きました。
よかったらご覧あれ!
新しい季節 新しい風 新しい制服 新しい学校 『春』!
俺の名前は武宮勝、この春、森野山高校に入学するんだ。
高校デビューするため、心から信頼できるような友を作り、部活に入ってそして女子からキャーって言われるような男になって、彼女を作ったらホテルへ……グヘッ
「よぉぉぉおおし頑張るぞぉぉぉぉっ!」
高校の校門前で叫ぶ勝の声に周りの高校生は勝の方に振り向く、その中に一人緑の『マフラー』を首に……ではなく頭に巻いている女子生徒ががんみしてクスッと笑う。
ポケットからスマホを取り出しパシャリと撮る、その音に気づき勝は音がした方を見る。
しかしそこには緑のマフラーをした女子生徒の姿はすでに無く、勝は?と首をかしげた。
「……気のせいかな?」
すると勝の前に黒のロングストレートヘアー女子高校生が現れる。
「あなたも新入生ですか?」
「は……はいそうです!!」
「ふふっそうですか、それでは私と入学式場に行きませんか?」
と誘われた、が勝はそう言われたのが嬉しいのと……
―――ボインッ
むっ胸がでけぇぇぇえっ!
何カップあんだこれぇ超柔らかそうてか顔突っ込みたいいやなんだったら俺のムス――――――、
などと胸を見つめ続けていた。
「ジィーーーーー……」
「……? あのどうしましたか?」
「……ハッ!? いえ何でもありませんっ! 本当にっ!」
「そ、そうですか?」
くっ……あぶねぇ危うく理性が噴火するところだったぜ、けどもう去年みたいな失態を犯さないと決めたんだ、ここは我慢……我慢だぁ~~~、
勝はポケットに手を突っ込み何か怪しい動作をしている。
「……ふぅ、それでは行きましょうか!」
「あ……その前にまだ名前言ってませんでしたね!」
「そうだった、俺は武宮勝だ……です」
「武宮君ですねっ! 私は夢見心ですよろしくね!」
ヒュゥゥゥゥっ! いいんじゃね、早速こんなでかくて可愛い子と知り合いになっちゃったよ、
高校生スゲェーーーーっ!
そうだ、この子を俺の彼女候補にしてもいいかもしれない、なんせこんな巨乳なんだ、恋人同士になれはその乳であんな事やこんな事を……グヘッヘッ
「えへへ……」
「武宮君?」
「おっと……なんでもないよ、さっ行こう!」
「はいっ!」
勝は夢見心と共に入学式場に向かう、勝ご機嫌なのか小刻みにステップしながら歩いていた。
そんな二人を影で見つめている者がいた、カチャッとメガネを光らせニタァ……と不気味な笑みを浮かべながらなにやらノートにスラスラ書いている。
「これは良い…っ! すばらしい素材だぁ……フヒッ」
その男はパタンとノートを閉じ「ふぅ……」と言って去っていった。
☆★☆★☆★☆★☆★
入学式場
校長先生はマイクに口を近づけ話が始まる。
『ええー……ごっほん、ん゛っんん! ……ええー新入生の諸君初めまして、私立森野山高校の校長の桂山禿次郎です。 ええー一つ勘違いしないでほしいのが私の名前です。 名前に『桂』や『禿』がついているとはいえけして私の髪の毛は桂ではありません地毛です本当ですよ、これは一番重要な事なので覚えて置くように、ええー……』
必死だな校長……いやつまらねぇ校長の長話より、まず可愛い子いないかなぁ~
辺りをキョロキョロ見回すと、おおっとなる子がいた。
茶髪のショートヘアーで、胸ままぁ貧乳でも巨乳でもない俺の中の平均な大きさな子だ!
まず、あの子に接近して自己紹介して知り合いになる、よしこれで行こう!
「えへっ……」
おっといけねぇ楽しみすぎて声が出てしまった、だがこれからだぜ俺のリア充学園生活はよぉ!
するとポンポンと後ろから肩を叩かれた。
「ん?」
振る向くとそこには可愛い顔をした美少女……と思ったが、
「やぁ初めまして僕は双葉雪です」
よく見ると制服は男物、声は女の子っぽいのに残念だ。
まぁいい一応関わるか……
「おう、初めまして? それでなんか用?」
「いや別に用事あるとかじゃないけど、ただ気になって……」
「……そうか」
なんだコイツ、ホモか?
俺はごめんだぞ、俺は女の身体にしか興味ないしな……
「ねぇねぇ……わ、僕と友達になってくれませんかぁ?」
「……いいけど?」
「よろしくね! えっとー……」
「武宮勝……勝でいいぜ」
「えぇ!? いきなり下の名前でなんて……武宮く…さんからでいいよ!」
コイツ……ホモだな(確信)
いやまだ絶対とは言えないがホモホモしいと言うか(雪が)
「そ、そうか……じゃあ好きな呼び方でな雪……」
「っ!?」
「……? なんだ」
「いや……そのなんだ……えっとぉ……下の名前呼ばれるのは急、じゃなくて好きじゃないんだ」
「お、おう分かったよ双葉……」
……なんだコイツ?
長い校長の話が終わった後、俺はプリントを渡された。
それは自分はどこの教室なのかが書いてあるプリントで、もちろん夢見さんと同じ教室になれればいいし、さっき見かけた茶髪の子と同じになれてもいい、双葉はどうでもいい。
女子二人と同じになれればいいんだがなぁ……いやまて今の俺にだったらいけるんじゃ?
「……急ごう、教室へ!」
急ぎ足で教室に向かう勝の教室は1-B組、鼻息をふんふんっさせながらとうとう辿りつくこれから送るリア充生活、そして可愛い子達が待ってる教室に……
「くぅ~~~~っここがあの娘達が待つ教室……グヘヘ、さぁいざ参る!」
ガララッ
そこには可愛い女子達が―――――――っ!?
「武宮さん! 同じクラスですねっ!」
「双葉……」
キョロキョロ辺りを見るがここには夢見さんどころかあの茶髪の子すらいない、いるのは異様にホモホモしい双葉だけ、いや待てよもしかしたらまだ来てないだけでこれから来る確率だってある……!
まだ希望を失ってはだめ―――――、
「あ、武宮君はB組なんですね、私はC組です!」
―――――――希望なんて無かったんや……ん?
夢見さんのとなりにいるのは……
「そうそう武宮君に紹介しますねさっき知り合いました子です!」
その子はショートで茶髪で胸が平均な――――あの娘だ!
「どうも、アタシは栗橋香奈……です」
「……あ、武宮勝です、よろしく」
キィィィィィィィィタァ――――――――――――――――――ッ!
これは運命?それとも必然?いやそんな事はどーでもいい、今は栗橋さんと話し合えたことそして知り合えたことが一番だ!
もしかしたらあの『夢』が叶うかもしれねぇグヘヘヘヘ
「武宮君、私達はそろそろ行くね」
「あぁ、またね!」
キテるこれは絶対キテるぞぉ!
「グヘッグヘヘ……」
「武宮さん、僕達は早く席につかないとねっ!」
「そうだな……確かもらったプリントに席が書いてあったなっと……そこか!」
勝は指定された席に着き、ふぅと息を吐くそして一息ついた後にポケットに手を突っ込んでモゾモゾとポケットの中で手を動かす。
「……落ち着くな、やっぱ持ってきて良かった」
すると隣の席に誰かがやってきた、チラッと見ると女子が隣に座っていた。
ポニテのメガネッ娘……勝はキラーンと目を光らせる。
「あのぉ~すみません」
「……」
「……初めまして俺は武宮勝……」
「……」
「……」
……無視されてるっ!?
まさか初対面だよな、俺何か悪い事でもしたか!?
「あ、あの……」
「はぁ……………なんです?」
やっとしゃべってくれた!なんかため息つかれたけど……、
「いや、そのー……これから過ごす組として君と仲良くなりたいな~」
「……すみません興味ありません」
こっ断られた……だとぉ!?
怒らすような事した覚えもないし……何故だ?
……ここは一か八か聞いてみるしかねぇ!
「あのーどうしてで―――――――」
「皆席につけー!」
この教室の担任がタイミング悪く入ってきた。
「……くっ」
さすがに今話しかけるのはまずい……ここはまた後で聞くとしよう。
「1、2、3…………………ん、27人全員いるな! よぉーしそんじゃ自己紹介を始めるぞぉ!」
担任はチョークで黒板に自分の名前を書き始めた。
カッカッと荒く書いてチョークの粉がポロポロ落ちている、字も大胆に大きくおまけに名前の下に耳が長く、目は黒く塗りつぶされ、毛らしき物があっちこっちに描かれ、さらには触手みたいな物もついている謎の絵が描いてある。
「よしっ、んな訳で俺がこの教室の担任になる埜姥岳剛平と言う!気軽にノボ先生と呼んで良いぞ! ちなみに好きなものは漫画やアニメそして……女だぁ! 質問はあるか?」
「はい」
勝は手を上げた。
「おぉっ!なんだ?」
「その名前の下に描いてある物はなんですか?」
「はぁ……最近のやつはこの絵見てこの生き物がわかんねぇのか?」
「す、すみません……それでそれは?」
「どう見たって『猫』だろ?」
……猫?
あれおかしいな俺の知ってる猫とはまったく違う、触手なんか生えてないし、まして毛が全体に描かれてる……俺から見たらその絵は百歩譲って触手の生えたム○クにしか見えない。
「……ありがとう…ございます」
「他に質問ないなー? よし次は皆が自己紹介するばんだからなぁ!」
―――――――しばらく自己紹介が続いた。
自己紹介が終わり、帰宅の時間となった。
勝は隣の席の子奈波筑紫と話をしようとしたが……、
「奈波さん、これからもよろしく!」
「……」
華麗にスルーされた、奈波は教室からさっさと出て行ってしまい完全に無視されている事を勝は知ってしまった。
「なんで……?」
「武宮さん、それではお先に失礼しますね!」
「おう、じゃーな双葉!」
さて……邪魔者はいなくなった、恐らくC組にあの二人……夢見さんと栗橋さんがいるはずっ!
早速一緒に帰る約束をして一緒に下校、その間お互いの事を知りあって少しずつ距離を縮めて最終的には3Pに……グヘヘヘーーーッ!
「良いぞすごく良い! 違うぞ中学の中坊だった俺と今の俺じゃあ比較的にならないほど良いっ! 行くぞC組にっ!」
すぐ隣のC組に向かう、コンコンっとノックしそして開ける――――――そこには、
「…………え?」
そこには誰一人いない無人の教室、そして窓が開いて風が入ってくる。
その瞬間思った、
―――――――――――――――――おかしいと
入学式だったはずで人も多くいるはず、なのに人すらいや、本当にここは学校なのかと思えるほど静かでそして不気味だった。
「……なんだ?」
甘い香りが漂うどこからかは分からない、ただその匂いの方へと不思議と足が向かう。
向かった場所は開いた窓だった、しかし何故か窓の外からは匂いが感じない、でも確かに匂うんだ、そうすぐ近くに……、
「―――――――コンニチワ勝さん。」
「はっ!?」
後ろから声が突然聞こえ、振り向くその場には机の上に座っている一人の少女……青い髪に大きなリボンをつけた少女から甘い匂いがする。
「……子供?ってかなんで俺の名前をっ!?」
「ふふっ分かりますよ何でも、アナタの『欲望』も……ね」
……コイツ何者だ!?
「あ、今勝さん私を見て『コイツ何者だ』と思いましたね?」
「っ……なんで!?」
「なんでって分かりますよだって私は……アナタですからね」
俺……?
何言っているのかよく分からない、けど一つ分かった。
コイツは―――――……
「『ただの少女じゃない』ですか……そのとおりです♪」
「やっぱかー……雰囲気がやべぇもんな!」
「アナタはやっぱり思った以上に最高の人です!」
「そうか? けど気になるから教えてくれ、お前は何者なんだ?」
「……今はまだその時じゃありませんよ、伝えられる時がきたら伝えますね♪」
「……そか、分かったよ」
「ふふっまた会いましょうね!」
甘い香りが消え、その少女も消えた。
「……結局なんだったんだ?」
けどまぁ、高校生活は本当に新しい事ばかりだ、不思議もあって……あっ!
「そういえば名前聞きそびれてた……まぁまた会おうって言ったんだ別にいいだろ」
そして俺はC組から出た。
仕方ない一人で帰ることにしよう……ゆっくり歩きながら校舎からでると……、
ざわざわ……
多くの人達が新入生を部に誘っていた。
俺にも来て……
「オッスっ! そこの新入生、なかなか良い目をしているではないかぁ!」
「え、俺!?」
「ああそうだ、そこに新入生君もうちの部柔道部に入ってみないか!?」
運動とか好きじゃないんだよなぁ……どうせなら可愛い子がいる部じゃないとお断りだ、だから……
「ご、ごめん俺は激しい運動とかは駄目で……」
ただし夜の運動は除くっ!!
「むむっそうなのかぁ~……もし入りたくなったら声かけてくれよな! オッス!」
……行ったか、さて俺はなんの部に入ろうかなこの学校の部活多いからな、なんか気楽にやれる部があればいいんだけど……ん?
勝は緑色のマフラーの子を見つけた、ボーと看板を持ち立っていて動く気配もない。
「……何々『名無し部』?なんだそれ?」
聞いたこともない部活、そもそも何する部活なのかすら分からない、名無し部ってなんだよ名前決まってないのか!?
……まぁ聞いてみるか、
「あの……この部なんですか?」
「―――――――ふぉっ!?」
「えぇ!?」
え、驚かれた?なんで?
「……な、なんでふか?」
「ふか?」
「ふあぁぁ!? 違うんです寝ぼけてるだけですぅ! なんですか!?」
変わった娘だなぁてか体系がロリ……けど、悪くない!
「その、この部は何する部活なんですか?」
「……その……うぅ自由ですぅ」
なんで顔を赤らめているのかは分からないけど、それより部活内容が『自由』!?
そんな部あっていいのか!?
「自由? 本当に?」
「は、はいぃ……どんな事してもいい部活です」
どんな事を……してもいい部活!?
まさかあんな事やこんな事もしてもいいのか!?いやさすがにそれは駄目だろ、けど自由って事は何してもいいって事……まさに俺得じゃねぇーかっ!!
「よしっ入る! この部に入るよ!」
「駄目です」
……………………………………………はい?
「ど、どうして?」
「この部に入るには『条件』があるのですぅ」
「条件? それってなんだよ……」
「条件は――――――……」
☆★☆★☆★☆★☆★
―――――――時同じくして、
青いシャツに黄色の帽子を被った青年がいた。
大体歳は25歳ぐらいで、公園のベンチで一人缶コーヒーを飲みながら一息ついていた。
「ふぅ……平和だなぁ」
空を見上げ言う、ゴクリとコーヒーを飲みほしゴミ箱へ放り投げる。
「さてと……そろそろか約束の時は……」
青年はベンチから立ち上がり、大きなあくびをする。
そしてポケットからスマホを取り出し、誰かに連絡をとった。
プルルルッ――――ピッ
「ああ僕だ」
『あらお久しぶりですわ!……でも連絡してきたって事は……』
「ああそうだ、僕達はまた世界をいや、未来を守らなくちゃならない!」
『ふふっ……変わってないのですねアナタは、分かりましたわ私も約束はきちんと守るのがモットーですから、それでいつ……?』
「――――――――――――――――――――――――六ヶ月後だ。」
『半年後ですわね、分かりましたわ』
「そんじゃな……マリア」
――――プツッ
連絡を切った、そして青年はスマホをポケットにしまい、息を吸って吐いた。
「……よしっ!」
☆★☆★☆★☆★☆★
「……今なんて?」
「あのぉ……そのぉ……だから……」
俺は今この子の言った言葉に耳を疑った。
それは……、
「あなたは……攻めじゃないとこの部には入れません……はい」
……攻め?
いや、確かにね男女だったら俺は攻めだがこの子が言っているのは同性での攻め……らしい。
「ど、どうしてそんな条件を?」
「私も分からないのぉ……部長に言われたからぁ」
「部長?」
その時だった、背中に誰かの気配を感じた。
「よぉ……初めましてアタイはこの部の部長だ」
「あなたが部長ですか……で、なんでこんな条件を?」
「決まっているだろ? アタイが好きだからさぁBLがねぇ!」
コイツ腐ってやがるぅーーーーーーーーーーーっ!!!
「今ウチの部は男の受け候補はいるんだが攻めがいなくてねぇ困ってたんだよなぁ」
チラッチラッと俺の方を見てる部長さん……だが、俺はホモはお断りなんだ。
「俺はこれで失礼します」
「まぁ待てよ新入生! お前みの部に入りてぇんだろ?」
「……まぁ他の部よりは入りたいと思ったけど……」
「じゃあ別の条件をクリアしたらこの部に入れてやるよぉ!」
「何?」
「それはなぁ……」
部長が急に持ってたカバンをひっくり返したらそこには……、
ガラァア――――ボトッ
おもちゃや食べ物などいろんな者が入っていた。
「……なんですかコレは?」
「ゲームをやろうと思ってね……ルールは簡単よ? ツッキンの好きな物を当てるゲームだ! ちなみにツッキンはこの子ね!」
マフラーの子がツッキンらしい、そしてこの中から好きな物を選ぶ、簡単だな。
「たーだーしチャンスは三回まで、三回以上ミスったらBLルートに強制的になるからな!」
部長はツッキンの頭をなでなでする。
「ツッキンも見たがってるしな!」
「ふぇ!? 私は別に見たくないもん……」
「そんな訳で、挑戦する 挑戦しない どっち?」
そんなもん挑戦する訳――――――……っ!
―――ドックン ドックン
この感じは……?
「……」
「どっちだ?」
……なんでか分からないけど『やれ』といわれた気がする。
それにもしかしたらその部にはとんでも美少女が待っているかもしれねぇ!
「――――――――――やるぜ」
「ふっそうこなくちゃ!」
武宮勝
今日から高校生デビューしたんだ、好きな物は女子!
高校生になったら叶えたい『夢』がある、それのために俺は――――――戦う覚悟だってある。
次回いつになるんだろうか……?
続くと思います。