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シュレイアの過去と未来に馳せる

黄龍の元にシュレイアから要望の書かれた文が届いたのは、期限まで残り三日となった時だ



文にはシュレイアの現状報告(流入民対策や実りについて等々)と共に、叶うならば二年間の税率引き下げを報酬として頂けないかというモノと領主交代の願いが書かれていた


「予想の斜め上をいく願いだな。流石はシュレイアか」


シュレイアは昔から癖のある一族が多い

それこそ領主となる前の一、貴族である頃から他貴族の斜め上を行くような、貴族らしからぬ行動ばかりする


病が流行れば数少ない貴金属を売り払い民に薬を配ったり


食糧難になれば一家一族総出で山に入り獣を狩ったり


領主になれば民のために領主自ら土地を切り開いたり


セルゲイの代になると主家を除く一族は皆国の外に出て作物を探したり、外交の中継ぎ役となったりと常に民のためにある変わった貴族で領主一族


目をつけられると面倒だからと情報規制と撹乱をしているから他貴族からは田舎貴族としか見られない


黄龍の長い長い生でも稀にみる人間だった


長くそうあり続けたシュレイアは何時からか民もまた変わっていった


この国は龍と人の国


それ以外のモノは異端で領地によっては最低限の暮らしすら保証されない


それが永らくエーティスでの常識だったのに


始まりは、何代か前のシュレイア領主が追われた双頭の狼を受け入れたこと



領主が受け入れ民が受け入れ今ではエーティス唯一の他種族が堂々暮らす領地となった



「レインが領主になる、か


先がますます楽しみになるな」




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