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緊急家族会議

「それで、黄龍様は何て?」


流入民への直線対応に動いていたシュレイア家の当主夫妻にアリア、キリク、レインが顔を付き合わせる


当主の執務に子供も係わりだすようになって四年


領制を決めたり新たな民を受け入れたりする折には必ず五人で意見を出し合い決めてきたのだ



「レインが先日リオルとの戦を停戦に持ち込んだことへの改めての労いの言葉と、そのことに対する報酬は何が良いかと・・・」


「ちなみに過去には龍の牙で作った刀、細かい細工が施された硯、貴族なら位を上げたり、金銀玉などの宝石などを報酬としたらしい」



「刀なんて武官でも、軍があるわけでもないし


硯はそんな高そうなもの飾るしかないじゃない


位だって今以上になる必要性もないし、金銀玉の宝石なんか黄龍様からの報酬を売れるわけ無いし無駄ね」


ざっくり切って捨てるアリアにキリクも同意し、レインは苦笑する



「農地改良してもらうとか」


「余り八龍様の御力を借りるものではないわよ。」


「流入民も来たことだし、領地を広げていただくとか」



「反対。まだまだ土地活用出来ていない場所も多いのだし、下手に領地を広げるときちんと把握出来ないわ」


「レイン、どうだい?」


「私は、流入民の事もあるし、二年間の税率引き下げが無難だと思うわ。


それなら、多少余裕も生まれる。来期の輸出にも影響は少ない


何がいつ起こるかなんて分からないわ


備えは出来るだけ余裕がないと。」


「確かにそうね。」



「次はシュレイアが戦地になる可能性だって0じゃない。勿論、そうならないために周辺国とはいざこざ起こらないよう、外交をしているわけだけど」



「国が相手になるとは限らないわ。何時かみたいに盗賊や海賊だって可能性あるもの。」


「私もレインの意見で良いと思うわ」


「私もだ。」


四人が賛同し、報酬はレインの意見を願い出ることになった




「そういえば、レイン。領主会議の折にと黄龍様は仰っていたね。


丁度時期も良いことだ、領主交代も願い出ようか」


セルゲイの台詞にレインは目を見開く


「流石に若いと言われませんか」


「黄龍様ならば言わないだろう


実は蓮国の劉殿に遊びに来ないかと誘われていてね。内部のゴタゴタが収まって時間も経った


此れを機に米のような新しい作物や彼の国独自の医療なんかも勉強に行きたくてね


東に住む一族の様子も見に行きたいし」


「ひょっとして、劉殿から私宛に昨日届いた文の内容って其れかしら?当主レイン殿と宛名にあったからこの後にでも父様に聞こうと思っていたのよ」



「間違いなく、その内容だね。


どうだい?レイン」


「反対する理由は余り無いわね。他ならぬ劉殿なら安心出来るし」


「ならば返信時に別の文で願い出るとしようか」


蓮国は東の大国イメージは中国です

ちなみに劉は皇帝


そろそろ赤龍出します。ってか領地の事ばかりでレインとくっつく気配がない・・・

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