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新しい土地

「怪我をしている人は右手奥のテントへ!


その他の人は名前や年齢、家族人数確認の登録をしてください!その後、食料配給と当座住んでいただくテントに案内していきます!」


辺りに響く声にぞろぞろ動く流入民


顔には疲れを滲ませて、衣服もぼろぼろ


それでも安堵した瞳が見えるのは唯一幸いだろうか


情報を記入する為に設けられた幾つもの長机にはそれぞれ長蛇の列になって流入民が並ぶ



「お名前は何ですか?お歳は?家族は何人いますか?以前はどのような職に?」


長机に役所の人間が配備され、中央には当代当主妻のフェリシアが立つ




識字率は高くないので流入民の回答は全て四男サディクを中心に代理で記入し三女フェリシアが番号の書かれた札を渡し次の場所へと誘導する


回答によって相応の食料や衣料品(大体が領民の中古だが)が分配され、家族の人数に応じた大きさの簡易的なテントに案内される


「これはあくまで簡易住居です。貴方方が以前されていた職に応じて領地のそれぞれの土地に移動して頂く形になります。


そう、例えば農民なら畑も貸し出しますので畑の近くへ


お針子なら仕事がある町へと。


また、15歳未満の子供には学舎に通っていただきます。


皆さんには平等に医者にかかる権利もあります。


この領地での決まりは他領とは異なる点が幾つもありますので、各簡易住居に後日説明に上がります


長旅、大変だったことと思います


ゆっくり休んで下さいね。何か御座いましたら常駐の人間に伝えて下さい」


セルゲイがゆったりと説明すれば多くの者が扱いの差に驚いた


領地での治領はそれぞれ確かに異なる


先日までいた西の大領地での暮らしは、酷いもので、路地裏で寝起きし、その日の食事すらままならず、冬になれば餓死者や凍死者だって多く出た


どれ程、身分が高ければと歯を食いしばったか


どれ程、明日は我が身と思ったか




このシュレイアの土地での暮らしを予想して、ある貧しい男は涙を流した



近々・・・よ、余裕が出来たら始めの方から改稿出来たら、イイナア(汗)という希望・・・

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