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第二章【早い再会編】田舎領主の娘の唯一苦手なもの

「忘れてた…」



「姉上?」



「クリス、姉上は行けぬやもしれません」



「えぇ!?」



クリスの驚愕の声が響いた






「呆れたわレイン。貴女、普段回りすぎる位回る頭は何処に行ったの…」



「レインは妙に抜けてるよな」



キリクとアリアに散々言われたレイン



返す言葉もないと小さくなる



彼ら礼装に身を包んだ四人の前には此方を伺う翼龍


「失念してたわ…王宮に行くには翼龍に乗らねばならなかったのに!!」



肩を落とすレイン。



彼女は空を飛ぶのが大の苦手なのだ



翼龍という龍の中でも下位に位置する小型の龍は見た目蜥蜴に蝙蝠のような翼を付けた生き物だ



王宮は標高高い山頂にあるため移動手段は翼龍に乗るしかない



しかし忘れているかもしれないが、レインは92歳で亡くなった筈のお婆さんの魂を記憶を消さず転生している。



そうして忘れてはいけない。



レイン若かりし頃、日本は二次大戦中でその当時空を飛ぶと言えば戦闘機だが勿論兵士ではないレインは戦闘機に乗ることもなく、



また飛行機に比較的手頃に乗れるようになったのは割と最近



つまりレインは92年間一度として空を飛ぶ機会がなかったのだ



転生し、


92年間の記憶がなければ空を飛べることに憧れ喜び勇んで翼龍に乗ったろう



しかし92年は長い。その経験は、知識は、確実にレインを象る土台となった


92足す現在の年齢18


合計110歳



精神年齢お婆さんなレインはとてもじゃないが今更空を飛びたいとは思えず、また恐怖しかないのだ



ちなみにレインは二度王宮を訪れているが二度とも幼さ幸いして母や父に抱き着き気絶するように眠って訪れた。という…精神年齢お婆さんがすべきでない失態を犯したのだ



だがまだその時は幼く許された、が、今18のレインに出来よう筈もない



頭を抱えたレインに姉兄はため息を吐いた

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