表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

掌編小説集10 (451話~最新話)

割る

作者: 蹴沢缶九郎

空を厚い雲が覆い、強風に煽られた高波で海面は酷く荒れている。

大勢の人々の前に、白い装束を身に纏った一人の初老の男性が立っていた。男性の名はモーゼ。モーゼは歩みを進め、断崖に立つと、携えた杖を天高くかかげた。

後方の群衆は息をするのも忘れ、その様子を固唾を飲んで見守っていた。

モーゼが天に向かい、何やら言葉を発した次の瞬間だった。「ゴゴゴゴ…」と辺りに轟音が響き、モーゼの立つ断崖を中心に、海がゆっくりと二つに割れたのだ。

その光景を目の当たりにした人々は口々に、「奇跡が起きた」と歓喜した。

やがて、割れた海から覗いた海底にもヒビが入り、ヒビはそのまま地球を一周して、轟音、衝撃と共に、地球全体を真っ二つに割った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] その場面が想像できて大笑いしました!!
[一言] シンプルでちょっと意外な展開でした。すてきです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ