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私の世界にようこそ  作者: てけと
第二幕 『魔女王の内政』
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獣人さん

 私はマオ!魔女王であーる!

 幸せの魔法と作るために、日々研究…したいんだけど…その前にやることは山積みでです…


 ルイさんとルルさんは頑張ってくれてるんだけど…こんな大きい屋敷を私たち三人で管理するのはとても大変。

 アミルさんがある程度請け負ってくれてるとはいえ、私にも町長としての仕事がある。


 私たちの町、マオの町…は人口600人程度の小さな町だ。北にある山の斜面に畑があり、その下の平野に町がある。2mくらいの外壁が四角く町を囲んで、町の南側に川が流れている。


 しかし元の世界に比べると、文明レベルが低すぎるんだよね~…それはあとでやるとして…


 目下私たちの目的は、この町の視察と、屋敷の人員確保だ。


 今日は人員強化のために、募集をかけてある。その面接をやるのだ。


「ルイさんやルルさんのように、ビビっとくる人がいればいいけどな~」


 私は面接を行う部屋で机に突っ伏して呟く。


「マオ様…あまり高望みはだめですよ?」


 と右後ろにいるルイさんに指摘される。


「高望みだけど…妥協はしたくないよねー変な人だったら嫌だし…」

「その時は私とルルで追い出しますので、マオ様は好きに選んでください」

「うん…じゃあルルさん一人づつ部屋に入ってもらって~?」


「わかった~」と扉の前にいたルルさんが答えてくれる


 実は先日募集したら、なんと120人もの人が殺到した。ニートが多い街なのかな?600人くらいしかいない町で120人っておかしくない?子供とか老人とかいるよね?


 とにかくそんなに面接してられないので、条件を厳しくしました。


 町長の屋敷の雑務員募集!

 家事がちゃんとできる人。

 12歳~40歳まで。

 屋敷で住み込みできる人。

 戦闘技術がある人。

 字がちゃんと読める人、計算できる人。

 屋敷の中に関しての秘密厳守。


 こんなところ。戦闘と識字とかはルイさんの提案だ。私は家事ができる人ならいいと思ったけど…それだと全然絞れないんだって。


 そして私の面接が最終試験だ。その前にルイさんとルルさんが選考し人数を絞っているんだって。


「失礼します」


 と一人目の人が入ってきて…面接が始まる。一人目の人は若い女性の人だった。目がキリッとしていて美人さんだった。ビビッ!とはこないけど…

 最終試験に残ったのは12名だ。ルイさんとルルさんが選考したのなら、よほどのことがない限り落とさないつもりだ。


「その椅子に座って楽にしてください!」

「ありがた…んんっでは失礼しまして…」

「まあ別に何かを聞く訳じゃありません。ちょっと私とお話ししましょうってだけです」


「ありがとうございます」となぜか涙目で両手を合わせる。


「んーと、アリサさんでいい?」一人目さんの資料を見ながら確認する。


「はい。アリサと申します。この度マオし‥んんっマオ様の元で働かせいただければ、至上の喜びであります」

「は…はぁ…アリサさんは何が得意ですか?」

「家事全般はもちろん特に料理が得意です。きっとマオ様に喜んでいただけるかと」

「おぉー!それは楽しみ!デザートとか作れる?」

「もちろんです。古今東西のレシピを頭に叩き込んでおります。マオ様が作れとおっしゃればどんな品でもお作り致しましょう」

「いいね!採用!」ビシッと指を差す。


「ありがとうございます…」と感極まって俯いている。


 なんなんだろう?アミルさんが見えた気がしたけど。デザートには勝てないので取り消さない。


「では明日からお願いしますね!詳しい説明はこの後で!」


「はい…」と胸に手を当て一礼するアリサさん。


「ルルさんつぎおねがーい!」

「はーい!」


 とこんな感じで12名屋敷の人員を増やしたのだった。








 今日は町の視察だ。ルルさんと一緒に町を回る。ルイさんは屋敷に雇った人たちの説明と教育するんだって。


 自然が豊かでとてもすがすがしい気分になりながら。私はルルさんと町を歩く。

 

 やはり魔人族だけあって炊事洗濯は魔法を使ってる。洗濯も水魔法だし、調理には火魔法、掃除には風魔法といった感じだ。


 町の端っこに行くとでっかいテントみたいな異様なところがあった。


「ルルさんここは?」

「奴隷館かな?」

「奴隷館か…」


 やはりいい感じはしない…顔にでていたのかルルさんが


「マオ様…全部救おうとするのはだめだよ?」

「うん…そこまで私は善人じゃないよ…」


 でも私はこのことを頭の隅に置いておく。





 町の端まで来たので次は川の方に向かう。


 そこには獣人の子たちが洗濯していた。


「獣人さんだ!」とマオがまじまじと見て言う

「珍しいよね~獣人は魔力がほぼないから、この町は住みにくいはずなんだけどね~?」


 明らかに文明レベル低いのだ。下手すると差別の一端になりかねない。


「そうだよねー…そういえば屋敷の募集で獣人さんあんまりいなかったね?」


 確か猫耳の女の子が一人だけだった。可愛かった。あとでモフモフさせてもらう予定だ。


「獣人なら私より動ける人がいなかったからほとんど落としたよ?」

「ルルさんより動ける獣人とか金の冒険者レベルじゃ…」と呆れた顔でルルを見る。


 つまりあの屋敷にいるのはすべて、金の冒険者レベルの戦闘力を持った人たちになる。


 なんでそんな人たちがこの町にいるの…過剰戦力過ぎない?


「マオ様に何かあったら困るからね!もうおんなじミスは起こさないよ~」

「ありがとうルルさん!でも獣人の子たちは何とかしてあげたいな~」

「マオ様がそういうなら私たちは動くけど…屋敷で雇うの?」

「せっかくこの町を気に入ってくれてるんなら…そうだ!」

「何か思いついた~?」

「ふふふ~ちょっとくらいは良いって言ってたもんね。あと仕事なんだけど…獣人国に行商してもらおう!」

「なるほど~それはいいかもしれないね~獣人国は確か甘味が豊富だったはず?」

「私の特権を使って獣人さんのお店を立てるよ!私御用達の!」


 すぐかからなければ!


「獣人さんとお話ししに行こう!」

「マオ様は欲望に忠実過ぎるよね…まあそんなマオ様が好きなんだけどね~」


 川にいた獣人さんに趣旨を話し、獣人さんたちが住んでる場所に案内してもらう。





「町長のマオです!お話があってお伺いしました!」

「こんなところまでわざわざ有難うございます…」


 茶色の犬ミミの女性が応対してくれた。


 モフモフしたくてうずうずするが…今日の、目的はそれではない。


「女性しかいないのですか?」

「ええ…私たちはとある事情であるお方に救われて…ここに住むことにしたのです」

「ほほう…詳しく聞きたいところだけど…今日はお願いと提案があってきました」


「もちろんお聞きします」と犬耳の女性はにっこりと微笑んでくれる。


「お仕事を探してるんですよね?私が支援するので、獣人国に行商してもらえませんかね?」

「私たちは特に売るものがないのですが…」

「準備と投資資金は私が持ちます。この仕事はきっとこの町を豊かにするはずです。あとは…私はこの町の獣人さんが、豊かに暮らせるように魔道具の制作をします。もし獣人国でこの町に住みたい、商売を始めたい人がいたら採用したげて下さい」


(マオ神様の御心のままに…です)


「わかりました。ご期待に添えられるように頑張りますね」

「あと…」

「はい?」

「もふって…耳としっぽ、触っていいですか?」

「マオ様…獣人は親しい人にしか…」


「どうぞ…」と頭としっぽをマオに預ける犬耳の獣人

「もふもふ!」


 頭を抱えながらルルは…


(獣人が耳を触らせるのは親愛の証、尻尾は生涯忠誠を誓う者だけ…初めて会ったはずなのになぜ…)


 と考えるが…幸せそうなマオを見てると、どうでもいいか‥と思う。


 話はついたので、マオが満足するまでモフると急いで屋敷に帰る。モフモフされていた獣人は腰が砕けて動けなくなっていた…

お読みいただきありがとうございました。

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