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私の世界にようこそ  作者: てけと
第二幕 『イレギュラーは獣人に愛される』 
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全てを分析、予測し、操る狐

ココ視点です

 私が集落に戻って60日ほどたったでしょうか…私とミーコとシユはずっと戦闘訓練をしてます。

 最近では昼の魔物では物足りなくなり、夜に戦闘訓練を行うことが多くなってきました。

 今日も夜に魔物が活発になる時間帯に出かけます。


 後頭部に短くなった髪をひもで留め、シンにいただいた刀を腰にさし、今日も夜にミーコとシユで狩りに出かけます。

 ミーコは背中に短刀を背負い。フードをかぶり準備します。

 シユはナイフを二本腰にさし、投げナイフを数本入れた皮のバックを右腰の後ろ側と左腰の後ろ側につけます。


 なんでここにシユがいるかって?私たちはシンを篭絡するためにシユを迎えに行きました。

 ミーコがシンの愛馬であるミーとカンジを捕まえ、シユの町に向かおうとしたら、集落を抜けた街道で、シユと出会いました。どうやら朝起きたら、シンからもらっていた腕輪が消えていた。

 ずっと身に着けていたのに消えてしまい、親を無理やり説得し、すぐ旅立った。

 微かな匂いを頼りに、ここまで来たそうです…これは…予想以上です。


 シユを誘い一緒に戦闘訓練をしました。彼女は狼族ほどは力はありませんでしたが、策敵能力が異常でした。


 獣人族は12歳ですでに大人だ。身体能力はもう、遺憾なく発揮できる。シユはまだ10歳ミーコも11歳だ。


 でもそんなの関係ないですよね。要は彼の隣にいられる資格を得ればいい。その為なら無尽蔵にがんばれる。それが私たちだからだ。

 

 この辺りの出る魔物は、ヴェルメルライガーという魔物です。

 4足歩行獣種で姿はシルバーウルフより1.5倍ほど大きく、額から角が生えてます。とても素早く、特に牙による噛みつきは脅威です、それだけでなく火魔法を駆使し、遠距離の攻撃も兼ねそろえているのです。


 今日はそのボスを討伐しに行きます。

 私たちはこのボスを倒すことを、合格ラインとして考えていました。

 

 このボスは私たち狐族が長年悩まされている魔物でした。昔、金の冒険者に依頼しましたが、全く歯が立たず逃げてしまったそうです。


 この程度に手こずるようでは、彼の横になんて到底届かないでしょう。



 なら私たちは圧倒して見せましょう。私たちのすべてを駆使して。



 私とシユは森を駆けます。ミーコはシユの策敵の情報を元にどこかに潜んでます。


「ココ。まもなく群れと接敵するよ」

「はい。では先陣は私が」

「援護するね」


 16体ほどのヴェメルライガーを視認します。


「はぁぁ!」


 私は先頭にいたヴェメルをジャンプして首を斬り落とします。周りのヴェメルが私に殺到しますが…


「させないよ?」


 とシユが投げナイフで周りのヴェメルを牽制、怯んだ瞬間に私は剣をふるいます。


 


 縦に斬り、そのまま横に返し切り、半回転して後ろに迫ってたヴェメルを横に切り、左右から飛びかかってるくるヴェメルをバックステップでかわし、ぶつかり合って地面に落ちた二頭を上から突き刺し殺す。


 後方にいた数体が角を光らせ…ココは前進する、魔法を使おうとしたヴェメルはミーコが何処からともなく現れ、首を掻っ切る。シユもココに合わせるように突っ込み…


 気づけば無傷で群れを圧倒。しかし気を緩めることなく…


「ココ…くるよ?」

「はい…これを倒せば…一歩進めますね…」

「先生のところに行くんです…邪魔者は消しましょう」

「ミーコ準備は?」

「万全です。ココお姉ちゃん」

「では予定通りに…」


 

 3.5mほどの大きなヴェメルライガーが現れる。群れのボスである。 

 そして一瞬角が光ったかと思うと。ゴウッ辺り一面が燃え盛る。


 しかし魔法が放たれる前に、ミーコによって張り巡らされた糸に乗り、弾かれるように三人は飛び上がっていた。


 空中では身動きが取れないと見たのか、すぐにボスはシユとココに飛びかかる。


 途中ミーコの糸に引っかかるがすぐにブチッ!と切れてしまう。


 シユは空中で反転、足を空に向け、その先にあった糸を使い逆にボスに迫る、ボスの噛みつきを紙一重で身を捩ってかわし、すれ違いざま首元を二本のナイフで撫でるように切り裂く。


 ボスはそのまま前に着地しようとするが…クンッと糸が跳ね上がり、ボスの首を下から上に弾くような衝撃を与える。突然の衝撃により体がくるっと半回転してしまう。


 そして一瞬仰向けになった喉仏に向かって、ココは刀を落下の加速を使って斬りつける。


「ハァっ!」


「グルルアアアアッァァァァ!?」


 一撃では切れずに、まだ抵抗しようとするボス。しかし先に着地していたシユも突っ込み、背中からナイフを二本突き刺し、二人のさらに上空にいたミーコが落下し、短刀の頭を右手で抑え、左手で刃がぶれないように持ち…脳天に突き刺す。


「ガアアァァァッ‥」


 ボスはジタバタしていたが…どうやら息絶えたようだ…


 三人は武器を納め。残心する…


「帰りましょう」

 そうココが言い三人は集落に帰る。帰るまで油断はできない。息を抜くのは安全に場所に戻ってからである。





 「「「やったーー!!!」」」と大きな三人の声が、朝方の集落に響き渡るのであった…






 ヴェメルタイガーのボスを倒して3日後、私達はミーコの孤児院がある村に向かい、冒険者ギルドに行きます。

 同族の受付嬢さんに、頼んでいたシンの情報を確認します。


「シンは予定通りですか?」

「ええ…あと100日ほどで首都に戻ってくるでしょう」

「では予定通り()()()()()()を連れて帰ってくるでしょう」

「信じてるのね…」

「ええ…あの程度でシンは死にません。それより試験を受けたいです。実力テストのヴェメルライガーの素材は三人分あります」


 ドサッっと素材の入った袋をカウンターに乗せる。


「ふふふ…承りました。筆記試験は数時間後です。シユさんは大丈夫?」

「もちろんですよ?余裕で満点です!」

「先生に追いつくためにも、あと50日で銀までは上げないといけません」

「大丈夫です」


 金まで上がる方法もあるにはあるが、彼は権力を良しとしない、なので銀程度でいいのだ。


 

 シンに合流するまでに何としても情報を収集しなければならない。


 推測が正しければ、シンが死ねる方法を私たちはもう見つけてある。


 そうしたら彼と寿命が尽きるまで共に歩みましょう。


 その為にも、獣人族だけではない、魔人種族の国、人種族の国にいる同族から情報を求めている。


 人種族に関してはもう見つけてある。魔人種族の方も大まか検討はついた。


 


 

 あとはどう誘導して、シンと関わらせるか…彼と同じ世界からやってきた、同郷の二人を…

ここまでお読みいただきありがとうございました。

これで第二幕イレギュラーが終了し、魔女王の話になります

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