天人族
簡単な主人公(3人目)の描写
三日月 翼 16歳
身長は170cm 標準的な体型。不幸そうな顔 髪質はほぼストレート寄りのくせ毛。短髪。
広大な草原で、僕は目を覚ます。
起き上がり…ちょっとくせ毛かかった短髪をぼりぼりと手でかき…もう一度ドサッっと寝転がる。
「ほんとに異世界なんだなぁ…」
ちょっと起き上がって、周りを見渡しただけでそう感じた。
目に見える範囲すべてが草原なのだ…そして地平線が見えない。つまりこの世界は…
「元の世界のような円形の星ではないんだな…上に見える太陽も、たぶんあれ自体が回ってるんだろう…」
一般的な地動説ではなく、この世界は平面な世界で、太陽が天動説のように回っているのだろう。
彼の言う通り、この世界は平面で、日と月が自ら光って回っている。
平面な世界の中心に、三角形の大陸がある、その周りは全部海である。三角の上が魔人種族の国、右下が人種族の国、左下が獣人種族の国になっている。この世界はとてつもなく広い。
ツバサの現在地は、三角の右下のほぼ端っこの方だと言っておこう…
そしてツバサは草原に寝ころびながらぼーっとしている…
時間にして3時間ほどボーとしていた…
「なるほど…これが真眼か…」
ただボーとしていたわけでなくスキル≪真眼≫の検証を行っていたのだ。
「半径10㎞ほどなら、ほしい情報が見える。建物などは透視できないけど…それ以上は見えないことはないけど情報は見えないな…」
最大で50㎞までは視覚的には見える。情報が見えるというのは…
「一応ステタータスみたいなのはあるんだな…」
レベルという概念はないようだが…例えばここから8キロ西に行くと村があるんだけど…そこにゲインさんという農夫がいる。そのステータスがこちらだ。
ゲイン
人種族♂
32歳
体力 120/120
筋力 62/62
魔力 20/20
スキル無し
「スキル無しという表示があるという事は少なくともスキルもちもいるという事かな…」
ちなみに僕のステータスがこちら…
ミカヅキ ツバサ
人種族♂
16歳
体力 9999/9999
筋力 9999/9999
魔力 500/500
スキル ≪能力付与≫≪真眼≫
チートやん…関西弁が出るくらいびっくりした…僕つえーもあこがれるけど…いくら筋力があろうが、元引きこもりの僕ができることなんて…
この世界で生きていくためにまず生活基盤が必要だ。
別に魔王を倒すとかの目的もないようだし…のんびり自由に適当に、そんな方針で僕は生きていこうと思う。
「僕が行動を起こすと、トラブルが起きるし…なるべく慎ましく行動しないと…」
それでも自分の能力を試しておかないと…能力付与はよくわからない…付与という事は何かに力を分け与えるとかそういうのだろうか?
身体能力を確認してみようと思い、本気でジャンプしてみる…すると地上にクレーターを作り…
ドォン!と…
地上から約5キロメートルくらい飛びあがる。
空に向かって加速しながら冷静に思った。
「えっ!?これ僕死ぬんじゃ?」
普通の感覚だとパラシュートなしでスカイダイビングしてるようなものなのだ。
そして最高到達点まで上がり…そのまま真っ逆さまだ。
「うわあぁぁぁぁぁっ!」
逆さまになると視点が空を向く。するとそこに浮かび上がる島が見えた。
空に島が!?
しかしそれどころではない…
「た…たすけてぇ~!!」
と情けなく叫ぶ…余談だが体力が桁違いにあるんだから落下程度では死なないんだが…
そんなことをツバサが知る由もなく…
「ゆーしゃ様!?」
上空にある島から一人の少女が飛んでくる。
銀髪の髪が腰まで伸びており、白いワンピースを着ていて、背中には翼が生えている。人間でいえば8歳くらいの幼い姿が。
ツバサを抱き留め、浮かぼうと羽を動かすが…
「お…おも…い…」
「君は!?ってまた…おちるぅぅ~!」
そしてまた落下していく。自業自得なのだが…羽の生えた幼女とともに…
「くっ!?」
自分を助けようとしてくれた子は守らないと…っ!
一度体に寄せ抱きしめるが…地面が迫ってくると体を離し、上に向いてちょっと投げる。そして
ドガァッ!っとツバサは地面に落ちる…しかしそれほどダメージがないのを確認すると、すぐ上を見る。
そして気を失って落ちてくる彼女を、ジャンプして抱き留める…
「一緒に落ちたら圧力でつぶしかねないからなあ…しかしこの子は…」
シャル
天人族♀
20歳
体力 50/50
筋力 20/20
魔力 1200/1200
スキル≪飛行≫
「天人族…?そんなの管理者は言ってなかったけど…ってか20歳って…どう見て幼…」
早速トラブルか…まあ今回は自業自得なので…巻き込んでしまったこの子に申し訳ない…なんとか元に戻してあげないとな…
というか身体能力が高すぎて持て余すよ…これはなるべく秘密にしたほうがよさそうだ…
抱き留めて尻もちをついたまま、その腕の中でシャルが目を覚ます。
「ゆーしゃ様!ぶじ!?」
勇者…?はて?そんな話は聞いてない。
「別に僕は勇者ではないんだけど…?」
「えっ…?」
「えっ?」
お互い首を傾げる。
「わるくてつよいのが出てきたら、ゆーしゃ様が、国にくるって言われてるよ?」
「そうなんだ…ちょっとした手違いで……そう言うわけじゃないんだ。勘違いさせてごめん…」
「でもシャルたちの国にくる人は、ゆーしゃって呼ばれるから、ゆーしゃさまで合ってるよ?」
話が進まない…
「シャルは自分の国に帰れる?」
「ここは…?げかい?」
「そう…なのかな?」
「じゃあシャルは、帰れないかな…」
「物理的になら返せないこともないけど…」
上を見上げて考える。
もう一回飛び上がってシャルを返してあげればいい
「シャルの国は、常に空をうろうろしてるの、だからもう上にはないよ?」
「まじか…」
確かに真眼で見てみるともう真上には何もなかった…
「…ごめん…」
腕の中にいるシャルに普通に謝る…申し訳なさすぎだよ…誘拐と変わらないじゃん…
「ゆーしゃ様が何であやまるの~?シャルの国はたいくつなの、だからゆ~しゃ様についてくよ?」
「退屈って…シャルの国はどんな国なの?お父さんとかお母さんは?」
「シャルはひかりのなかでうまれたんだよ、おとうさん?おかあさん?それはよくわからないかなぁ?」
かわいらしく首を傾げる
「シャルの国は、ただずっと、おそらをただよってるだけなの、おなかがすいたら木についてる実を食べて、ぼーっとゆーしゃ様を待ってるんだ」
「それは…」
退屈だよね…多分だが…管理者が国どうしの戦争が起きた時の最終手段があるって言ってたけど…もしかしてこれか?
とにかく…この子は僕のせいで落ちちゃったんだから…いずれ天人族の国に返してあげるとして…。
「じゃあシャル、僕と一緒に行くか」
「うん!」
シャルは僕を抱きしめていた。
合法ロリを手に入れた。てってれー……まだこの世界にきて1日もたってないんだが…
今後行動は慎重にしようと決意したのだった…
真眼で周りの町や、村の情報はある程度知らべてある。服は管理者が気を利かせてくれたのか、この世界の住民に合わせてくれたようだ。白いごわごわしたシャツに、茶色の皮のベスト、ズボンはくるぶし上くらいの丈でこれは布? 靴は皮でごつごつしている…着心地は悪いが…まあ仕方ないか。
ズボンについていたポッケを漁ると、金貨が10枚ほど入っていた…過保護過ぎないかな?この世界の管理者は…
手ぶらでちょっと大きめの町に向かうことにする。右手はシャルと手をつないでるわけだが…
「シャル、その羽は隠せる?」
「できるよー、飛べなくなるけど…」
「そっか、僕がいいっていうとき以外は、隠してくれるかな?」
「ゆーしゃ様がいうならー!」
「勇者はやめようか…僕はツバサだよ。そう呼んでね?」
「ツバサ!わかったー」
「そういえばシャルは、得意な事とかってある?」
「シャルは光魔法がとくいだよ?」
「光魔法?どんな魔法なのかな?」
そういえば魔法についてはよく知らない…
「けがしてるひとを、なおせるよっ!」
「シャルはすごいんだねー!」
「えっへん!」
そう胸を張るシャル。かわいいな~…僕は決してロリコンなわけではないのだが…
「どのくらいなら治せるの?」
「死んでないなら…なおせるとおもうよ~?」
「それはすごいな~!」
「でもいっぱい魔法つかうとつかれちゃう…」
「それはそうだよね~シャルは言葉をどこで覚えたの?」
20歳にしては拙すぎるのが気になる。
「うまれた時に、ことば、わかってたよ?でもだれかとおはなしは、はじめて…」
「なるほど~じゃあこれからいっぱい喋って慣れていこうね?」
「うん!」
なんて悲しい種族なんだよ…同情してしまうわ!いつか必ず…天人の国に行って娯楽をばらまいてやる…そう心に誓うのだった。
お読みいただきありがとうございます。
この章は大変だと思ってましたが、意外と楽しくかけました。お楽しみいただけると幸いです。




